118 名前: ◆sJZmtVUczw 投稿日:2008/10/24(金) 23:11:10.14 ID:+4oQfT0m0
(,,゚Д゚)「おはようございます!!」

ミセ*゚ー゚)リ「元気ねー。ギコくんだっけ?」

(,,゚Д゚)「はい! それとこれ引っ越し祝いです!」

ミセ*゚ー゚)リ「まぁーいいりんごじゃない。終わったらみんなで食べましょう。
      上がって。今モララーくんとデレとうちの人が荷物取りに行ってるから」

(,,゚Д゚)「すいません、もっと早くくればよかったですよね」

ミセ*゚ー゚)リ「いいのよー。男手をかって出てくれたのに気にしないで。さ、上がって」

122 名前: ◆sJZmtVUczw 投稿日:2008/10/24(金) 23:17:15.15 ID:54S3klcd0
('、`*川「ギコくんいらっしゃい」

(,,゚Д゚)「ペニサス先輩? どうして……って、あ! そうか! 苗字!」

ミセ*゚ー゚)リ「あらペニサスともお知り合いだったの?」

('、`*川「部活の後輩だったの。もっとも男子女子の違いはあるけどね」

(,,゚Д゚)「おひさしぶりですゴ……です」

('、`*川「いつも通りで良いわよ。ギコくん変わらないわね♪」

(,,゚Д゚)「……恐縮ですゴルァ」



('、`*川(さて、掴みはまずまず! 余計なのが増える前に現状だけでも把握しないと……)

126 名前: ◆sJZmtVUczw 投稿日:2008/10/24(金) 23:26:25.39 ID:DXlgSZqu0
('、`*川(こういう鈍いこは直球勝負!)

('、`*川「ねーねー、ギコくんは今付き合ってる子いるの?」

(,,゚Д゚)「いないっす」

('、`*川 !

(,,゚Д゚)「先輩は彼氏どうですか?」

('、`*川「わたしもいないのよねー。声とかはかけられるんだけど、
     やっぱバスケやってるとバスケ知ってる人がいいって思っちゃって」

(,,゚Д゚)「おぅ! その気持ちわかりますゴルァ!」

('、`*川「だよねー!だよねー!」

128 名前: ◆sJZmtVUczw 投稿日:2008/10/24(金) 23:35:32.89 ID:+4oQfT0m0
(,,゚Д゚)「なら先輩、冬見に来てくださいゴルァ!
    ていうか先輩なら練習見に来てくれれば男子も女子も盛り上がります!」

('、`*川「んー、最近ちょっち(バイトやらなくちゃいけないから)忙しいけど、
     ギコくんの頼みなら行こっかなー♪」

(,,゚Д゚)「いえ、先輩の都合もあると思うので忙しいならいいですゴルァ」

('、`*川「え? いや、そう言ってもらえると嬉しいけど、やっぱ後輩たちって気になるから
     近いうちに見に行くね」(何故そこで引く!?)

(,,^Д^)「ありがとうございます!」

('、`*川「いいのよw カワイイ後輩の頼みですもの!」(あーん、カワイー顔しちゃって♪)



(,,゚Д゚)「あ、到着したっぽいですね」

('、`*川「あー…、到着したっぽいね」(空気嫁や!)

129 名前: ◆sJZmtVUczw 投稿日:2008/10/24(金) 23:48:30.06 ID:cwDy6RmC0
川∀・;ミ「……ここがデレちゃん家?」(……でかい家だ。もしかしたら三階建てじゃないのか?)

ζ(゚ー゚*ζ「そうですよ。でも今日からはモララーの家でもありますからねw」

川∀・;ミ「……あ、うん……」(こんな立派な家を自分の家にするつもりだったのか俺……)

( ´∀`)「着いたモナ。二人とも荷台は楽しかったモナか?」

川∀・ミ「あ、はい」

ζ(゚ー゚*ζ「ウン、なんかワクワクした」




(,,゚Д゚)「モラ!」

ミ∀・ミ川「あ、ギコだ」



    お前なんで親父さんのこと俺に教えなかったんだよ> (#,,゚Д゚)つ∀・;ミ川 <ゴ、ゴメン



ミセ*゚ー゚)リ(高校休学してるって言ってたけど、
       ちゃんと心配してくれる友達がいるのね)

