24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/18(月) 02:12:58.29 ID:6hAA70p80


ほ"うりょくと と"らっく"が しはいするまち
クックルタウン ここて"は ちから た"けか"
すへ"てた"った


( ゚∋゚)クックルは明けの明星に誓いを立てるようです



25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/18(月) 02:13:20.57 ID:6hAA70p80


(゚∈゚ )「大変です市長!」

( ゚∋゚)「どうした偽クックル」

偽クックルは息を切らしながら、市長の部屋に飛び込んできた。
その手には一枚のDVDが握られていた。

( ゚∋゚)「おま……ディスクはそういう持ち方したら傷つくだろ」

(゚∈゚ )「そんなこと言っている場合じゃありませんよ!
      とにかくこのDVDを見て下さい!」

偽クックルがPS2にディスクを挿入する。
間もなくテレビに記録されていた映像が映し出された。



26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/18(月) 02:14:22.79 ID:6hAA70p80

派 ゚∋゚)『フハハハ。こんにちわクックル市長』

( ;゚∋゚)「こいつは……ブラッドクックル!」

ブラッドクックルとは、街を支配していたギャングのボスだ。

派 ゚∋゚)『クックル市長。これを見てみろ』

ζ(゚∈゚ ;ζ『いやあああ!』

( ;゚∋゚)「ククル子――!」



27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/18(月) 02:14:58.96 ID:6hAA70p80

ビデオの映像には、捕まった市長の娘が映し出された。
これには流石のクックル市長も堪忍袋的な袋の緒的な部分がやばい。

派 ゚∋゚)『グヘヘヘ! 娘を返して欲しくば港の第三倉庫まで来い!』

映像はそこで途切れた。
わなわなと肩を震わすクックル市長。
娘を人質にとられた父親の心中は、察するに容易なものだ。

( ゚∋゚)「娘を助けにいく」

(゚∈゚; )「行けません市長! 危険が危ないです! ここは警察に……」



28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/18(月) 02:15:28.63 ID:6hAA70p80

(#゚∋゚)「警察なんか頼りにならん!」

    ノノノノ
   (#゚∋゚)私一人で行く…
  /⌒∨⌒ヽ
 / ヘ    ト )
 \ヽ)   ノノ
 彡/\/ヽミ
   | /| .ノ
   | ノ/ソ
   |ノ ヽミ
  彡ヽ


こうしてクックル市長の旅が始まった。



29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/18(月) 02:15:55.66 ID:6hAA70p80


       ノノノノ
     ミ(゚∈゚彡
   ♯♯/ V/ミヽ二)
  (℃゚ ) ///
   (ヾ〜´ / .(
   ヽ (S) (/)
    彡彡/ /
    (_ヽ(__/
   / /   ヽ \
  /_)     ヽ_)
  (_)     (_)

  行く手を阻むギャングたち



30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/18(月) 02:16:08.78 ID:6hAA70p80


     ノノノノ
    (゚∈゚ )
  /´ヽ/⌒ヽ
  ゝミ∩ ∩/ ノ
   ≡≡ |彡)
  (‘台‘)/.ノ ヽ
  \_  \/ノ
   ミ ∧ 彡
   | | | |
   (二) (二)

  クックル市長は



31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/18(月) 02:16:47.70 ID:6hAA70p80

 ヽ\\ヽ(m ノノノノ/m)//
  \ (m 、( ゚∋゚)/.m)/
    丶\.(m\  m).//
    (m\(m (m. m)
      (   / ̄ >
    ミ.ヘ丿 ∩|ヽ |
     (ヽ_ノゝ _ノ

   たった一人で



32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/18(月) 02:17:03.62 ID:6hAA70p80

|  |
| ‖           ノノノノ -__
|| ‖           (゚∈゚ )  ─_____ ___
|∧ 从ノ      (ミ_ (⌒\ヽ _ ___
( (≡ ̄ ̄ ̄ ̄三\⌒ノ ノ )
|(つWつ  ̄ ̄\  ⌒彡)   ノ  =_
| \つ つ    \,___,ノノ
|  |  )        / / ≡=
|  |         / ノ      ___
|  |         /ノ _─ (´⌒(´
|  |       ミ/= (´⌒(´⌒;;

