- 90 名前: ◆sJZmtVUczw 投稿日:2008/11/18(火) 12:14:03.91 ID:on2ZWcWS0
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ミ∀・ シ「いやー、学校から無事脱出できましたねー」
(///トソン「……そうですね」
(///トソン(図書室で寝ぼけて大声……しかも隣の席の人に聞かれてるし)
(///トソン(今年最後に大失態だよぅ……)
ミ∀・ シ「この寒さならもしかしたら雪振るかもしれませんねー」
(///トソン「……雪?」
(゚、゚トソン「雪なら降ってましたよ?」
ミ ・∀)「そうだったんですか?」
(゚、゚トソン「はい、HR終わってからすぐに……見ませんでした?」
ミ∀- ;シ「……実は俺、そのころ爆睡してて」
ミ∀- ;シ「あー見逃してたのかー」
(゚、゚トソン「残念でしたね」
ミ∀- ;シ「ですねー」
- 91 名前: ◆sJZmtVUczw 投稿日:2008/11/18(火) 12:17:58.28 ID:on2ZWcWS0
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(゚、゚トソン(……そういえば私)
(゚、゚トソン(図書室から何気なく一緒に歩いているけど、モララーくん、男だよね)
ミ∀・ シ「……? なんですか?」
(゚、゚;トソン「あ、いや、とくには」
(゚、゚トソン(……別になんともない)
- 93 名前: ◆sJZmtVUczw 投稿日:2008/11/18(火) 12:23:47.93 ID:l9RC/ICj0
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(゚、゚トソン(……なんだろう)
(゚、゚トソン(今までずっと避けてきたのに、いざ話ししてみると)
(゚、゚トソン(男っぽくないというか)
ミ∀・ ;シ「……?」
(゚、゚トソン(人としての気配が薄いというか)
ミ∀・ ;シ(……視線を感じる)
(゚、゚トソン(……同世代の男の人に見えないというか……)
(゚、゚トソン(謎の人だ)
ミ∀・ ;シ(……また聞いたらウザいよな……でも沈黙が一番嫌だ……)
- 95 名前: ◆sJZmtVUczw 投稿日:2008/11/18(火) 12:29:53.73 ID:l9RC/ICj0
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(´・ω・`)「ん?」
ミ∀・ シ「あ」
(´・ω・`) ジーッ
(゚、゚トソン「……?」
(´・ω・`)(……なるほど、この人が)
(´・ω・`)「やあモララー。VIPも冬休みだっけ?」
ミ∀・ シ「うん、今日から」
(゚、゚;トソン(……この人なんで私を見てるの?)
(´・ω・`)(あ、モララーの影に隠れた。
……なんだ、パニクって相談していたわりには二人の関係はアツアツじゃないか)
- 98 名前: ◆sJZmtVUczw 投稿日:2008/11/18(火) 12:37:38.99 ID:/w4WAyTU0
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(´・ω・`)「ああ、ごめん。引き止めるつもりはなかったんだ」
ミ∀・ シ「バーに行くの?」
(´・ω・`)「そう、クリスマスイベントがあってさ」
(´・ω・`)「それはそうと、26日は来れそう? 二人で別の場所でも行くの?」
ミ∀・ シ「うーん、どうかなぁ。決めるのは前日でもいい?」(ふたり?)
(´・ω・`)「全然おっけーさ。でもできれば来てほしいな。ええっと……」
ミ ・∀)「―――? あ、この人はトソンさんですよ」
(゚、゚;トソン「……どうも」(……)
(´・ω・`)「ショボンです。よろしくね」(内気な人なのかな?)
(´・ω・`)「トソンさんも26日、是非来てくださいね」
(゚、゚;トソン「……は?」
ミ∀・ シ「そんなアットホームな感じなんだ、26日って」
(´・ω・`)「何言ってんだよ。トソンさんなら大歓迎だろ」
(゚、゚;トソン(……? ???)
- 101 名前: ◆sJZmtVUczw 投稿日:2008/11/18(火) 12:46:09.07 ID:K/t9erhX0
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(´・ω・`)「じゃあ二人がくるのを楽しみにしているね」
ミ∀・ シ「ありがとー。バイトがんばってー」
(゚、゚;トソン「……がんばってください」
ミ ・∀)「なんか唐突だったよね」
ミ ・∀)「さっきの奴のお兄さんがやってるお店で26日に催し物があるんだって。内輪向けの。
なんかトソンさんめちゃめちゃ歓迎されてたけど……」
(゚、゚;トソン「……なんか物凄く見られてた気がする」
ミ* ・∀)(―――ははぁん……)
ミ* ・∀)「よかったら是非きてよ! すっごくいいお店だしさ!」
ミ* ・∀)(ショボン君、今度は俺が恋の相談に乗るときなんだね! そうなんだね!
大丈夫、わかっているよ。なんとしてもトソンさんを連れて行くよ……!)
- 104 名前: ◆sJZmtVUczw 投稿日:2008/11/18(火) 12:51:59.38 ID:K/t9erhX0
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ミ* ・∀)「ちなみに今のところ空いてる?」
(゚、゚;トソン「え? あ、空いてます……」
(゚、゚;トソン(……この人……なんかいきなりテンション上がってる)
ミ* ・∀)「そうだ、場所よくわからないよね。携帯に地図送りたいからメアド聞いてもいい?」
(゚、゚;トソン「いいけど」
ミ* ・∀)「じゃ、俺が送るねー」
ミ* ・∀)「よしっ! これでおっけー! わかんないことあったらいつでも連絡してくれていいから!」
(゚、゚;トソン「あ、ありがと……」
(゚、゚;トソン(……さっきまでとは別人のように……なんだろう……こう……)
(゚、゚;トソン(ウザイなぁ)
- 108 名前: ◆sJZmtVUczw 投稿日:2008/11/18(火) 12:59:11.63 ID:K/t9erhX0
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(゚、゚;トソン「あ、私あそこのバス亭からバスで帰るから……」
ミ ・∀)「そうなの? じゃあ俺こっちだから」
(゚、゚;トソン「……それじゃあ」(……戻った)
ミ ・∀)「あ、さよならー」
(・ω・`)(これはドックンに言わなきゃねーw)
ミ* ・∀)(ドクオさんには言うべきだよなーw)
('、`;トソン(……疲れたぁ)
- 110 名前: ◆sJZmtVUczw 投稿日:2008/11/18(火) 13:09:38.74 ID:K/t9erhX0
- クリスマス・イブ。
去年の認識はバイト代がUPする日、くらいなものだった。
俺も父さんも甘いものは(お酒に合わないから)さほど興味ないし。
ケーキの代わりにスーパーの売れ残った太巻きを食べたっけ。
いい思い出だ。
寒くて、曇り空なのに、悪い気がしない。
この日だけは特別だ。
商店街に流れるジングルベルが、そう囁いた。
- 112 名前: ◆sJZmtVUczw 投稿日:2008/11/18(火) 13:16:10.64 ID:7R46v8Ki0
- 口が滑ったわけじゃない。
加えて言えば、隠そうとしていたわけでもない。
人数が増えてしまうと準備の経費もそれなりにかさむから。
……なんて言葉は、今となっては言い訳で。
デレちゃんとペニサスさんは、ショボンくんに確認を取る前から行く気だ。
『こういうのは多いほどいいよ』
電話越しの了解を聞き遂げた姉妹は、各々の携帯を手に取った。
女の人にとってのクリスマス・イブは、男の価値観ではわからないのかもしれない。
26日は大所帯になること間違いないだろう。
苦笑が聞こえたのか、彼もまた、苦笑した。
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