48 名前: ◆sJZmtVUczw 投稿日:2008/11/02(日) 20:13:34.04 ID:ZqvcpBN90
\(^o^)/「掃除やっとオワタ」

  (^o^)(……もう一人で掃除するのも馴れたな。
     もしかしたらダスキンで即戦力になれるかも……)

  (^o^)(……帰ろ。指令ノート、今日は何も書かれてないといいなぁ) ガラッ




   ミ∀・;ミ川「あ、……」

  (^o^)「……」(……うわぁ、なんでこいつ残ってんの?)

  (^o^)(……机もロッカーもびしょびしょだし)

  (^o^)(……こうはなりたくねぇ)

   ミ∀・;ミ川「そ、掃除終わった?」

  (^o^)(……話しかけてくんなよ)

  (^o^)「……別に」

51 名前: ◆sJZmtVUczw 投稿日:2008/11/02(日) 20:20:56.31 ID:Dg13FkaW0
  (^o^)(つーか、お前がいると指令ノート見れないじゃん)

  (^o^)(もう帰るか? ……だめだ。図書室でもいこう) ガラッ

   ミ∀・;ミ川「あ、帰るの? バイバ―――」

      ピシャッ

   ミ∀・;ミ川「―――い……」

   ミ∀・;ミ川「……」

   ミ∀-;ミ川「……」




   川∀-;ミ「……しっかし、教科書もノートもって容赦ないなー」

   川∀-;ミ「むしろこの季節にこんなことして、
         教室が蒸し暑くなることを考えないのだろうか」

55 名前: ◆sJZmtVUczw 投稿日:2008/11/02(日) 20:33:57.40 ID:KqsNUv9d0
( ><)「ギコくん」 ダムダムッ

(,,゚Д゚)「あ?」

( ><)「オワタくんっていつも一人で掃除しているんですか?」 ダムダムッ

(,,゚Д゚)「……ああ。暇だからやっとくって毎回班のやつに言ってるらしい」

(,,゚Д゚)「……もうあいつの話を俺にすんなビロード」

( ><)「……?」 ダムダムッ

   (<●><●> )(しぃちゃんを泣かせたのがオワタくんなのですよビロード)

(;><)(……!! 僕はまたやっちゃいました……)

(,,゚Д゚)「気にすんな。終わったことだし、けじめはつけたしな」

(,,゚Д゚)「それにうちのクラスにはもっと気にいらねぇ奴がいるし」

   (<●><●> )「ああ……噂の子ですね」

( ><)「うわさのこ?」

   (<●><●> )「なんというか……私も直接接点があるわけじゃないのですが……、
           クラスでそうとう酷い扱いを受けているにも関わらず、
           本人はそれが当然のように過ごしている人がいる……と。
           確かにギコは見ていて苛立ちそうですね」

(,,゚Д゚)「男のくせになよっとしているのも気にいらねぇしな」

57 名前: ◆sJZmtVUczw 投稿日:2008/11/02(日) 20:49:47.79 ID:A4U7mgyO0
   (<●><●> )「ギコがクラスを一喝すればすべてが解決するのでは?」

(,,゚Д゚)「そんな暇じゃねぇし、義理もねぇ」

(,,゚Д゚)「そういうのは自分でケツ拭くもんだぞゴルァ」

( ><)「……でも……僕も二人に助けられてばかりなんです。
      その子がちょっとカワイそうなんです……」

(,,゚Д゚)「ああ。俺もビロードのこと最初はなよっとした気にいらねぇ奴だと思っていたぞゴルァ!」

(;><)「あうあうあうあぅ……」

(,,゚Д゚)「でもお前は努力でスタメン勝ち取ったし、
     好きな女に振り向いてもらおうとがんばっているからな! そういうとこが好きだぞ!」

(,,゚Д゚)「逆にというか……他力本願な奴は俺が手を出すなんてもってのほかだゴルァ」

( ><)「ギコくん……」

   (<●><●> ) 「……ギコ、話が長くなりました。始めましょう」

(,,゚Д゚)「……おぅ!」

(,,゚Д゚)「ヴぃっちゅー……ファイ!」




   \オスッ!/\オスッ!/\オスッ!/\オスッ!/\オスッ!/\オスッ!/  

60 名前: ◆sJZmtVUczw 投稿日:2008/11/02(日) 20:58:37.33 ID:9f7XjZgG0
カレンダーに×をつけるのが一番の楽しみだ。

終わった、という実感が沸く。
この×のために明日の憂鬱と戦える。
……。
……。……。
……。……。……。
……それだけだよ。
俺の一番の娯楽だよ。
……。
……。……。
……。……。……。
……寝るよ。

