74 名前:◆sJZmtVUczw 投稿日:2008/11/01(土) 15:17:18.36 ID:At/pG8tL0
−後日 ドクオの部屋−

('A`)「……で、パソも買ってもらえて別に悪いことねーじゃん」

   ミ∀・ シ「……でも本当に買って貰ったら……その……」

   ミ∀・ シ「編入のこと話すとき、働くとか大検とか言いづらくないですか?」

('A`)「何お前? 編入断る気なの?」

   ミ∀−シ「……そうじゃないんですけど」

   ミ∀・ シ「選択肢を狭めるようで嫌っていうか……。
        もし断るならさらにがっかりさせちゃうんじゃないかって……。
        携帯もパソコンも買ってもらって……」

('A`)「……まぁ家族と話すときは頭の中整理してからの方がいいな」

('A`)「俺だって正直、お前がどこでつっかかってんのかわかんねーし」

   ミ∀-;シ「ですよねー」




                                         ドクオー、入るよー >

   ミ; ・∀)「え!? だ、誰か来ますよ!?」

('A`)「ああ、俺の学校の奴。バイトの時間までここで暇つぶして行く奴なんだ」

75 名前:◆sJZmtVUczw 投稿日:2008/11/01(土) 15:24:14.05 ID:4/Hw+skb0
      (´・ω・`)「あれ? こんにちは」

   ミ; ・∀)「こ、こんにちは……」

('A`)「そっちショボン。俺のダチ。
    こっちモララー。ほら、ジョルジュの学校の文化祭でバスケやってた奴。
    前話したろ? 満喫で知り合ったって」

      (´・ω・`)「ああ、きみか。よろしく」

   ミ; ・∀)「ど、どうも」

('A`)(ショボンもあの3on3を見ていれば驚いただろうに……)




('A`)「そうだ。どうせならショボンに相談しろよ。
    こいつだったら聞きたい答え聞けるかもよ?」

   ミ∀・;シ「え……いいんですかね……?」

      (´・ω・`)「……? なになに、そこまで言われたら気になるんだけど」

76 名前:◆sJZmtVUczw 投稿日:2008/11/01(土) 15:34:22.12 ID:S3MUPUYn0
      (´・ω・`)「……ふーん、編入ねぇ……」

   ミ; ・∀) ドキドキ

      (´・ω・`)「いいんじゃない? すれば?」

   ミ; ・∀)「……でも……お金もかかるし……」

      (´・ω・`)「そこってあんまり重要じゃないんじゃないかな」

   ミ ・∀)「……?」

      (´・ω・`)「だってさ、家族なんでしょ?」

      (´・ω・`)「それで……いろいろあったけど、今はその二人が親父とおふくろなわけでしょ?」

('A`)「……親父おふくろなんて生で初めて聞いたわ」

      (・ω・`;)「ううう、うるさいなっ!」

      (´・ω・`)「とにかくさ、きみのやりたいことをやればいいんだよ」

      (´・ω・`)「たぶんどんな進路を決めても、
            ご両親は変わらず接してくれるんじゃないかな?
            それが本当にやりたいことだったら」

   ミ ・∀)「……本当に……やりたいこと」


96 名前:◆sJZmtVUczw 投稿日:2008/11/01(土) 18:04:49.28 ID:9k17Fxwx0
   ミ・∀・シ ピッピッピッピッ

   ミ・∀・シ トゥルルルルルル――――――

『もしもし?』

   ミ・∀・シ「あ、会長さんですか?」

『モララーくんか、どうした?』

   ミ・∀・シ「あの……編入します。よろしくお願いします」

『ほぅ? で、親御さんの反応はどうだった?』

   ミ・∀・シ「いえ、あの、まだ喋ってません。今はトモダチの家です」

   ミ・∀・シ「でも俺が自分で行ってみたいなって思って……。
         必ず説得するのでその、決意表明みたいなものです」

『そうか。君の場合説得というのもまた違うと思うけどね』

『わかった。今少し詰めててね、また後で』

   ミ・∀・シ「はい、失礼します」 ピッ




   ミ ・∀)             ('A`)(・ω・`)

98 名前:◆sJZmtVUczw 投稿日:2008/11/01(土) 18:11:22.67 ID:RwoQNrXo0
('A`)「なんかロックだな」

('A`)「似合わねー」

   ミ∀・;シ「あは、俺、こんな衝動的に行動したことないです」

      (´・ω・`)「いいんじゃない? そうだ、僕にもメアドとか教えてよ」

   ミ ・∀)「はい! 是非!」

('A`)(……いや、ホントは)

('A`)(モララーはこれくらいロックな生き方の方がウケるけどな)

('A`)「景気付けにあれやるか」

      (´・ω・`)「あれ?」

('A`)「マリカー」

   ミ ・∀)「あ、僕も専コンあるんですよ」

      (´・ω・`)「じゃ、バイトの時間までに一番コインとった人が勝ちね」

('A`)「うぃー」

   ミ ・∀)「はいw」

99 名前:◆sJZmtVUczw 投稿日:2008/11/01(土) 18:14:48.29 ID:RwoQNrXo0
その夜は夕食が華やいだ。

俺からすれば説得でも、
家族から見ても説得だったわけで、
話はすぐにまとまり、クックル会長に後日また家に来てもらうことになった。

100 名前:◆sJZmtVUczw 投稿日:2008/11/01(土) 18:22:34.31 ID:IMQc4/2p0
                               ドクオさんとショボンくんに漏らした言葉。

                          『編入するとしたら、実は二人の学校に行きたい』
                                               本音ではない。
                                        けれども……嘘ではない。
                                VIP高校に行くよりもしかしたら―――。
                                                   『何で?』
                                    問いは、当たり前の速度だった。
                  『だって……こう、気兼ねなく話せる……ト、トモダチだし……』
                                                言ってやった。
                                          言っていいのか迷った。
                                           そんな不安は―――、
                                    『別に学校違ってもトモダチだろ』
                                          ……ああ、俺はバカだ。
                          二人の視線が、口元が、いじわるく変わっていく。
                                       俺は顔を赤くしているだろう。
           このからかい包囲網を突破するには俺のワリオが一位をとるしかないな!