130 名前: ◆sJZmtVUczw 投稿日:2008/10/25(土) 00:00:03.10 ID:QjNSaLK00
(#,,゚Д゚)「というかお前、髪伸びすぎだぞゴラァ!
    なんで連絡しないんだゴルァ!
    なんでVIP高校受かったのに他のトコ行きやがったゴルァ!
    なんで俺の進めたバイトやらないんだゴルァ!」

ミ∀・;ミ川「ちょ、ま、え、落ち着いて!
      髪の毛以外のことって毎度聞くけど毎度答えてるよね!?」

(,,゚Д゚)「……?」

ミ∀・;ミ川「いや、不思議そうな顔されても……」




( ´∀`)「はいはい、まずはやることやってからモナ。
     といっても大きな家電はないからみんなで二往復すれば終わるモナね」

ミ∀・;ミ川「ほ、ほら、俺たちが働かないのって一番不味いし!」

(;,,゚Д゚)「そ、そうだな。今は運ぶぞゴルァ!」

133 名前: ◆sJZmtVUczw 投稿日:2008/10/25(土) 00:08:39.85 ID:0AMvBF6E0
−畳部屋(モララーの部屋)−

ζ(゚ー゚*ζ「これでダンボールラストでーす」

川∀・ミ「これで運びは全部です」

(;,,゚Д゚)「……すいません、階段箪笥で擦っちゃって……」

( ´∀`)「気にしないモナ。がんばったモナ」

('、`*川「そうそう、気にしないで。螺旋階段なんだから運びにくかったでしょ」

136 名前: ◆sJZmtVUczw 投稿日:2008/10/25(土) 00:16:15.98 ID:ONY32L4F0
ミセ*゚ー゚)リ「みんなお疲れ様。ギコくんが持ってきてくれたりんごよ」

ζ(゚ー゚;ζ(このりんご真ん中辺り腐ってない……?)

川∀・ミ「あ、ギコのばあちゃんの蜜入り林檎だ」

( ´∀`)「モナ。これはいい林檎モナね。まだ時期じゃないのに立派な林檎モナ」

ζ(゚ー゚*ζ「……ミツ入り?」

⊂ミ∀・ミ川「ここの金色の部分ってハチミツなんだよー」

(,,゚Д゚)「おぅ! うちのばあちゃんがもらってくるジョナだぞ!」

('、`*川「へー、林檎にハチミツってカレーみたいだね」

139 名前: ◆sJZmtVUczw 投稿日:2008/10/25(土) 00:30:30.16 ID:i4Kzi1s70
(,,゚Д゚)「ところで」

(,,゚Д゚)「モラはいつからVIPにくるんだ?」

ミ∀・ミ川「んー、いかないなー」

(*´∀`)「モ、モララくん、これ!」

川∀・ミ「あ、そうですそうです。モナーさんにあげた梅酒の漬け瓶です。そういえばアレどうでした?」

(*´∀`)「気に入ったモナw 梅の渋みが薄く残っているのがたまらないモナw」

川∀・ミ「あw そこ気に入ってもらえたなら嬉しいですw もうこっちのは渋み完全に消えてると思いますけど」

ζ(゚ー゚*ζ「おとうさん本当お酒好きだよねー」

ミ∀・ミ川「デレちゃんも飲みますか?」

ζ(゚ー゚*ζ「水筒のやつちょっとだけ飲んだけど私はお酒無理でした」

ミ∀・ミ川「これはお湯で薄めてハチミツ入れて飲むとおいしいんだよ。
     レモネードの梅バージョンって感じで」

ζ(゚ー゚*ζ「あ、そう聞くと飲んでみたいかも!」

141 名前: ◆sJZmtVUczw 投稿日:2008/10/25(土) 00:40:34.02 ID:Q9BvGdHE0
ミセ*゚ー゚)リ「ポットにお湯があるからみんなで下にいらっしゃいよ」

('、`*川「そうね。動いたからお腹減っちゃった。丁度お昼だし」

ζ(゚ー゚*ζ「お昼といえば昨日話していたあそこだよね!」

( ´∀`)「そうモナ。
     モララくん、我が家には行きつけの蕎麦屋があるモナ。
     引っ越し祝いということでそこに行かないかモナ」

川∀・ミ「うわーありがとうございます」

( ´∀`)「ギコくんもどうモナ? 一生懸命働いてくれて助かったモナ」

(,,゚Д゚)「え、いいんですか?」

( ´∀`)「もちろんモナ」

ミセ*゚ー゚)リ「でもそれなら梅酒はお父さんはお預けね」

( ´∀`)「モナ!?……夜の楽しみにするモナ」

('、`*川「じゃあお父さん以外のみんなで味見だねーw」

ζ(゚ー゚*ζ「ねーw」




(,,゚Д゚)「………。………。………あれ?」

144 名前: ◆sJZmtVUczw 投稿日:2008/10/25(土) 00:53:03.94 ID:dwpibyXP0
(,,゚Д゚)「ちょ、ちょっと待ってくれ。お前まだ前の学校に通うつもりなのか?」

