- 17 名前: ◆sJZmtVUczw 投稿日:2008/11/11(火) 07:24:25.99 ID:+24Hh07Y0
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『じゃあ一週間で4人なのね?』
(*゚ー゚)「……まぁ」
『初日3人、一週間で7人目指したかったんだけどなー。
なんかVIP高っぽくなくなったわね』
(*゚ー゚)「先生たちの中でも授業中に、去年の卒業生はバカなやつが多かった、って言う人多いですよ」
『バカとは失礼ねー。
愛されキャラばかりだったのよ』
(*゚ー゚)「でも楽しそうでしたw
去年は三階から聞こえてくる笑い声で、いっつもうらやましーって思わされるんですもん」
『羨ましいなら自分たちもそうしちゃえばいいのに』
(*゚ー゚)「えー、なかなかそうはいきませんよー」
- 18 名前: ◆sJZmtVUczw 投稿日:2008/11/11(火) 07:26:40.46 ID:+24Hh07Y0
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『ま、これからも告白する子がいたら連絡頂戴。からかうときのネタにするからw』
(*゚ー゚)「……あー……多分もう増えないと思います」
『そうなの?
クリスマスも近いし、イケメン転校生をゲットしようとする女子はまだまだ増えるんじゃない?』
(*゚ー゚)「あの……えっと……実は……」
(*゚ー゚)「女子の間で噂になり始めているんですけど……」
- 19 名前: ◆sJZmtVUczw 投稿日:2008/11/11(火) 07:33:32.16 ID:+QtF4jeF0
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(,,゚Д゚)「ナルシストだぁ?」
_
( ゚∀゚)「……そうだ」
(,,゚Д゚)「……もう一度言ってくれ。一体誰がナルシストだって?」
_
( ゚∀゚)「モララー」
(,,-Д-)「……」
(,,゚Д゚)「俺の知っているモララーはナルシストっていう単語と正反対の奴だけどな。
今度そいつも紹介してくれ」
_
(;゚∀゚)「おいおい、俺が話しているのはお前の知ってるモララーだよ!
……まぁ俺だってあいつにナルシストっていう言葉が似合わねーって思ってるさ」
_
( ゚∀゚)「そう言ってんのはクラスの女子連中だよ」
- 20 名前: ◆sJZmtVUczw 投稿日:2008/11/11(火) 07:41:11.20 ID:HCSPZXQv0
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(,,゚Д゚)「なんかあったのか?」
_
( ゚∀゚)「……わからねぇ。けどモララーがクラスにきて以来の雰囲気は変わった気がする。
こう、浮ついた感じじゃなくて、一歩引いて見ているような……」
(#,,゚Д゚)「……誰だそれ」
_
(;゚∀゚)「落ち着けよ!誰とかいう話じゃねぇだろ!」
_
(;゚∀゚)(……こいつのモララーにかける情熱はなんなんだよ……)
_
( ゚∀゚)「とにかく、そんなことがありましたって程度の話しだよ。
何もムキになるほどでもねーだろ。特に当事者でもないお前はさ」
(,,゚Д゚)「……むぅ」
- 22 名前: ◆sJZmtVUczw 投稿日:2008/11/11(火) 07:51:32.84 ID:7EtYMz4P0
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ミ∀・ シ(……4人、か)
ミ∀・ シ(嬉しくはあったけど、やっぱり断るのってヤだな……。
拒否をぶつけるっていうのが……)
ミ∀- シ(……そして)
< ねぇ……聞いた?
< 聞いた。どんだけだよね。
自分に自信持ちすぎじゃない? >
ちょっとていうか、かなりキモイよね、それ。 >
< 自分のことカッコイイって思ってるから言えるんだよ。
ミ∀- シ(……せっかく今までとは違う学校生活だったのに)
ミ∀- シ(……後悔はないけど……もったいなかったな……)
ミ∀・ シ(……ま! 馴れてるしな! 俺の人生ってこんなもんだって、うん)
- 23 名前: ◆sJZmtVUczw 投稿日:2008/11/11(火) 07:57:49.83 ID:7EtYMz4P0
- 中学のときも思っていたけど。
女子、という群れの団結力はすごい。
情報がすぐに伝播する。
……そういえば、オワタノートも後半は女子特有の丸字でほとんど埋まってたっけ。
彼女らは特定されない範囲での行動力に長けている。
そして数が集まるにつれ、じわじわとその存在をアピールし始める。
狩人だ。
良くも悪くも、生まれながらに狩りというものを知っている。
- 24 名前: ◆sJZmtVUczw 投稿日:2008/11/11(火) 08:05:32.05 ID:7EtYMz4P0
- そして伝播は男子にも響き渡り始める。
孤立していく感覚。
中学のときみたいに、授業中にあからさまな軽蔑の態度がないだけマシだ。
その代わり、空気感がものすごい。
用があるときだけ世界に存在していいよ、ってこと。
……は、言いすぎだよね。
幸せになりすぎて、この程度で被害妄想に走るようになったか、俺。
思い出せ。
今、この、クラスの状態だって。
いつの学校生活より幸せかつ平和じゃないか。
- 26 名前: ◆sJZmtVUczw 投稿日:2008/11/11(火) 08:18:47.94 ID:eIFGVNZx0
- _
( ゚∀゚)(……もう2−Aはモララーを空気にしている)
_
( ゚∀゚)(一体何が原因なのか俺にはわからねぇ……けど)
_
(;゚∀゚)(なんで当人は平気な顔してんだよっ!? それが一番わからねぇ!!)