62 名前: ◆sJZmtVUczw 投稿日:2008/11/02(日) 21:05:18.14 ID:9f7XjZgG0
< おいモララーwww

   ミ∀・ミ川「なに?」

< これ食ってみろよwww
< パネェからwwwwマジパネェからwwwww

   ミ∀-;ミ川「……そう言って前食べさせようとした奴、消しゴムのカス入ってなかったっけ?」

< そんなことあったっけ?wwwww
< あったwwwwでもそんときお前食べなかったからセーフじゃんwww
< 今回は100%食えるからwwwwwほらwwwアーンwwwww

   ミ∀-;ミ川「えー、やだよー」

< ……チッ……いいから食えよ
< 口開けろ
< 抑えこめっ! ガバッ

   ミ∀・;ミ川「だから嫌だってば」 ヒョイ

< こいつ……!
< くっ! 逃げんなっ!!
< あ、てめっ!

   ミ∀-;ミ川「普通逃げるって」 ヒョイヒョイ

65 名前: ◆sJZmtVUczw 投稿日:2008/11/02(日) 21:09:53.17 ID:9f7XjZgG0
< ……いってぇ! ガタンッ
                             ちょwwwおまwww何やってんのwwww >
                       俺のターンwwww机にダイレクトアタックwwwww >
< う、うるせぇ!




   ミ∀-;ミ川「いたそー……大丈夫?」

< モララー! お前のせいだぞ!!

   ミ∀-;ミ川「そんなこといわれましても……」

< くそ……

< おいオワタ。お前がこれ食えよ。




                                                「へ?」(^o^;)

69 名前: ◆sJZmtVUczw 投稿日:2008/11/02(日) 21:20:15.44 ID:9f7XjZgG0
< モララーのバカがさー、俺のオススメ食えないんだって。

< だからお前が食っていいよwモララーが悔しがるほどのリアクション頼むなw

                   ちょwwwここで変化球wwwボールはオワタ選手へwww >
                    オワタwwwwww味王並みのリアクション頼むなwwww >

   (^o^;)「……え? え? え?」

< モララー、オワタが手本見せるからちゃんと見とけ。

川ミ;・∀ミ「そ……」 

                       よしwwwオワタノートに食べるって書いたぞwww >
                          バカwwwwwちゃんと時間も書けってwwww >




< オワタ、早くやれよ。

   (^o^;)「……」

75 名前: ◆sJZmtVUczw 投稿日:2008/11/02(日) 22:05:47.90 ID:9f7XjZgG0
   (^o^;)「……」

   (^o^;)「……」 パクッ

川ミ;・∀ミ !

   (^o^;)「……う」

  \(^o^;)/「うーまーいーぞー!!」

                             オワタがマジで食ったwwwwwwwwww >
                              オワタノートに狂いなしwwwwwwwww >
                       計画どおwwwwううぇうぇうぇwwwっうぇうぇwwww >

川ミ;・∀ミ「オ、オワタくん……平気な―――」

   (^o^;) !!

  ┗(^o^;)┓三 ダッ―――!!!! 

                                        パネェwwwwwwwww >
                        モララーごときにはできないクオリティだなwww >
             あったりめぇじゃんwwwwオワタ先輩なめんなwwwうぇうぇwwww >

< あーあ、モララーのせいでオワタ死亡したしw

川ミ;・∀ミ「……」 

76 名前: ◆sJZmtVUczw 投稿日:2008/11/02(日) 22:12:20.59 ID:9f7XjZgG0
トイレで吐いて、保健室直行で、早退した。

俺が何したっていうんだ。
モララーのやつ……俺が食うとき黙っていやがった……。
許せない。
お前は底辺だろうが。
俺とお前は違う。
俺に迷惑かけておいてそのままかよ。
俺が食べる前にお前が食っていれば問題なかったんだ。
モララーめ。
モララーめ。
モララーめ。
モララーめ。モララーめ。モララーめ。
モララーめ。モララーめ。モララーめ。モララーめ。モララーめ。モララーめ。

78 名前: ◆sJZmtVUczw 投稿日:2008/11/02(日) 22:19:48.57 ID:9f7XjZgG0
                                そうこうしているうちに夏休みになった。

                                                   平和だ。
                                                平和がいい。
                                               平和が一番だ。
                              中学三年の夏休みは高校受験の天王山。
                          しかし俺は勉強もそこそこに平和に暮らしていた。
                                                理由は一つ。
                   VIP中学の大体の奴らはまぁ同じ地区の公立か私立にいく。
                                あえて俺は隣の地区の公立を目指す。
             俺のことを知っている奴がいない学校に行けば、もう悩みなんてない。
                                              それでも夏休み。
       カレンダーに×をつける作業は、安全地帯から遠ざかっていくように感じられた。



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