川∀・ミ「がっこう?」

ミ∀・ミ川「いや、辞めるつもりだけど。この間会った時に言わなかったっけ?」

(,,゚Д゚)「だ、だよな。それでVIP高校にはいつ転入してくるんだ?」

ミ∀・ミ川「いや、もう高校にはいかないよ」



(;,,゚Д゚) (; ´∀`) ミセ;゚ー゚)リ !?



('、`*川「え、高校行かないでどうするの?」

川∀・ミ「バイトしまくろうかと思ってます。高校一年はいったけど、今年は4月から休学してるし。
     どうせ留年みたくなるならいっそ辞めちゃおうって。それに俺マッサー……」

(,,゚Д゚)「そんなの……
             ( ´∀` )ミセ*゚ー゚)リ「「そんなのダメよ!(モナ!)」」


(;,,゚Д゚)「……」

148 名前: ◆sJZmtVUczw 投稿日:2008/10/25(土) 01:05:35.96 ID:LaGiAQ1v0
( ´∀`)「高校は行くべきモナ!」

ミセ*゚ー゚)リ「そうよ。高校は大事よ!学歴じゃなくてもっともっといいものなのよ!」

( ´∀`)「うちの子になったからには絶対に高校に通ってもらうモナ!」



ミ∀・;ミ川「……」

ミ∀・ミ川(……あ、でもこれ)

ミ∀・ミ川(……父さんも何がなんでも俺を高校に通わせようとしたっけ。あれと同じなのかな)

川∀−ミ(……でもVIP高校って私立だし……金銭面的にこれ以上迷惑かけたくないし……)

川∀−ミ(……そもそも金かかるから受かっても蹴ったのに)

川∀−;ミ(……こういうとき……なんて言えばいいんだろ)



                                                   グ〜 >



( ´∀`) ミセ*゚ー゚)リ ('、`*川 (,,゚Д゚) 川ミ・∀ミ                   ハッ ζ(゚ー゚;ζ

( ´∀`) ミセ*゚ー゚)リ ('、`*川 (,,゚Д゚) 川ミ・∀ミ                      ζ(////ζ

149 名前: ◆sJZmtVUczw 投稿日:2008/10/25(土) 01:07:45.02 ID:LaGiAQ1v0



   ―――……とりあえず
               蕎麦でも食べに行こうかモナ―――




                             ―――そうしましょうか―――





153 名前: ◆sJZmtVUczw 投稿日:2008/10/25(土) 01:18:23.39 ID:ZX49ItKC0
引越しは無事終わった。

俺にとってこの家は優しすぎだと思った。
俺にとっての『いつも』より暖かすぎる。それが妙に……むず痒い。
いや、正直未知の世界だ。
特に母さん……。俺がどうしているのかを注視しすぎている気がする。
……いや、親が子を気にかけるのが普通なら当たり前か。
なら俺は。
俺は、どういう風にするのがこの家に溶け込めるのだろうか。

155 名前: ◆sJZmtVUczw 投稿日:2008/10/25(土) 01:25:12.47 ID:ZX49ItKC0
                                                それと荷物。

            マンションから引っ越して、ずっと父さんと二人暮らししていたアパート。
                                  その中に俺の持ち物は少なかった。
                                               大きな理由は、
                                          『欲しいものあるか?』
                                  そう父さんに聞かれたときはいつも、
                                        『外でご飯が食べたい!』
                                           と答えていたからだ。
                     我ながらもっと形のあるものをねだればよかったものを。
         それでもダンボールを山積みにした。もっていけるものはなんでも梱包した。
                                   価値観はいつだって変わるのだ。
                                  なら……俺には捨てるのは怖いよ。

158 名前: ◆sJZmtVUczw 投稿日:2008/10/25(土) 01:32:39.49 ID:vuARi0dU0
それとこれは誰にも言えないこと。

父さんの親族……つまり爺さんたちだ。
やっぱりあの人たちはどこかおかしい。
なんだろう?宗教のようななにかを感じる。
子供の俺だけど、親族だからって頭から信用できない。
……もっとも、これが人生経験からの思考なら最高の皮肉だ。
父さんが高校を卒業してすぐ家を飛び出したのがわかる。
そして、父さんが死ぬ間際に会っただけの母さんに親権を戻したのも。
でもいつか。
今はわからないいつか、会いに行こう。
自分の足で。