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(;゚∀゚)(俺は……この雰囲気に混ざっているままでいいのかよ……)
_
(;゚∀゚)(……くそっ……本当は誰よりイイ奴なのに……)
−昼休み−
(,,゚Д゚)「モララー! 準備できたかーっ!?」 ガラッ
ミ∀・ シ「あ、うん」
(゚Д゚,,)「ジョルジュも行くぞ!」
_
(;゚∀゚)「あ、俺はもう少ししてから行くよ。先に行っててくれ」
- 27 名前: ◆sJZmtVUczw 投稿日:2008/11/11(火) 08:24:02.65 ID:eIFGVNZx0
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(゚Д゚,,)「わかった! さっさと来いよゴルァ!」
_
(;゚∀゚)「おー、後でなー」
ミ∀・ シ「……」
_
(;゚∀゚)「ど、どうした?」
ミ∀・ シ「……なんでもないよ。ゴメンだけど、先行ってるね」
_
(;゚∀゚)「お、おー」
なぁ……ジョルジュ……。 >
お前ってモララーと仲いいよな。 >
_
(;゚∀゚)「ま、まぁ、あいつとギコが仲いいからな。ギコ繋がりって奴だ」
お前知ってるか? あいつさ……。 >
- 29 名前: ◆sJZmtVUczw 投稿日:2008/11/11(火) 08:33:03.07 ID:eIFGVNZx0
-
ミ∀- シ(俺がふがいないから……ジョルジュくんを迷わせてる……)
ミ∀- シ(……俺のことは気にしなくていいよ)
ミ∀- シ(……なんて言ったら、それこそ『気にしてくれ』って言ってるようなもんだし……)
(,,゚Д゚)「モララー」
ミ∀・ シ「ん、なにギコ?」
(,,゚Д゚)「お前ってナルシストか?」
ミ∀・;シ「……へ? どこからそんな話しが出てきたの?」
(;,,-Д-)「い、いや、ふと思っただけなんだぞゴルァ」
ミ∀・;シ「……??? そうなんだ?」
ミ∀・;シ「自分的にはナルシストって思ったことないけどな」
(,,゚Д゚)「おぅ! 俺もそう思ってたぞゴルァ!」
ミ∀・;シ「……あれ? 今ふと思ったって言ったじゃん」
(;,,-Д-)「あ、あれはノーカンだぞゴルァ……」
ミ∀・;シ「……はぁ……別にいいけど」
- 30 名前: ◆sJZmtVUczw 投稿日:2008/11/11(火) 08:43:29.55 ID:eIFGVNZx0
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从 ゚∀从「やっときたー! 腹減りすぎだぜー!」
(゚Д゚,,)「おぅ! 待たせたな!」
ミ∀・ シ「ジョルジュくんは後から来るってー」
(*゚ー゚)「じゃあいたただきますしちゃおっか」
ζ(/////*ζ(自然にー! 自然にー!)
ζ(/////*ζ(……うー、最近家でもおにぃちゃんの部屋行ってないからなぁ)
ζ(/////*ζ(……あぁー! もう!)
- 33 名前: ◆sJZmtVUczw 投稿日:2008/11/11(火) 08:50:28.50 ID:CO6Iephv0
- < ねぇ、あいつでしょ?
< ……あー、A組の?
ζ(゚ー゚*ζ)) クルッ (……え?)
< 超ナルシー野郎だよね。
< 確かにカッコイイけど、そこまででもなくない?
< 私的にナルシーってかジコチュー。
ζ(゚ー゚*ζ(……なんだろ、これ)
ミ∀・ シ(……)
(*゚ー゚)(……本人がいる場所で言う? 普通……)
从 ゚∀从「ん? なんだろうな、周りがざわついて――――――」
ζ(゚ー゚*ζ(……みんな……おにぃちゃんを見てる?)
- 46 名前: ◆sJZmtVUczw 投稿日:2008/11/11(火) 10:04:21.13 ID:oETsds700
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(#,,゚Д゚)「……なんだか騒がしくなってきたなゴ――――――」
ミ∀- シ「―――ギコ、絶対にダメだよ」
(;,,゚Д゚)「……おぅ」
ミ∀- シ(……さっきギコが言ってたのはこれか……)
ミ∀・ シ「あ、俺先生に呼ばれてたから、ちょっと行ってくるね」
ミ∀・ シ「長引きそうだったから、一応弁当も持っていくよ」
(*゚ー゚)「……モララーくん」
ζ(゚ー゚*ζ「……」
从 ゚∀从「……?」
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