2 名前: ◆sJZmtVUczw 投稿日:2008/11/08(土) 00:19:03.40 ID:j/LBBRLx0
− モララーの部屋 −

 ♪――――――

ミ・∀-シ「……こんな時間からメール?」 ピッ




   『from:ショボン
    ―――――――――――――――――
    今日の帰りよかったらバイト先に来てよ。
    入学(?)祝いに例のアレおごってあげる。
    場所は↓ね。
    **************.jpg            』




ミ・∀・シ「……例の」

ミ・∀・シ「……マジ?」

ミ・∀・*シ「も、ち、ろ、ん、い、く、よ、っ、!」

3 名前: ◆sJZmtVUczw 投稿日:2008/11/08(土) 00:21:18.07 ID:j/LBBRLx0
− 居間 −

< ごめんなさ〜い(笑) 今日の最下位はかに座のあなた。
< 周囲からのプレッシャーに押しつぶされそう><
< でも大丈夫!w そんなあなたのラッキーカラーは黄色w
< お庭にひまわりの種を植えてみるのもいいかもしれませんw
< それでは今日も元気に、いってらっしゃ〜い(笑)

ミセ*゚ー゚)リ(……植えてみるのもって、今日中に花咲かないのに効果あるのかしら?)

   ミ ・∀)「おはようございます」

ミセ*゚ー゚)リ「あ、待ちなさいモララー!」

   ミ∀・ シ「……?」

ミセ*゚ー゚)リ「はいこれ今日のお弁当」

   ミ∀-;シ「お弁当って……まだ起きたばっかりですよ?」

ミセ* − )リ「……だってあなた」

ミセ* − )リ「……昨日は忘れていったじゃない。
       お母さんすごく張り切って作ったのに、忘れていったじゃない」

   ミ∀・;シ(……やばい)

5 名前: ◆sJZmtVUczw 投稿日:2008/11/08(土) 00:22:54.53 ID:j/LBBRLx0
ミセ* − )リ「お母さんすっごくいろいろ考えてたの。お母さんのお弁当食べたくなかったのかな、って。
       でもね?やっぱりお弁当あなたに食べてもらいたくて――――――」

   ミ∀・;シ「俺もお弁当嬉しいですよ」

   ミ∀・;シ(昨日の夜もネガティブスパイラル止めるの大変だったのに今朝まで……)

ミセ*゚ー゚)リ「だから今すぐこれを鞄に入れてきて欲しいの」

ミセ*゚ー゚)リ「 お 願 い 」




   ミ∀・;シ「……はい」

7 名前: ◆sJZmtVUczw 投稿日:2008/11/08(土) 00:25:28.86 ID:j/LBBRLx0
ζ(゚ー゚*ζ「おとうさん、おとうさんの席で新聞広げられるとTV見えない」

( ´∀`)「ん? はいはいモナ」

ミセ*゚ー゚)リ「特に見たい番組でもないんだからいいじゃないのデレ」

ζ(゚ー゚*ζ「えー」

   ('、`*川「まぁ朝ごはんの最中には新聞広げる必要もないと思うけどね」

8 名前: ◆sJZmtVUczw 投稿日:2008/11/08(土) 00:27:28.62 ID:j/LBBRLx0
( ´∀`)「うちの家族はトイレで読んでも怒るモナ」

   ('、`*川「新聞に臭いうつるでしょ」

ミセ*゚ー゚)リ「ただでさえ長く座っているのに新聞持っていかれたら困るわ」

ζ(゚ー゚*ζ「……ていうか食事中。お父さんサイテー」

(;´∀`)「……」




   ミ∀・ シ(……朝が賑やか)

   ミ∀・ シ(……いや、もうこれくらいが普通だよ。うん)

11 名前: ◆sJZmtVUczw 投稿日:2008/11/08(土) 00:30:15.76 ID:j/LBBRLx0
− 玄関 −

   ミセ*゚ー゚)リ「忘れものない? お弁当持った?」

ミ∀-;シ「お弁当鞄に入っているところさっき見せたじゃないですか」

ζ(゚ー゚*ζ「おかあさん、あんまりしつこいとおにぃちゃんにウザイって思われちゃうよ?」

   ミセ;゚ー゚)リ「そ、そんなつもりないんだけど……」 チラチラ

ミ・∀・;シ「いやいやいやいや、ウザいなんて思ってないですって! 本当!」

ミ∀・ ;シ「デレちゃん!」

ζ(>ー<*ζ「きゃー♪」

ミ-∀-;シ(この子は本当にもー……)

