4 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/12(土) 13:49:37.53 ID:mvkFJZFb0




二日目 深夜 水霊洋館内





6 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/12(土) 13:52:42.85 ID:mvkFJZFb0

/ ゚、。 /(怖いよぉ)

先輩は足早に一階の奥に消えていってしまった。
よくよく考えれば携帯は通じないし、ほんと、何かあったら先輩の救助を待つのみなのだ。
その逆も然り。だが、二人共に何かあればどうなるのだろう。

/ ゚、。 /(だめだ、悪く考えると何でも悪く思える)

懐中電灯の明かりだけを頼りにゆるいカーブの階段を一段一段確認しながら上った。
柔らかな絨毯の感触をスニーカー越しに感じる。

/ ゚、。 /(ミュールで来なくて正解だぜ)

二階の手すりに手をかけた。
埃の感触と同時に後悔したが、その向こう側の冷たい木の感触は年月を感じさせなかった。
腰の位置にある手すりから下を覗いた。

本当にダンスホールのようだ。今立っている階段の上から一望できた。
まるで悪役になったように、一望して、その非現実的な光景に思わず息を漏らした。

懐中電灯を動かして、天井を見ると、ある意味想像通り、そこにはシャンデリアがあった。
これで私の背後に水霊男爵の馬鹿でかい写真でも貼ってあれば完璧なのだが。



8 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/12(土) 13:59:58.73 ID:mvkFJZFb0

/ ゚、。 /(さて、どうするものか)

動かないと恐怖に押しつぶされてしまいそうだ。
左右に四つ部屋がある。一階にあったもののちょうど真上に存在している。
そして私の背後には、どでかい壁。一面ただの壁。続く通路はそれが遮ったのか左右に二つ。

/ ゚、。 /(FFとかドラクエとかでもちゃんと一つずつ部屋を確認しないと気がすまないんだよなぁ)

いやだなぁ、と思いつつも右手にある部屋に向かって歩き出した。



10 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/12(土) 14:02:35.08 ID:mvkFJZFb0

窓も全部外側から打ち付けられているから、光なんて本当に入ってこないのだ。
いや、でもそれは侵入とか破損とかを防ぐためだ。
もしかして二階なら大丈夫じゃないだろうか。

/ ゚、。 /「開け、ゴマ!」

とりあえずノブに手をかけた。
案外あっさりそれは開いて、氷みたいに冷たいノブの感触のほうにビックリする。
キィ、と短く鳴って、恐る恐る顔だけ中に突っ込んで、様子を見る。

仮眠室、いや、客室だろうか。
ベットが二つ、その間にある机の上には花瓶。クローゼットがある。

/ ゚、。 /(汚いな)



11 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/12(土) 14:05:14.21 ID:mvkFJZFb0

布団を叩いた。ぼふん、と埃が舞って、懐中電灯の光の中でちりちり舞っている。

カーテンの隙間を覗くと、やはりそこは板で貼り付けられてはいなかった。
つまり、外が見える。
この部屋に入ったときからうっすら光が漏れて、窓の淵だけ白かった。

/ ゚、。 /「ちょっとだけ月が出てる」

さっきまで外にいて、今は室内だというのに懐中電灯を消せば自分の手の平すら見えない。


あとの三つも同じようだった。



13 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/12(土) 14:08:46.99 ID:mvkFJZFb0

/ ゚、。 /「奥か……」

右か左か、どちらに行こう?

……やだなぁ。

もし何かあったら先輩助けに来てくれるんだろうか。

/ ゚、。 /。o○


  / ゚、。 /「あ、足が」

  (=゚ω゚)ノ「イオ!大丈夫かよぉ」

  / ゚、。 /「せ、先輩、足をやられました」

  (=゚ω゚)ノ「大丈夫、僕がおぶってあげるよぉ」

  / ゚、。 /「……先輩、身長が180を越してます。一体どうして!」
  
  (=゚ω゚)ノ「男子三日合わずんば活目せよ、だよぉ。一時間あれば身長も伸びるよぉ」

  / ゚、。 /「す、すてき」


○o。/ ゚、。 /

/ ゚、。 /「なんか違う。ちょっといいけどなんか違う」



15 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/12(土) 14:12:58.15 ID:mvkFJZFb0