159 名前: ◆sJZmtVUczw 投稿日:2008/10/25(土) 01:42:07.40 ID:vuARi0dU0
('、`*川「布団持ってきたよ」

川∀・ミ「あ、すいませんわざわざ」

('、`*川「……んー、0点」

川∀・;ミ「え……」

('、`*川「赤点。追試。やり直し」

川∀・;ミ「……正解しないと布団が貰えなかったり?」

('、`*川「ヒント」

('、`*川「家族ならね、すいませんなんて言わないの」

川∀・ミ「あ……」(そうだよな……言わないよ普通……)

('、`*川「シンキングタイム終わり。百点の回答じゃないと布団は渡さないからね」

川∀・ミ(百点……)

川∀^ミ「ありがとう! おねぇーちゃん♪」

('、`*川「120点やるwwwwwwwもwwwっwwwてwwwけwwwwwwwwww」




川∀・ミ(……消えたい)

161 名前: ◆sJZmtVUczw 投稿日:2008/10/25(土) 01:55:23.29 ID:LNUEAZ7K0
ζ(゚ー゚*ζ「お腹痛いwwwwwwwwwwwwww」

('、`*川「デレ、ナイスタイミングで通りかかったねwwwwwwwwwwwwww」

川∀・ミ(泣きてー……)

ζ(゚ー゚*ζ「あとはおねぇちゃんかモララーさんだけだってお風呂。どっちか入ってきてー」

川∀・ミ「あ、俺まだ部屋作っているんで先にどうぞ」

('、`*川「とかいって、洗濯籠からおねぇちゃんの下着漁るのが目的なんでしょ」

ζ(>ー<*ζ「Σ(゚∀゚ノ)ノキャーw エェーウソーw シンジランナーイw」

川∀・ミ「……俺が先に入りますね」

('、`*川「やっぱ姉より妹かよ……」

ζ(/////ζ「モゥ……モララーさんのエッチ……」

川∀・ミ(まだ会って二日目なのになんでこの二人はこんなに全開になれるんだろう……)

('、`*川「モラ、ほら決め台詞」

Σ川∀・;ミ「えっ、決めゼリフですか!?」(なんだそれ……いつ決まったっけ……)

('、`*川「萌えー♪だろ、萌えー♪」

川∀・ミ「……いや、知りませんて……」

165 名前: ◆sJZmtVUczw 投稿日:2008/10/25(土) 02:09:03.94 ID:pTLdRWNY0
('、`*川「拗ねないでよカワイイ弟♪ じゃ、先にお湯もらってきまーす♪」

川∀・ミ(嵐のような人だった)

ミ∀・ミ川「ペニサスさんっていつもあんな感じなんですか?」

ζ(゚ー゚*ζ「ううん、今日はいいことあったからじゃない?」

ミ∀・ミ川「そうなんですか」

ζ(゚ー゚;ζ「……って、聞かないの?」

川∀・ミ「……?」

ζ(゚ー゚;ζ「……え、だって普通聞かない?会話の流れっていうか普通聞くよ。ウン、聞く……」

川∀・;ミ「……えっと、いいことあったんだなーって思ったら納得したっていうか」

ζ(^ー^*ζ「そっかー、納得しちゃったんならしょうがないっかw」

川∀・;ミ「……なんかコミュニケーションとしておかしかったですかね?」

ζ(゚ー゚*ζ「ううん。モララーさんっぽいって思って私も納得しちゃったw」

167 名前: ◆sJZmtVUczw 投稿日:2008/10/25(土) 02:18:28.36 ID:C9Wn7QEQ0
ζ(゚ー゚*ζ「ねぇ、なんか手伝おうか」

ミ∀・ミ川「あ、大丈夫ですよ。ホコリ被るかもしれないですし」

ζ(゚ー゚*ζ「……もうちょっとここに居てもいい?」

川∀・ミ「いいですけど明日学校じゃないんですか?夜更かしは良くないですよ」

ζ(゚ー゚*ζ「目の周りにクマ作ってるモララーさんがいっちゃだめだよーw」

ミ∀・ミ川「これとれないんですよねー」




川∀・ミ「よし、押入れ系は終わったかな。後は箪笥系……」




                                              zzzζ(−−*ζ



川ミ・∀ミ「……」

171 名前: ◆sJZmtVUczw 投稿日:2008/10/25(土) 02:30:17.92 ID:h0n11YVd0
('、`*川「おっふろあがったよん♪……ってありゃりゃ」

