- 80 名前： ◆sJZmtVUczw 投稿日：2008/11/02(日) 22:23:55.65 ID:9f7XjZgG0
- (^o^)（……夏休みｵﾜﾀ）
(^o^)（……新学期ﾊｼﾞﾏﾀ）
＼(^o^)／（ｳﾂﾀﾞｼﾉｳ）
(^o^)「いってきまーす」（……なんてできたらどんなにいいことか）
川ﾐ・∀ﾐ「あ、おはよー」
(^o^；)「……」
(^o^；)（……二学期はこいつと隣同士……）
＼(^o^；)／（ｵﾜｯﾃﾙ）
- 83 名前： ◆sJZmtVUczw 投稿日：2008/11/02(日) 22:33:44.22 ID:XIkbf7Hd0
- (,,ﾟДﾟ)「おぅ！ モララー来ていたか！ おはよう！」
(^o^；)（……な！？）
ﾐ∀・；ﾐ川「……へ？ お、おはよー」（……なんで話しかけられた？）
(,,ﾟДﾟ)「宿題終わったか？」
ﾐ∀・；ﾐ川「う、うん、終わったけど……」
(,,^Д^)「そうか！ 終わってなかったら見せてやったのにな！
俺のはしぃのと一緒だから完璧だぞｺﾞﾙｧ！」
ﾐ∀・；ﾐ川「……ハハ、そうなんだー」
ﾐ∀・；ﾐ川（……ギコくんに話しかけられたのってこれがハジメテじゃないかな？）
(^o^；)（ど、どうなっていやがる……）
- 84 名前： ◆sJZmtVUczw 投稿日：2008/11/02(日) 22:41:41.92 ID:otd0VHr40
- (^o^；)（……底辺と頂点が誰にも入れない輪を作っている……）
(^o^；)（超スピードとか催眠術とかじゃねぇ……これは一体……？）
(,,ﾟДﾟ)「よしっ！ 始業式が始まるぞｺﾞﾙｧ！」
ﾐ∀・；ﾐ川「ちょちょちょ、引っ張んないで」
お、おっすギコ…… ＞
おはよーギコくん…… ＞
(,,ﾟДﾟ)「アァ！？」
(#ﾟДﾟ)「話しかけんなっつったよなァ！！ ゴルァ！！」
川∀・；ﾐ（……なにがなんだか）
(；^o^)「……」（眠れる支配者が……）
(；^o^)（……クラス全員がポカンとしてやがる……）
(；^o^)（……夏休みに何かあったのか？ わからん……）
- 86 名前： ◆sJZmtVUczw 投稿日：2008/11/02(日) 22:49:44.39 ID:TaFTuM5d0
- ＜ えー……、今日から二学期なわけだが。
＜ ＤＱＮ１が学校に来ていない。
＜ 隠していても意味がないから言うが、停学処分だ。
ｻﾞﾜｻﾞﾜｯ
ｻﾞﾜｻﾞﾜ ｻﾞﾜ
ｻﾞﾜｯ
＜ 謹慎期間が夏休みで終わらなかったため、残りを停学とした。
＜ 他にも夏休み中に謹慎処分を受けたものがクラスにいる。
＜ だからといって色眼鏡で探りを入れたりするな。
＜ 罰は学校が決める。お前らは楽しく学校生活を送るのが仕事だ。
＜ まぁ。受験第一だがな。
ｻﾞﾜｻﾞﾜｯ
ｻﾞﾜｻﾞﾜ ｻﾞﾜ
ｻﾞﾜｯ
＜ じゃ、夏休みの宿題を回収するぞー。無駄なあがきはやめろー。
- 87 名前： ◆sJZmtVUczw 投稿日：2008/11/02(日) 22:52:48.67 ID:TaFTuM5d0
- 二学期は意味不明に始まった。
俺をいじめて……いや、『いじっていた』、主犯格。
停学か……。
どうせ謹慎処分も取り巻きだろう。
モララー。
ギコ。
二人が接近したのも関係しているのだろうか？
わからん。
が、これで学校でも平和になるかもしれない。
- 95 名前： ◆sJZmtVUczw 投稿日：2008/11/02(日) 23:14:04.89 ID:/8YrUUeY0
- (^o^；)（……これで平和になるとか、現実は甘くないか……）
(^o^；)（……指令ノート……ちょっと見なかっただけで脅迫みたいになってる）
(^o^；)（……『言うこと聞かなかったらお前のノートが墨汁に染まる』
はいはい、有言実行お疲れ様です）
(^o^；)（……ていうか）
(^o^；)（……筆跡が増えてる……これなんて明らかに女子じゃん……）
(^o^；)（……）
(^o^；)（……今日は、帰ろう）
- 96 名前： ◆sJZmtVUczw 投稿日：2008/11/02(日) 23:18:39.37 ID:/8YrUUeY0