102 名前:◆sJZmtVUczw 投稿日:2008/11/01(土) 18:26:20.24 ID:IMQc4/2p0
日常生活は随分落ち着いたものになった。

パソコンもドクオさんの見立てで安くなるらしい。
それに設定も手伝ってくれると約束をもらった。
早く、早くこの幸せに馴れていこう。
疑うな。
疑問に思うな。
不安だと感じるな。
父さん、ここまで育ててくれて、ありがとう。

103 名前:◆sJZmtVUczw 投稿日:2008/11/01(土) 18:29:51.87 ID:IMQc4/2p0
   ('A`) ピンポーン

   ('A`;)(……ここだよな? つか、家デカくね?)

ミセ*゚ー゚)リ「はい?」 ガチャ

   ('A`;)「あ、あの、モララーくんいますか?」

ミセ*゚ー゚)リ(……残念)

ミセ*゚ー゚)リ「いるわよ。貴方がドクオくんね? さ、上がって」

   ('A`;)「お、おじゃまします」

106 名前:◆sJZmtVUczw 投稿日:2008/11/01(土) 18:33:53.34 ID:IMQc4/2p0
ζ(゚ー゚*ζ「あ、こんにちわー」

ミ・∀・シ「待ってたよー」

   ('A`;)「お、おぅ……」

ミ・∀・シ「二階だからこっちきて」

   ('A`;) コクコク




ζ(゚ー゚*ζ(……オタクだ)

ζ(゚ー゚*ζ(でもおにぃちゃんの例もあるからなー)

ζ(゚ー゚*ζ「おかあさん、あの人はおかあさん的にどんな人?」

ミセ*゚ー゚)リ「んー……、まぁイイコなんじゃない?」

ミセ*゚ー゚)リ「オタクっぽいけど」

ζ(゚ー゚*ζ(……おかあさんの眼力でもそう出ましたか……)

108 名前:◆sJZmtVUczw 投稿日:2008/11/01(土) 18:41:25.86 ID:S3MUPUYn0
   ('A`;)「お、おい、あの子がお前の義妹かよ!?」

ミ; ・∀)「デレちゃん? そうだけど……ねぇ、なんでいっつも『義』を強調するの?
      別に普通にいもうとって言えば……」

   (゚A゚)「バカヤロゥ!! お前は何もわかっちゃいねぇ!!」

   (゚A゚)(というか何アレ? 現実? 二次元? エロゲ?
       義妹がカワイイなんて実際にありえていいわけっ!?)

   (゚A゚)(ていうか家も立派だし!! ひょいとPC買ってもらえるし!!
       何? なんなの? 許されるの!?)

ミ ・∀)「ここが俺の部屋だよー」 ガラッ




      ('、`*川「んー? 知らない子だー?」

ミ; ・∀)「なっ!? はだけすぎ! はだけすぎ!」

   (゚A゚)

ミ; ・∀)「ていうかなんでここにいるんですか!? 今だけでも部屋に戻っててくださいよ!」

      ('、`*川「なんでここにって……ならノックして入ればいいじゃない」 ブツブツ

   (゚A゚)

111 名前:◆sJZmtVUczw 投稿日:2008/11/01(土) 18:46:43.89 ID:K5LQAQ5c0
      ミ; −∀)「あー……畳にポテチのカスが……」

   (゚A゚)(なん……だと……!?)

   (゚A゚)(誰だ今の? 情報では義妹しか確認できなかったのに……)

   (゚A゚)(まさかこいつ……義姉もいたのか!?)

   (゚A゚)(……あり……えん)

('、`*川「……」




('、`*川(……たってるよ) ボソッ

   (゚A゚) !!!!!!!!!!!!!!!

('、`*川「じゃ、部屋に戻るからー」 タッタッタッタッ




      ミ∀・ シ「ごめんー、ちゃんと確認しとけばよかった」

   ('A`)「……死にたい」

      ミ∀・;シ「え、ちょ、なんで!?」

113 名前:◆sJZmtVUczw 投稿日:2008/11/01(土) 18:55:00.51 ID:rBDGdKr40
   ミ∀・;シ「ちょ、ドクオさん、落ち着いて……」

('A`)「……砂漠に行きたい」

('A`)「……それか東南アジアに行きたい」

   ミ∀−;シ「ドクオさーん……」

('A`#)「触んなリア充!! テメーには地獄すら生ぬるい……」

('A`#)「お前、日が昇るまでに沙耶の唄クリアしてレポートまとめろ。A4二枚。
     できなかったら一週間メシ奢りな」

   ミ∀ ;シ「……あ、あれを一晩で……? 冗談でしょう……!?」

('A`)(くそ……こうなりゃプランBだな……)

('A`)(モララー……お前のノート、最高の環境にしてやるよ……くくくっ)


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