  全員を



35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/18(月) 02:18:23.97 ID:6hAA70p80

  ∧_∧ノノノノ
  (´∀( ゚∋゚)
 ( つ⌒\/
 ( /   /
  (_) /)
 ( \/ヽ
  \ ) )
  ///
 `ヾ ヽミ

  ぶちのめしていった
(図は困っていたお婆ちゃんを助けているところです)



36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/18(月) 02:18:48.29 ID:6hAA70p80

こうしてクックル市長は数々の困難を退け、ついに港の第三倉庫までたどり着いた。

派 ゚∋゚)「ククク……ここまで来れるなんて流石だな……」

( ゚∋゚)「伊達に会計士の資格は持ってないんだよ……。娘は何処だ」

派 ゚∋゚)「上だ」



37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/18(月) 02:19:09.75 ID:6hAA70p80

クックル市長が上を見上げると、天井につるされたククル子の姿があった。


         ‖
         ‖
       彡
      / ミヽ
      i ‖) )
      | / ノ
      ( (  i
       ) ) |
     ノノノノ  !
    ζ(゚∈゚ *ζ /助けてー
    / / / /
 彡二彡二.ノ



38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/18(月) 02:19:46.48 ID:6hAA70p80

( ;゚∋゚)「ククル子! 今助けてあげるからな!」

派 ゚∋゚)「おっと動くなよ。今動けばお前の娘が……。
     その……弾けたプチトマト……じゃない。
     爆発した味噌汁……でもない。
     何か……こう……凄い事になるぞ!」

( ;゚∋゚)「くそ! 気になる!」

派 ゚∋゚)「手っ取り早くいうと、時限爆弾をしかけておいたんだ」

( ;゚∋゚)「何だと!? 非人道的すぎる! 本当に人間か!?
     そのクチバシとか何なんだ!」

派;゚∋゚)「お前にもあるじゃねえか!……さあ。お喋りはここまでだ」



39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/18(月) 02:22:39.47 ID:6hAA70p80

ブラッドクックルがぱちんと指をならすと、影から仲間達が現れてきた。

派 ゚∋゚)「お前は一歩も動くなよ。娘の命が惜しいならな」

( ゚∋゚)「まだ嫁入り前の娘なんだぞ……!
     処女のまま死んだら可哀想じゃないか!」

ζ(゚∈゚ *ζ「その心配は無いわ。
       私のヴァージンは偽クックルさんにあげたから」

( ;∋;)「ちくしょ――! もう殺してくれ!」

派 ゚∋゚)「言われなくても殺してやるさ。さあ、やれお前ら!」

鉄パイプや鉄バット、鉄まな板に鉄鉛筆削りなどを持った悪者たちが近づいてくる。
もはやこれまでか、クックル市長が脱糞した、その時だった。



40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/18(月) 02:23:27.48 ID:6hAA70p80

(゚∈゚ )「クックル市長! 助けにきました!」

( ゚∋゚)「偽クックル君!」

派;゚∋゚)「くそ! 援軍か!」

特殊部隊を引き連れた偽クックルが、倉庫に踏み込んできたのだ。
そしてブラッドクックルは逮捕され、ククル子は助かった。



41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/18(月) 02:23:47.50 ID:6hAA70p80

( ゚∋゚)「ありがとう偽クックル君。
     さっきは心の中でミンチにしてやる!って思っちゃってすまない」

(゚∈゚; )「いえ、気にしないでく……ミンチ!? 僕が何かしましたか!?」

( ゚∋゚)「その事については、後でゆっくり話そうか」

ζ(゚∈゚ *ζ「パパ!」

( *゚∋゚)「ククル子ー!」

熱い抱擁を交わすクックル親子。



42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/18(月) 02:24:23.44 ID:6hAA70p80

 ――もう二度と、お前を危険な目には遭わせないよ

  ――ありがとうパパ……。それとお願いがあるの

 ――なんだい? 何でもいってみな

  ――偽クックルさんと、結婚したいの

 ――それだけは無理

  ――殺すぞ糞親父

 ――やめてやめて。クチバシを引っ張らないで……


絶対に、娘はやらん。
明けの明星に、クックル市長は誓った。





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