- 受験のストレス？
いや、原因なんてどうでもいい。
二学期の指令ノートは悪化した。
ありえない。
俺だって結構教室にいるのに、いつ書いているんだろうか？
もう一種の掲示板だ。
ノートで俺についてやり取りが行われている。
『調子こいてね？最近』
『同感』
『オワタなのにねｗ』
……お前ら……地獄に落ちろ。
- 97 名前： ◆sJZmtVUczw 投稿日：2008/11/02(日) 23:23:57.87 ID:CdbabydD0
- それよりも許せないことがある。
モララー……。
あいつがクラスで受け入られてきている。
ギコパワーってやつか。
はいはい、勝ち組乙。
戸惑っている振りなんかしちゃってさ。
俺のことを気にかける態度で更にポイントＵＰを狙っていやがる。
ムカつく。
見下して。
底辺のくせに、俺のことを底辺と思って。
カレンダーに×をつけても気持ちにリセットがかからない。
寝る。
……。
- 98 名前： ◆sJZmtVUczw 投稿日：2008/11/02(日) 23:31:57.02 ID:CdbabydD0
- 川∀・ﾐ（この図書室とのお別れも、あと半年もないのか……）
川∀-ﾐ（ありがとうございました。この学校で一番安らげました。
卒業までよろしくお願いします）
川∀・ﾐ（さってと、帰ろうか。……って）
ﾐ∀・；ﾐ川「……オワタくん？ ……うそ」
(^o^；) ｷｮﾛ
Σ(；^o^) ｷｮﾛ ﾊｯ
ﾐ∀・；ﾐ川「……あ、……どうも」
(；^o^)「……あ……う……」
┗(^o^；)┓三 ﾀﾞｯ―――!!!!
ﾐ∀・；ﾐ川「……」
そこの男子、なに女子更衣室の前で仁王立ちしてんだ。早く帰りなさい ＞
川ﾐ；・∀ﾐ「あ、はい、先生さようなら」
- 100 名前： ◆sJZmtVUczw 投稿日：2008/11/02(日) 23:39:42.84 ID:CdbabydD0
- ＼(；^o^)／（見られた―――！！ 人生ｵﾜﾀ―――！！）
(；^o^)（しかもよりによってモララーだし……）
(；^o^)（あああ、どうしよう……俺も停学？ そんなことになったら夢の高校生活が……）
＜ ｺﾝｺﾝ
(^o^；)「……！」
川ﾐ；・∀ﾐ「しつれいしま〜す……って自分の教室なのにね……ハハ……」
(^o^；)「モ、モララー……」
川ﾐ；・∀ﾐ「もしかして……あれ……？
みんながオワタノートって呼んでるやつ……。
ていうかもしかしなくてもアレ……だよね……？」
(^o^)「……」
- 104 名前： ◆sJZmtVUczw 投稿日：2008/11/02(日) 23:52:50.50 ID:8pZ71hyP0
- 川ﾐ；・∀ﾐ「見、見るからね……」 ﾊﾟﾗﾊﾟﾗ
川ﾐ；・∀ﾐ「……」 ﾍﾟﾗｯ
川ﾐ；・∀ﾐ（もしかしてこれかな……。
『やる美先生のジャージを盗んで職員室前の掲示板に貼り付ける』）
川ﾐ；-∀ﾐ（……なぜ生徒用の更衣室へ行ったんだろう）
( o )「……ｵﾜｯﾃﾙ……って、思っただろう……」
川ﾐ；・∀ﾐ「へ？」
( o )「こんなノートに振り回されて……ｵﾜｯﾃﾙって思ってんだろう」
川ﾐ；・∀ﾐ「え、いや、そんなことないよ？
俺だって今までキモいとかキモいとかキモいとか……ていうか今でもたまに言われるし」
川ﾐ；・∀ﾐ「自分で終わってるとか言わないほうがいいよ、うん」
( o )「……お前が俺に押し付けたんだ」
川∀・；ﾐ「え……」
(；o；#)「お前が一学期のままだったら俺に集中砲火がくることなかったんだよ！！」
(；o；#)「お前だけ受け入れられて……なんで俺は変わってないんだよ！！」
(；o；#)「なんでお前だけなんだよ！！ なんで俺じゃないんだよ！！」
- 108 名前： ◆sJZmtVUczw 投稿日：2008/11/03(月) 00:05:26.55 ID:Iunye/Cy0
- 川ﾐ；・∀ﾐ「ちょ、オワタくん落ち着いて！！」
(；o；)「俺だって……俺だって……」
(；o；)「こんなことしたくないのに……」
(；o；)「俺の人生……最初から終わってたんだ……」
川ﾐ；・∀ﾐ「で、でも未遂だし、俺も誰かに言うつもりないし―――」