/ ゚、。 /「…………」

/ -、- /「はぁ」

先輩って私のことどう思ってるんだろう。
12歳の歳の差と、上下関係。見た目も行動もずっと私の方が年上だけど。

私は時々、いやだいぶな割合で先輩を異性として意識しているのに、先輩は私を女として見たことなぞあるのだろうか。
いっつも、遊んでくる。それこそ母親にいたずらする五歳児のようだ。
お風呂を覗いたのだって、怒られるのを、楽しんでいる。
実際私が本気で彼に性的行為を望んだら彼はどういうリアクションをとるのだろう。

多分、真面目モードで断るんだろうな。
結局私なんて子供だもんな。
ちょっとからかうのが楽しい、そんな存在なんだ。
仕事の相方として最適、そんな存在なんだ。

女としては見てくれない、そんな存在なんだ。



16 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/12(土) 14:15:30.39 ID:mvkFJZFb0

/ ゚、。 /「…………」

/ ;、。 /「……あれ」

ほろりと涙が出た。
自分のものと思えなかった。

いけない。
溶けた鼻水が生水のような濃度で、流れ出す。
ぐすぐすと鼻をすするのに、すするたびに、涙が溢れる。
怖くない、怖くない、とわけの分からないことを言いながら肩で涙を拭った。

もし、先輩が私の相方も、からかうのも、やめてしまったらどうなるのだろう。



怖くない。
怖くない。

大丈夫。



19 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/12(土) 14:23:46.85 ID:mvkFJZFb0

とりあえず左に入った。人間無意識で左を選ぶことが多いらしい。
というわけで、あえてその方法に則ってみる。

右手には壁。左手には扉。またその先に扉。

懐中電灯で照らすも最奥までは届かない。

とりあえず手前の部屋から順に入っていく。

風呂場があって、トイレがあって。
忘れかけてたので写真を何枚か撮っておく。

/ ゚、。 /「…………」

一度意識が別に向くと、一気にここがただの空間に見えるようになった。
どうであろうと、ここは場所だ。人の住んでいた、場所。

ぐす、と残った鼻水をすする。



21 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/12(土) 14:26:55.01 ID:mvkFJZFb0

廃病院や廃屋、墓場ではこうもいかなかったかもしれない。
完全な形で残るこの館は恐怖を溜め込んでいる分、それに慣れてさえしまえば感度は浅くなる。

冷たい風が吹き、柳が揺れるような墓場ではこうもいくまい。
小僧どもに落書きされ、今もベッドが残っている廃病院ではこうもいくまい。

単純に変化がない。ということなのだが、今は少しありがたい。

/ ゚、。 /「どうせ、ここも同じ部屋」

やはりというか、予想通りというか。
ここにも同じベッドが二つに、クローゼット。それに机。

/ ゚、。 /「……何か変だ」

変だと思うのに、それがどうして変なのかまだ言葉にならない。
もやもやと脳みその中で霧になって、形になるにはほど遠い。



24 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/12(土) 14:33:07.77 ID:mvkFJZFb0

/ ゚、。 /「……見取り図」

四つ折りにした水霊洋館二階の見取り図である。
大広間をくりぬいた形なので、真上から見て、ちょうど凹凸の凹の形に似ている。

最初に行った四室。飛び出たところの向かい合わせ。

そして今、左側に立っている。トイレ、風呂があって同じ形の部屋が並んでいる。
この壁も部屋の一室。だが通路を塞ぐようにして立っているので、ここに窓は無い。
真ん中辺りで右側に移動できるようになっている。

/ ゚、。 /「…………」

/ ゚、。 /「……ああ、そうか」

個人宅、というよりも旅館やホテルみたいだ。
誰かを招き入れるために作った、そういう雰囲気だ、この館。

/ ゚、。 /「でも、……どうして?」



25 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/12(土) 14:36:45.20 ID:mvkFJZFb0

どうして。何故。
水霊男爵を見たものはいなかった。もしかしたら使用人=水霊男爵だったのかもしれない。
だがそれだったら男爵は村人を館に招くだろう。
村を買い取ってまで愛した人たちだ。自分の、この豪勢な館に呼びたい、そして共有の時間を分かち合いたい、
そうは思わなかったのだろうか。