川∀・ミ「デレちゃん積むときも降ろすときもがんばってくれましたからねー」

('、`*川「だからってキミの布団あげちゃったらキミどうすんのさ。
     もしかして義妹と同じ布団で寝たかったの?」

川∀・ミ「いやー、そういうわけにもいきませんよ。
     俺枕さえあればいいんで何か頭の下において寝ようかと……」

('、`*川「……モラちゃんらしいっちゃらしいけどさー……」

('、`*川「デレ、起きな」

ζ(つー゚*ζ「……?」

ζ(つー゚*ζ「……あれ? 布団だや?」

('、`*川「部屋行きな」

ζ(゚ー゚*ζ「……あ!モララーさん、ごめんなさい!しかも布団まで使っちゃってて……」

川∀・ミ「いえいえ、明日学校がんばってくださいね」

('、`*川「むしろ湯上り女の子の香りがついてありがとうだよなw」

ミ∀・;ミ川「ペニサスさんは少し自重してください……」

175 名前: ◆sJZmtVUczw 投稿日:2008/10/25(土) 02:41:35.63 ID:LNUEAZ7K0
ζ(゚ー゚*ζ「じゃあオヤスミナサイ」

ミ∀・ミ川「おやすみなさい」

('、`*川「……」

ミ∀・;ミ川「……?」

('、`*川「……二つつだけとはいえ、アタシも年上だからね」

ミ∀・;ミ川「……え、はい……」(今度はなんだろう……)

('、`*川「忠告……ていうか弟へのお願い、かな」

('、`*川「高校行きなよ。一年のとき通ってたって言ってたけど、それって本当に行って帰ってきてそれだけだったんだろ」

('、`*川「わかるよ。たぶんお父さんとお母さんもわかってる」

('、`*川「そしたらさ、そのときにわかることってあると思うんだ」

川∀・ミ「……」

('、`*川「まぁすぐに決めないほうがいいけどね。何事も」

('、`*川「オヤスミ。もう11月なんだから枕だけで寝るとかいうなよ」

川∀・ミ「……オヤスミナサイ」

179 名前: ◆sJZmtVUczw 投稿日:2008/10/25(土) 02:52:24.32 ID:L/8bSviu0
ペニサスさんの言葉はあの人の言葉に似ていた。

そうだ。俺はここの人たちの負担とか言って頑なになっているだけかもしれない。
こっちに引っ越すにあたって、清掃のバイトはやめた。
向こうの高校は休学中。
もう自炊しなくても料理が出てくるし、何より自由な時間で一日が埋め尽くされてしまう。
自由というのはあれっきりで十分なのに。
自由ほど辛いものはない。
だったら……やっぱり……行きたいのかもしれない……。

183 名前: ◆sJZmtVUczw 投稿日:2008/10/25(土) 03:09:31.35 ID:uHqqlUSu0
                                    目を閉じても眠れる気がしない。

                                      心臓の奥から感情が暴れる。
                                   不安? 後悔? 期待? 虚しさ?
                     名前なんてわからない。それほど学があるほうでもない。
                    湧き上がってくるものが全身に流れる。それだけはわかる。
                                                   もう一つ。
                             脳みその方はスライドショーを展開していた。
                                                     顔だ。
                                                    (,,゚Д゚)。
                    中学校から変わらない奴。まっすぐで、アクセルしかない。
     だからいつもギコの問いには必死で言葉を探さないといけない。今日だってそうだ。
                                                  ミセ*゚ー゚)リ。
                                 ……わからない。正直、考えたくない。
         今でも俺は父さんの息子で、その次に母さんの息子でいたい気持ちも……。
                               嘘だ。悲劇が好きなだけだ。わからない。
                                                 ζ(゚ー゚*ζ。
                            落ち着く。余計なものを俺にぶつけてこない。
                        だからデレちゃんには悩まずに接することができる。
                                                   ( ´∀`)。
    ……わからない。再婚相手の子供を笑顔で迎え入れているところがまたわからない。
           一点の混じりけもない笑顔なのがますますわからない。……わからない。
                                                   ('、`*川。
                                                ……彼女は。



ミ∀・ミ川(……くそー余計なこと言いやがって……)

ミ∀−ミ川(……本当に女の子の匂いがするじゃねーか……)


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