12 名前: ◆sJZmtVUczw 投稿日:2008/11/08(土) 00:32:03.76 ID:j/LBBRLx0
   ('、`*川「よかったー、まだ居たか」

   ('、`*川「モラちゃん、昨日頼りになる人呼ぶっていったけど、別に早く帰ってこなくていいからね」

ミ・∀・シ「え、いいんですか?」

   ('、`*川「うん。あ、でもモラちゃん寄り道しない子だから普通に帰ってくるか。今気づいたわ」




ミ・∀・シ(……今日は寄る所あるけど)

ミ・∀・シ(……うーん、別に言わなくてもいいか)




ミ・∀・シ「それでもありがとうございますね、わざわざ伝えに来てくれて」

   ('、`*川「ま、いってらっしゃい、のついでだから」

15 名前: ◆sJZmtVUczw 投稿日:2008/11/08(土) 00:34:50.71 ID:j/LBBRLx0
   ('、`*川「というわけでいってらっしゃい」

   ミセ*゚ー゚)リ「いってらっしゃい」

ミ・∀・シ「……はい。いってきます!」

ζ(゚ー゚*ζ「いってきまーす♪」




      いってらっしゃいモナー! >

ミ ・∀)「いってきますモナーさん!」

ζ(゚ー゚*ζ「おとうさん、出るときには換気扇つけてねー!」




      モナモナー! >

18 名前: ◆sJZmtVUczw 投稿日:2008/11/08(土) 00:37:02.18 ID:j/LBBRLx0
− VIP高校1−B −

从'ー'从「デレちゃんデレちゃんおはよ〜」

   ζ(゚ー゚*ζ「おはよ渡辺さん」

从'ー'从「ねぇねぇ、今日一緒に歩いてたカッコイイ人とデレちゃん付き合ってるの〜?」

   ζ(゚ー゚*ζ「え?」(……カッコイイだって)

   ζ(^ー^*ζ「そんなことないよー、兄妹だもん。
           おにぃちゃんだから一緒に登校くらい普通だよ」(……なんで私が嬉しいんだろ?)

21 名前: ◆sJZmtVUczw 投稿日:2008/11/08(土) 00:39:21.79 ID:j/LBBRLx0




从'ー'从「あれれ〜? あの人ハインちゃんのお兄さんじゃなかったの〜?」




   ζ(゚ー゚*ζ「……」

   ζ(゚ー゚*ζ「……どしてそうおもたのかな?」




从'ー'从「だって昨日食堂でご飯食べてたの見たんだけど〜」

从'ー'从「ハインちゃんがお兄ちゃんって呼んでたし〜」

从'ー'从「そこにデレちゃんいたのも見たし〜」

从'ー'从「だから今朝一緒に歩いているのを見て、付き合っているのかなって思ってたの〜」

25 名前: ◆sJZmtVUczw 投稿日:2008/11/08(土) 00:41:34.31 ID:j/LBBRLx0
从'ー'从「ごめんなさい〜。勘違いしてたみたい〜」

   ζ(゚ー゚*ζ「……あ、うん、わかってくれれば」




   ζ(゚ー゚*ζ(……えっと?傍から見たらそう見えるものなのかな?)

   ζ(゚ー゚*ζ(落ち着け私。そうクールになれ)

   ζ(゚ー゚*ζ(……おにぃちゃん褒められたのは嬉しいけど、
           付き合っていると思われたのは微妙じゃない?複雑というか……。
           ていうか私って妹に見えないのかな?)

