288 名前: ◆sJZmtVUczw 投稿日:2008/10/25(土) 15:37:36.80 ID:JqxshLhq0
ミ∀−;ミ川「今日はとんでもない一日だった……」

ミ∀−;ミ川「ギコってなんでああなんだろう……」

ミ∀−;ミ川「ていうかギコ、俺にものすごく構ってくれるけど、
       なんでなのかいまいち俺わかんないんだよなぁ」

                                                  コンコン >

川∀・ミ「はい?」

ζ(゚ー゚*ζ「おじゃましまーす」

川∀・ミ「どうぞどうぞ」

289 名前: ◆sJZmtVUczw 投稿日:2008/10/25(土) 15:46:03.45 ID:iSVvNUz30
ζ(゚ー゚*ζ「なんかすごい一日だったね」

ミ∀−;ミ川「本当にねー」

ζ(゚ー゚*ζ「モララーさん、漫画って読む?」

川∀・ミ「漫画? 読むよ。超読むよ」

ζ(゚ー゚*ζ「どんなの読むの?」

川∀・ミ「んー、雑誌ならほとんどなんでも読んでたからなぁ。
     ほら、俺スーパーで清掃のバイトしてたでしょ? そんときに結構読めるんだ」

ζ(゚ー゚;ζ「え、捨てられたかつとか?」

川∀・;ミ「いや、スーパーの中に本屋さんがあって、
      お店に並ぶ期間が過ぎたものをまとめるまえに読ませてもらってたの」

川∀−;ミ(本当は捨ててあったやつも読んでたけど……)

290 名前: ◆sJZmtVUczw 投稿日:2008/10/25(土) 15:50:29.38 ID:iSVvNUz30
ζ(゚ー゚*ζ「そーなんだ♪ 私もバイトしてみたいなー」

川∀・ミ「うん、良いと思う。お金も入るしね」

ζ(゚ー゚*ζ「……」



ミ∀・ミ川「……」

川∀・ミ「……」

川ミ・∀ミ「……」



ζ(゚ー゚*ζ(……この人って全然自分から話しかけてくれないんだよなぁ……)

291 名前: ◆sJZmtVUczw 投稿日:2008/10/25(土) 16:01:18.61 ID:LNUEAZ7K0
ζ(゚ー゚*ζ「明日は何するの?」

川∀・ミ「……そうだなぁ。時間ありすぎだし、やっぱバイトを探してみようかな。
     とりあえず目星つけてモナーさんと相談してみて……かな」

ζ(゚ー゚*ζ「高校には通わないの?」

ミ∀−;ミ川(デレちゃんまで……いや、当たり前か。
       兄妹になったんだもんな。気になるのは普通。気になるのは普通……)

川∀・ミ「高校かー。そういえばアレどうなるんだろうね。バスケット」

ζ(゚ー゚*ζ「なんかすごいことになりそうだよ。
       帰るときクラスに寄ったら帰宅部で残っていた子ももう知ってたもん」

川∀・ミ「盛り上がりそうだよねー」

ζ(゚ー゚*ζ「……」

ミ∀・ミ川「……」

ζ(゚ー゚*ζ(……話しかけてくれないのかな)

川∀・ミ「あ、デレちゃん」

ζ(゚ー゚*ζ !

ζ(゚ー゚*ζ「なんですか?」

川∀・ミ「もう寝たほうが良いよ。夜遅いし」

292 名前: ◆sJZmtVUczw 投稿日:2008/10/25(土) 16:03:22.53 ID:LNUEAZ7K0
ζ(゚ー゚*ζ「……オヤスミナサイ」

ミ∀・ミ川「はい、おやすみなさい」




ζ(゚ー゚*ζ(……なんだろ……ショック……)





295 名前: ◆sJZmtVUczw 投稿日:2008/10/25(土) 16:11:22.64 ID:11dOpPy30
久しぶりに現実世界と関連性のある夢を見た。

俺は視点だけになっていろいろな人に会うのだ。
それはデレちゃんだったり、ペニサスさんだったり。
小学校時代のしぃちゃんだったり、中学校のときのクラスメイトだったり。
……いや、小学校のときしぃちゃんに会ったことないんだけどね。
さすが夢。摩訶不思議。
そうして最後にあの人に会うのだ。
何をしていたのか。
何を話したのか。
全部まったくひとかけらも覚えていない。
けれども、今日の夢の中で一番長く一緒にいた。それだけはわかる・

296 名前: ◆sJZmtVUczw 投稿日:2008/10/25(土) 16:16:31.62 ID:A3ANG2Wj0
                             バイトのことをモナーさんに相談してみた。

                                                『暇なので』
ということを強調してみたが、高校に入るための勉強をすればいいと一蹴されてしまった。
                              せめて高校卒業資格取得ならいいのに。
                そうすれば俺は行きたかった学校にバイトしながらでもいける。
                                          お金もかからないし。
                              ……でも、それは言っちゃいけないのだ。
                           父さんのあの悲しそうな顔を覚えているから。
                            モナーさんは良い人過ぎて……正直怖い。

298 名前: ◆sJZmtVUczw 投稿日:2008/10/25(土) 16:28:53.47 ID:JqxshLhq0
そうして、夜が過ぎ、朝が過ぎ、父さんの死んだ日が遠ざかる。

忘れないように。忘れないように。
実家にも頼れず。
仕事と子育てと家事に追われ。
身体を壊して。
元妻を許し。
幸せを願って死んだ父さんから遠ざかる。
……ああ、白状します。
今のこの家はなんでも揃いすぎていて、怖いです。

300 名前: ◆sJZmtVUczw 投稿日:2008/10/25(土) 16:35:33.94 ID:pTLdRWNY0
                                                10月28日。

                                     VIP高校文化祭まであと三日。
                              最近はデレちゃんの帰りも遅くなってきた。
                                      準備にかかりきりなんだろう。
                             そういえばペニサスさんも最近帰りが遅い。
                         それに朝から大学に行くし、いつも早めの就寝だ。
                                       俺だけ何にもしていないな。
                              そう思いながら、前のバイト先に顔出した。
                                       最後の給料をもらうためだ。
                             いまどき手取りである。交通費かかるのに。

305 名前: ◆sJZmtVUczw 投稿日:2008/10/25(土) 16:46:55.97 ID:HjAhpdAN0
日が昇ればはVIP高校文化祭が始まる。

実は俺はとある決意をしていた。
暇な時間だらけだったので自分の準備はそれなり。
あとは……見つかるかな。
正直知らない人に声かけるのは苦手だし。
かといって……友達いないからなぁ……。
あと一日一回は必ずデレちゃんが部屋に来る。
そして来たかと思えば自室に行ってしまう。
……あー、兄妹っていうシステムは家族よりよくわからない。


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