(；o；)「そしたら俺がノートに書かれたようになるだろ！！」
(；o；)「自分を守るためにやってんだよ！！ それが悪いのかよ！！」
川ﾐ；・∀ﾐ「そ」
川ﾐ；-∀ﾐ「……」
川ﾐ；-∀ﾐ「……ごめん。わからない……です」
(；o；)「……」
( )） ｸﾙｯ
( ) 「……別に言ってもいいから。俺もう学校こないし」
- 111 名前： ◆sJZmtVUczw 投稿日：2008/11/03(月) 00:09:16.05 ID:Iunye/Cy0
- これが俺の登校拒否になった理由だ。
どこで間違った？
……最初からだろＪＫ。
ここでドロップアウトするならなんで毎日耐えていたんだろう。
ｵﾜﾀ。
俺ｵﾜﾀ。
人生ｵﾜﾀ。
- 113 名前： ◆sJZmtVUczw 投稿日：2008/11/03(月) 00:13:03.94 ID:Iunye/Cy0
- 冬休みになった。
これまでに担任からは一週間に一回のペースで連絡が来る。
知るかよ。お前も不登校の生徒を出した教師として飛ばされろ。
高校はどうしよう？
狙っていた学校はもう無理だ。
……隣町で、定時制なら、もう、どこでも……。
- 114 名前： ◆sJZmtVUczw 投稿日：2008/11/03(月) 00:19:25.97 ID:XOK4iRjR0
- もちろん三学期も学校に行かない。
笑ってしまう。
担任も。親も。
俺が不登校になった理由はまだ気づいていない。
受験のストレスか？ 話すと気が楽になるぞ？
……ワラエナイ。全然ワラエナイ。
もうあの学校に未練もない。
……つもりだったけど。
『卒業式までに一日だけでも来れないか？願書を受け取りたい』
『俺がお前の家に行ってもいいが、お前に来て欲しいんだ』
ウゼェ……が、願書のためだ。
理由が明らかになっていないのが仇になった。
だからって死んでもあの偽善者先生には言わないけど。
教室に寄らずに職員室に行こう。
明日は……雪、か……。
- 117 名前： ◆sJZmtVUczw 投稿日：2008/11/03(月) 00:29:23.19 ID:LIyCpktZ0
- ＜ 来てくれたか。悪いな、俺のわがままに。
＜ 教室、行かないか？ みんな会いたがってるぞ？
＜ そうか……。俺は、お前の力になれなかったんだな……。
＜ 卒業式にだけ出てくれ。また、俺のわがままだ。
＜ あの教室がお前にとってどんなものでも、卒業アルバムを見るたびに悲しくなってほしくない。
＜ 卒業式以外休んでも、ちゃんと卒業にする。約束する。
＜ あとな……お前の志望校、ほら、夏までの。
＜ あそこの受験、してみないか？
＜ どうしても受験日に試験を受けられない人は後日別で受けるんだが。
＜ そこに滑り込め。俺が話をつける。
＜ それにうちのクラスからあの学校に嘆願してる奴はいない。
＜ 高校は……もっと笑ってくれ。
＜ そうか、これくらいしかしてやれなくて、ごめんな。
＜ 新しい願書は放課後、お前家に行ったときに一緒に書こう。親御さんの判もまた必要だしな。
＜ ……ん？ そういうな。お前に学校に来てほしかったんだよ。言ったろ？俺のわがままだって。
- 119 名前： ◆sJZmtVUczw 投稿日：2008/11/03(月) 00:37:07.03 ID:47RwbVpR0
- 猛勉強した。
一発逆転の光明だと信じた。
すべてをかけた。
親は最初、勉強の鬼と化した俺を喜んだが、心配になったのかしょっちゅう声をかける。
喜びも、心配も、ウザい。
メシと風呂さえ用意してくれれば満足なのに。
高校のためだ。
気に入らないと口に出す時間で単語を覚えろ。
もう俺は終わってしまっているんだ。
終わった俺が、高校生活にコンティニューを狙っている。
時間は秒だって無駄にできない。
- 120 名前： ◆sJZmtVUczw 投稿日：2008/11/03(月) 00:38:43.32 ID:47RwbVpR0
- 合格した。
人生＼(^o^)／ﾊｼﾞﾏﾀ
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