   ζ(゚ー゚#ζ(ていうかハインが妹に見られたのが納得いかないんですけど)

28 名前: ◆sJZmtVUczw 投稿日:2008/11/08(土) 00:44:19.03 ID:j/LBBRLx0
从 ゚∀从「おーっす」(←朝錬帰り)

   从'ー'从「あ、ハインちゃんおはよ〜」

从 ゚∀从「お、渡辺じゃん。今日は遅刻しねーのな」

   从'ー'从「そこまで遅刻してないよ〜」

   从'ー'从「ねぇねぇハインちゃん、不思議の思ったんだけど、
         なんでデレちゃんのお兄さんのことお兄ちゃんって呼んでるの〜?」

      ζ(゚ー゚*ζ(確かに)

从 ゚∀从「ん? なんかいーじゃん。呼びやすくて」

      ζ(゚ー゚;ζ(……まぁそんな理由だとは思ったけどさ)

30 名前: ◆sJZmtVUczw 投稿日:2008/11/08(土) 00:47:53.83 ID:j/LBBRLx0
从 ゚∀从「それにさー、なんか『先輩』ってイメージじゃないんだよなー。
       向こうも今更変えたら違和感あるんじゃね?」

   从'ー'从「そうなんだ〜」

从 ゚∀从「あ、でも」

从 ゚∀从「なんかバスケ部の連中は本当に兄妹だって思ってたっぽいな。
       朝錬でも聞かれたっけな、そういえば」

      ζ( ー *ζ(……!)

   从'ー'从「実は私も勘違いしちゃってた〜」




      从 ゚∀从「こーなりゃ本当にしちまうかwデレ、ちょーだいよ」

          ζ( ー *ζ「 あ げ ま せ ん っ ! 」




33 名前: ◆sJZmtVUczw 投稿日:2008/11/08(土) 00:50:24.11 ID:j/LBBRLx0

从;゚∀从「冗談だよ?冗談!本気にすんなって!」(アチャーこいつブラコンだった)

       ζ( ー *ζ「……。わかってるわよ」




从;゚∀从「すねんなよ〜マイハニー〜」

从;゚∀从「そうだ、いちごオレ飲むか?それで機嫌直していつも通りやっていこうぜ?」

从;゚∀从「なーデレちゃんってばーこっち向いてよー」




( ´ー`)「朝っぱらから同姓口説いてないで席に着けハイン」

( ´ー`)「出欠とるぞー。いない奴手を上げろー」

35 名前: ◆sJZmtVUczw 投稿日:2008/11/08(土) 00:53:09.01 ID:j/LBBRLx0
− VIP高校2−A −

   ミ∀・ シ「トソンさんおはよー」

(゚、゚;トソン「お、おはよう……」(話しかけられてる……!)




   ミ∀・ ;シ(……ひかれてる。挨拶しただけなのに)

   ミ∀・ ;シ(やっぱりこういう時って悲しくなるものなんだな……。
         今までの俺って感覚マヒしすぎだったんだな、ってこんなところで気づくよね……)

37 名前: ◆sJZmtVUczw 投稿日:2008/11/08(土) 00:57:34.90 ID:j/LBBRLx0
   (*゚ー゚)「あ、モララーくーん! やっほー」

ミ ・∀)「しぃちゃんおはよ」

   (*゚ー゚)「あのね、今日後期中間の範囲表が配られるの知ってる?」

ミ ・∀)「……え、もうそのくらいの日数なんだ?」

   (*゚ー゚)「年間スケジュール表通りだからモララーくん以外はみんな知ってるの。
        そのことで、モララーくんにはその後の考査スケジュールと範囲表を渡すから
        昼休みに進路指導室に来るよう伝えてってのーちゃん先生から言われてきたの」




ミ; -∀)「……その後の考査スケジュール、っていうのが重い響きだよね」

   (*゚ー゚)「もう!男の子なんだから後ろ向きにならないの!」

ミ; ・∀)「は、はい!」

38 名前: ◆sJZmtVUczw 投稿日:2008/11/08(土) 01:00:37.47 ID:j/LBBRLx0
      (*゚ー゚)「私もできる限りバックアップするから!」

   ミ ・∀)「……しぃちゃん」 ジーン




(゚、゚トソン(イケメン転校生とミスコン準優勝……)

(゚、゚トソン(私なんかとは違う世界の人たち……)

(゚、゚トソン(もしも私が男の人怖くなくなっても、モララーくんには話しかけれないだろうなぁ)