だが。

私はベッドに腰掛ける。
埃が舞い、おしりが白くなったかもしれない。
でもこのスプリングの感じ。古くなった布団の匂い。

/ ゚、。 /「……未使用のものか?」

まさか他と変わらぬこの部屋が男爵の部屋ではあるまい。
どの部屋をとっても使用したような跡がある。
日のあるうちに探せば、小さな傷や、生活痕を見つけられるかもしれない。

どういうことだ。

/ ゚、。 /(まさか一日一日別の部屋で寝ていたなんてことは……)

ないないないない。
いくらなんでもそれはない。



26 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/12(土) 14:39:03.75 ID:mvkFJZFb0

/ ゚、。 /「……男爵以外にも人がいたのか?」

とりあえず今は男爵=使用人という仮定を除いて。

男爵のほかに使用人がたくさんいたのかもしれない。が、その線は薄いだろう。
全部の部屋に押し込めて行ったら何人になるだろう。
一部屋、二人として。それが今あるだけで八部屋。つまり十六人。
二階だけでも他に部屋がある。
一階にもあるだろうし、三階にもあるだろう。

使用人だらけじゃないか。まるでメイド天国。メイドヘヴン。

从*゚∀从从*゚∀从从*゚∀从「「「ご主人。おっかえりー!」」」从゚∀*从从゚∀*从从゚∀*从

……いくらなんでもそんなに住み込み使用人はいらないだろう。

なら、子供、もしくは親戚、血縁者か。

('(゚∀゚∩('(゚∀゚∩('(゚∀゚∩('(゚∀゚∩('(゚∀゚∩「「「「「パパー!!」」」」」('(゚∀゚∩('(゚∀゚∩('(゚∀゚∩('(゚∀゚∩('(゚∀゚∩

んー、まあ可能性として、無くないけどいくらなんでも十人以上はないだろう。
多くても五人、そう考えても部屋は余る。



27 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/12(土) 14:44:07.99 ID:mvkFJZFb0

/ ゚、。 /(まてよ……)

/ ゚、。 /(メイドをたくさん雇う)

/ ゚、。 /(全員に手を出す。金と権力にものを言わせて)

/ ゚、。 /(全員妊娠する)

/ ゚、。 /(すっぽん!すっぽん!)

/ ゚、。 /「…………」

/ ゚、。*/「破廉恥な!!」

ってか常識で考えて。
使用人が男爵なんじゃねーのって言われてるからメイドなわけないし。

今はそんなこと考えるよりも探索、探索。

めんどうなことは全部阿呆先輩にまかせればいいのだ。



28 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/12(土) 14:46:02.03 ID:mvkFJZFb0



/ ゚、。 /「どうせここも一緒だろ」

/ii゚、。 /「キャー、掃除グッズー!!」

/ ゚、。 /「ここは?」

/ ゚、。 /「また同じ部屋かよ」

/ ゚、。 /「で、ここは?」

/ ゚、。 /「あら、書庫かしら、これ。うん、ごめん、物置なんだ」



34 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/12(土) 14:53:23.62 ID:mvkFJZFb0

二階を一通り調べ終えた。
なるほど、どうやら例のベッドの部屋は、全部で十部屋。
通路の奥、左側にさらに三階へ続く階段があった。

/ ゚、。 /「三階か……」

しまったな。分かっていたのだから三階の見取り図ももらえばよかった。

/ ゚、。 /「ぬぅ」

お前がもうちょっと頑張れば。
と無理なことを言いながら二階の見取り図をぴらぴらと振っていじめてみる。

/ ゚、。 /「え」

いや、待て。
今、何かが見えた。


35 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/12(土) 14:56:04.99 ID:mvkFJZFb0

勘違いでなければ、懐中電灯の光の中、見取り図の裏に何かが見えた。
今まで広げてから、光を当ててみていた。
だから裏面なんて見ようとも、偶然見ることもなかった。
だが、今のは、どう見ても。

/ ゚、。 /「…………」

私はゆっくりと見取り図を裏向けた。

/ ゚、。 /「…三、階……」

裏面には三階の見取り図があった。

/ ゚、。 /「……ら、」

/*゚、。 /「ラッキー!」

別になくたって、上にはいくつもりでいたが、あるにこしたことはない。
ラッキー、ラッキー、とその場で少しはしゃいで、自分の年齢を思い出して、急にしおらしくなる。



36 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/12(土) 14:58:31.87 ID:mvkFJZFb0

/ ゚、。 /「ま、行きましょうかね」

癖になった、荷物を背負いなおし、懐中電灯を握り締めた。

/ ゚、。 /(ん?)