      (*゚ー゚)「……でもね、モララーくんのこと、そんなに手伝えないかもしれないの……」

   ミ ・∀)「そんな、気持ちだけで嬉しいのに」

      (*゚ー゚)「本当はバリバリ助けてあげたかったんだけど……」

      (* ー )「……昨日の部活終了後、三バカのテスト対策状況を見てみたのね……。
           いつも大体私が助けないと溺れて沈んじゃう人たちだから……。
           それが今回は……前回と同じくらいに希望があればモララーくんを優先できたんだけど……」

   ミ; -∀)「……わかってる。わかっているよしぃちゃん。
         全員助けようとしてしぃちゃんが沈没しないでね……」

40 名前: ◆sJZmtVUczw 投稿日:2008/11/08(土) 01:03:04.51 ID:j/LBBRLx0
   ミ ・∀)「それに今日ペニサスさんが頼りになる人を家に呼んでくれることになってるから」

      (*゚ー゚)「頼りになる人?」

   ミ ・∀)「うん。たぶん家庭教師とかに知り合いがいるんじゃないかな?」

      (*゚ー゚)「それなら可能性広がるよね!」



  _
( ゚∀゚) ガラッ (←朝錬帰り)
  _
( ゚∀゚)o彡°「あ、しぃちゃーん!なんでA組にいるのー?」




      (*゚ー゚)「……モララーくん、これは私たちの戦いよ。
           のんきに笑って現状把握できてない人たちを連れて冬休みまで逃げ切るの」

   ミ; ・∀)「戦いって大げさな……」

      (*゚ー゚)「私、モララーくん、デレちゃんの共同戦線ね。
           マネージャーの意地にかけて燃え尽きてあげるわ!」

41 名前: ◆sJZmtVUczw 投稿日:2008/11/08(土) 01:05:13.11 ID:j/LBBRLx0




      キーンコーンカーンコーン



  _
( ゚∀゚)「モララー、メシ食いに行こうぜー」

   ミ∀・ シ「ごめん、俺先生に呼ばれているから」
  _
( ゚∀゚)「えー」

(,,゚Д゚)「モララー!食堂行くぞゴルァ!」 ガラッ

   ミ∀・ シ「ごめん、俺先生に呼ばれているから」

(,,゚Д゚)「えー」

43 名前: ◆sJZmtVUczw 投稿日:2008/11/08(土) 01:07:34.37 ID:j/LBBRLx0

   ミ∀・ シ「みんなは先に食べてて。俺今日弁当だし時間なかったら教室でもいいしさ」
  _
( ゚∀゚)「じゃあさっさと済ませてこっち来いよ」

(,,゚Д゚)「先行ってるからな」

   ミ∀・ シ「うん。わかった」




   ミ∀・ シ(『みんなは先に食べてて』……か)

   ミ∀・ *シ(……こういうのって、悪くないな)

45 名前: ◆sJZmtVUczw 投稿日:2008/11/08(土) 01:11:20.66 ID:j/LBBRLx0
− VIP高校進路指導室 −

ミ・∀・シ「失礼します」

   (゚A゚*)「来たか転校生」

   (゚A゚*)「ほれ、範囲表と日程。テスト受けるときはお前のためだけに監督してくれる先生に挨拶忘れるなよ」

ミ・∀・シ「はい」

   (゚A゚*)「で、こっからは先生の質問タイムだ」

ミ ・∀)「……?」

47 名前: ◆sJZmtVUczw 投稿日:2008/11/08(土) 01:13:49.15 ID:j/LBBRLx0




      (゚A゚*)「友達できたか?」




ミ ・∀)「……」

ミ ・∀)「……はい」

   (゚A゚*)「そうか。ならいい」

   (゚A゚*)「あまり自己主張しない生徒が目立ったときは、良くないことの対象になりやすいからな」

   (゚A゚*)「今はプレイバシーだの教師が家庭の問題に踏み込みすぎだの言われる時代だが」

ミ ・∀)「プライバシーですよ先生」

   (゚A゚*)「……見逃せ。普段使わない言葉なんだ」

   (゚A゚*)「まぁあれだ。黙っているよか嫌われたもん勝ちの職だと俺は思ってるからな」

   (゚A゚*)「不快にだっただろう?撫しつけに」

49 名前: ◆sJZmtVUczw 投稿日:2008/11/08(土) 01:15:49.47 ID:j/LBBRLx0
ミ ・∀)「そんなことないですよ」

   (゚A゚*)「そうか。ならいい」

   (゚A゚*)「飯食ったか?」

ミ ・∀)「いえ」

   (゚A゚*)「そうか。行っていいぞ」

ミ ・∀)「はい、失礼します」 ガラッ

ミ ・∀)「……あの、先生」

   (゚A゚*)「ん?」

ミ・∀・シ「ありがとうございました」

   (゚A゚*)「……おー」

      タッタッタッタッ




   (゚A゚*)「……」

   (゚A゚*)「礼儀正しい奴だな」

54 名前: ◆sJZmtVUczw 投稿日:2008/11/08(土) 01:19:13.53 ID:j/LBBRLx0
   ミ・∀・シ(中途半端な時間だ……)

   ミ∀- ;シ(食堂に行ったらたぶんご飯も中途半端になるよな……)

   ミ・∀・シ(……あそこ行ってみるか)




(゚、゚トソン(文化祭以来男の人が周りにいると落ち着かない……)

('、`トソン(でもこのままじゃダメだよ……一生カレシできないよ?)

('、`トソン(図書室一人ゴハンもそろそろ止めようよトソン……)




      ミ・∀・シ ガラッ




(゚、゚;トソン「……!?」

(゚、゚;トソン(モララーくん!? なんで!?)

57 名前: ◆sJZmtVUczw 投稿日:2008/11/08(土) 01:22:40.85 ID:j/LBBRLx0

   ミ∀・ シ(やっぱ図書室は小中高と変わっても俺の居場所だよなー)

   ミ∀・ シ(騒ぐ人はいないし。一人でもおかしくないし。みんな自分の世界だし。本読めるし。暇潰せるし)

   ミ∀- シ(しかも今日はお弁当……そしておかずがいつの学校生活より豪華……)

   ミ-∀-シ(VIP高でもお世話になります)




(゚、゚;トソン(なんでなんでなんでなんで!? 昨日はジョルジュくんたちと食堂に行ってたのに!?)

(゚、゚;トソン(早く食べてさっさと出よう……)

(゚、゚;トソン(よし食べたっ! 後は脱出……)

(゚、゚;トソン(……あれ? なんで私コソコソしてるの?)




   ミ-∀-シ(ああ……図書館って落ち着くー)

60 名前: ◆sJZmtVUczw 投稿日:2008/11/08(土) 01:25:36.28 ID:j/LBBRLx0
− VIP大学構内 −

   ('、`*川「そんなに遅くなるんだったらいっそ泊まっちゃう?ご飯出るよ?」

川 ゚ -゚)) フルフル

   ('、`*川「一人暮らしなんだから食費浮かすって思えばいいじゃない。
         バイト代も出ないんだし」

川 ゚ -゚)) フルフル

川 ゚ -゚)「そういうのは結果が出てからでいい」

   ('、`*川「クーがそれでいいなら別にいいけど……」




川 ゚ -゚)「それよりも」

川 ゚ -゚)「最近元気ないな」

川 ゚ -゚)「何かあったか?」

63 名前: ◆sJZmtVUczw 投稿日:2008/11/08(土) 01:28:14.17 ID:j/LBBRLx0

   ('、`*川「……独りだとウサギは寂しくて死んじゃうのです」

川 ゚ -゚) ?

   ('、`*川「……独りだと冬は越せないのです。
         ……主にクリスマスは乗切れないのです、ぐすん」

   ('、`*川「クーはイブとかクリスマスとかどうするの?」

川 ゚ -゚)「ケーキ屋でバイトする」

川*゚ -゚)「楽しみだ。実に待ち遠しい」

   ('、`*川「……この気持ちを分かち合える友募集中、ぐすん」




川*゚ -゚)+ クリスマスケーキ♪

65 名前: ◆sJZmtVUczw 投稿日:2008/11/08(土) 01:31:29.96 ID:j/LBBRLx0




      キーンコーンカーンコーン




< 日直〜。

< きりーつ、れい。

                                     ガヤガヤ
        ガヤガヤ
      ガヤ                  ガヤ

   ミ-∀-;シ(やっと放課後……今日の授業もまるでわからなかった……)

   ミ-∀-;シ(ついていけるのは現国くらい……逆に英語と世界史は全然歯が立たないし……)

   ミ-∀-;シ(こんなんで考査ラッシュ乗切れるんだろうか……)