だが、ここで少し疑問。違和感。嫌な予感。

/ ゚、。 /「ここには二階と三階の見取り図がある」

/ ゚、。 /「…………なら」

なら、



先輩の持っていた四枚目は何が書いてある?



/ ゚、。 /「…………」



38 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/12(土) 15:00:23.58 ID:mvkFJZFb0

/ ゚、。;/「……どういうこと?」

先輩は何か、私に隠している?
いや、でも隠すほどの事実があるのだろうか。
待て、いや、でもただの紙切れということかもしれない。

だが、もし、何か意味のあるものだったら?

/ ゚、。;/「…………」

先輩。

階段の先は闇に溶けて、何も見えなかった。



39 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/12(土) 15:02:26.47 ID:mvkFJZFb0

三階。
全く同じつくりの三階。義務的な動きで部屋を次々開けていくも、中身まで同じ。
お決まりになったベッド二つに、クローゼット、机。
カーテンの隙間から、薄い夜を覗いて、もやもやする頭をどうしようかと考える。

/ ゚、。 /(隠し事……)

何かを隠している、のか?
変に思う点は、探せば他にもある。

だが、おちゃらけた彼の性格、そう考えれば全て納得してしまう。
気まぐれ。
そんな一言で。

だが、どうしても納得のいかないこともある。

/ ゚、。 /(……分からない)

たった一つの綻びだ。
そこからもう五年近い先輩を疑うのもどうかと思える。
完璧な人間なぞどこにもいない。先輩だってそうだ。
だから、ただの勘違いだって、こともある。



40 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/12(土) 15:04:04.39 ID:mvkFJZFb0

/ ゚、。 /「…………」

/ ゚、。 /「…………」

/ -、- /「ふー」

/ ゚、。 /「…………」

煙草、吸いたいけど、ここじゃ流石にまずいかな。

あまり考えないようにしよう。
今は、目の前のことだけ。

少しいろんなことを考えすぎたこと、脳がニコチンを欲してること。
色々めんどうになって何かを口に含みたくなる。
そういえば、先輩から、なんたらかんたらでお茶をもらったな。



42 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/12(土) 15:07:03.63 ID:mvkFJZFb0

/ ゚、。 /「お茶ー」

/ ゚、。 /「だよぉ!」

/ ゚、。 /「…………」

/*゚、。 /「…………」

一人だとテンションがあがってしまう。
恥ずかしいけどあがってしまう。
キュルキュルとキャップをまわして緑茶を一口口に含んだ。

よき苦味かな。

/ ゚、。 /「さて」

切り替えて、探索でも続けますかな。
そのままゴクゴクと誰もいないのをいいことに喉を鳴らしてお茶を流し込み、暗闇に光を当てた。



43 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/12(土) 15:09:07.98 ID:mvkFJZFb0

三階にも部屋は十部屋。
だが、右奥にある部屋だけ扉からしてつくりが違っていた。

分厚い木の板。堀の丁寧さ。光沢具合。
全てがここを特別だと言っている。

/ ゚、。 /「ついに来たかな?」

だいたい、両開きなんて贅沢すぎる。
重たい扉を両手で力を込めて押した。

ふん、と息を吐き出し、両足にも力を込める。



44 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/12(土) 15:11:33.52 ID:mvkFJZFb0

人の生活する扉がこんなにも重いはずが無い。

だが、今はやたら重く感じてしまう。

開ききったころには、思わず息を吐き出したほど。
汗が流れ、動悸が乱れる。

/ ゚、。;/「なんだか、熱い……」

そう、熱い。体中から熱が溢れ出してたまらない。
息が、乱れる。汗が、吹き出る。
ひどい風邪をひいたようだ。一気に体が重くなった。

/ ゚、。;/「ちょ、ちょっと、休憩、かな?」

あはは、と笑いながらその場で崩れた。
疲労のせいか、慣れない場所で慣れないことをしたせいか。
鉛を巻きつけたように体が重くて仕方が無い。



45 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/12(土) 15:14:23.17 ID:mvkFJZFb0