  _
( ゚∀゚)「なんだなんだ、不景気ヅラだな」

67 名前: ◆sJZmtVUczw 投稿日:2008/11/08(土) 01:34:30.24 ID:j/LBBRLx0

   ミ∀・ シ「ジョルジュくん」
  _
( ゚∀゚)「考査のことでも考えてたんだろ。大したことねーって!
     俺だって今年始まってから勉強した記憶ねーけど通算の赤は2つだけだぜ?」

   ミ∀・ ;シ「え!? それって追試で挽回した奴だよね!?」
  _
( ゚∀゚)「いや、確定赤が二つってこと」
  _
( ゚∀゚)「進級までに3つまでなら許されるからな!俺みたいに保険残っていると気持ちも楽なわけよ!」





      ミ・∀・;シ「ダメだろー!! 保険というかリーチだから!! 目ぇ覚ませよ!」




69 名前: ◆sJZmtVUczw 投稿日:2008/11/08(土) 01:37:11.30 ID:j/LBBRLx0




   ミ∀- ;シ(……といっても言いのだろうか……まだそこまで親しいわけじゃないのかな……悩みどころだ……)



  _
( ゚∀゚)「というわけで部活いくかー」

   ミ∀・ ;シ(しぃちゃん……がんばって……!)




                                         あの、モララーくん? >

   ミ ・∀)「あ、はい。なんですか?」

                                     ちょっとこっちに来て……。 >

   ミ ・∀)「……?」

71 名前: ◆sJZmtVUczw 投稿日:2008/11/08(土) 01:39:47.61 ID:j/LBBRLx0

   ミ; ・∀)「……あの」

                                              ……なに? >

   ミ; ・∀)「……ドッキリとかじゃ……ないですよね……?」

                                 ……そんなわけ……ない……。 >

   ミ; ・∀)「あ、いや、違うんです! 俺こういうこと初めてだったから!
         だからまさか自分に!?って思っちゃって!だから正直まだドッキリの方可能性あるかなって!」

                       ……ドッキリとかじゃありません! 本気です! >

   ミ; ・∀)「うん! そうだよね!」

   ミ; ・∀)「……」

72 名前: ◆sJZmtVUczw 投稿日:2008/11/08(土) 01:42:21.39 ID:j/LBBRLx0
   ミ; ・∀)「……」

   ミ; ・∀)(あー! 沈黙はまずいって! 絶対まずいって!
         でもなに言えばいいのかわかんねー! 助けてー!)

                                          ……ダメですか? >

   ミ; ・∀)

   ミ; -∀)

   ミ; ・∀)「……ダメというか……俺こういうこと今まで本当に、本当になくて」

   ミ; ・∀)「だから今から考えてみます。真剣に。明日の朝ここに来てくれますか?」

                                                 ……。 >

ミ; ・∀)「……」

75 名前: ◆sJZmtVUczw 投稿日:2008/11/08(土) 01:46:06.42 ID:j/LBBRLx0
                                                  ……。 >

   ミ; ・∀)「……」

                                   ……朝、必ず来てくださいね。 >

                                          ……待ってます。 >

                                      ダッ――――――




   ミ; ・∀)「……」

   ミ; ・∀)「……」 ピッピッピッピッピッピッピッピッピッ

       トゥルルルルルルルル――――――




      『もしもし』 ガチャ

   ミ; ・∀)「……あ、もしもし」

      『学校終わったの? こっちも今学校出るところだよ』

   ミ; ・∀)「……うん」

76 名前: ◆sJZmtVUczw 投稿日:2008/11/08(土) 01:48:45.91 ID:j/LBBRLx0
      『あ、もしかして道わかんなかった? 迎えに行こうか?』

   ミ; ・∀)「……道は大丈夫」

      『……どうしたの? 他の用事できた?』

   ミ; ・∀)「……いや、ごめん、誰かに電話したかっただけ」

      『……ウホッ』

   ミ; ・∀)「……え?」

      『なんでもないよ。いつでも電話してくれてかまわないから』

   ミ; ・∀)「……今日ドクオさんくる?」

      『ドクオ? 呼べば来るよ。どうせ家かゲーセンだし。呼ぶ?』

   ミ; ・∀)「……呼ぶ方向でお願いします」

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