はあ、はあ、と吐き出す息がぬるい。
汗のせいで髪が肌に張り付いていた。

喉と口内の粘着度が一気に高くなる。飲み物が、欲しい。

/ 、 ;;/「くっそ、どうした」

はあはあ、と息はさらに荒くなる。
指先が震えていた。
無理やりだが動かして、なんとか鞄に手を突っ込んだ。
中から緑茶を取り出し、また口に含む。

含んだが、そこで力尽きてしまう。
ポロリと手の平から零れ落ち、中身は絨毯を汚していく。

体が熱くてたまらなかった。
その場で丸くなって、丸くなって、丸くなって…………



46 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/12(土) 15:16:57.82 ID:mvkFJZFb0

  (=゚ω゚)ノ「鈴木?」

  / ゚、。 /「はい。鈴木ダイオードと申します。
         入社したてでまだ右も左も分かりません。ご指導のほど、よろしくお願いします」

  (=゚ω゚)ノ「へんしゅちょー、固い人間だぁー」

  (´・ω・`)「君がゆるすぎるんだよ」

  / ゚、。 /「…………」
 

  / ゚、。 /「先輩、今の取材まとめましょう」

  (=´д`)ノ「あちぃ、そこの喫茶店まで、引っ張ってって」

  / ゚、。 /「もう」

  (=´∀`)ノ「すずしー」

  / ゚、。 /「コーヒー、ブラックで」

  (=゚ω゚)ノ「イチゴパフェ!」



48 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/12(土) 15:20:12.07 ID:mvkFJZFb0

  (=;ω;)ノ「何も言わずに話を聞いてください」

  / ゚、。 /「……聞きましょうか。でも家までおしかけないでください」

  (=;ω;)ノ「おかしいと思ったんだよぅ。一万とか、いくらなんでも安すぎると思ったんだよぅ」

  / ゚、。 /「…………」

  (=;ω;)ノ「でも、でも限定版のフィギアだと思ったら中から、淫乱テディベアとかいうのが出てきたし」



49 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/12(土) 15:22:50.07 ID:mvkFJZFb0

  (=゚ω゚)ノ「イオ!」

  / ゚、。 /「…………」

  (=゚ω゚)ノ「鈴木」

  / ゚、。 /「はい」

  (=゚ω゚)ノ「イオ」

  / ゚、。 /「……私のことですか」

  (=゚ω゚)ノ「イオ!」

  / ゚、。 /「…………はい」

  (=゚ω゚)ノ「イオイオイオイオイオイオイオイオ!!」
 
  / ゚、。 /「…………」

  (=゚ω゚)ノ「イオ!」



50 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/12(土) 15:26:16.88 ID:mvkFJZFb0

/ -、- /「…………」

/ ゚、- /「……ん?」

夢、だろうか。
なんだか先輩との昔を思い出していたような気がする。

/ ゚、。;/「…………」

体温は元通りなのだが、汗がひどい。
体中ぐちょぐちょだ。張り付いた前髪を掻き分ける。

真っ暗闇の中、やたら光が多いと思ったら、転がった懐中電灯が巨大な鏡を映していた。

/ ゚、。 /「私は……、ああ、そうか」

今は水霊洋館内だ。
何故気を失っていたのだろう。

/ ゚、。 /「体が、熱くなって、んで、えーっと」

水分が抜けていって、カラカラになったみたいだった。
喉はまだ張り付いて気持ちが悪い。

/ ゚、。 /「…お茶……」

残りの半分以上がこぼれいていた。絨毯がまだ濡れているということは、
私が気を失っていたのはほんの少しの間か?



51 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/12(土) 15:28:21.46 ID:mvkFJZFb0

とりあえず一口。
喉を潤わせると同時に、脳みその活性化も働きかける。

/ >、< /「んー」

/ ゚、< /「くっ!」

背筋を伸ばして現状の確認だ。
私はダイオード、鈴木ダイオード。今は水霊屋敷内。記者。
先輩と探索中。野郎は一階。私はあやしげな部屋で気を失った。

立ち上がる。
だがすぐに足がふらついた。
上手くバランスをとれず、よたよたと千鳥足になって、社長室に置いてあるような巨大なデスクに手をついた。

/ ゚、。;/「本当に、どうした私」

貧血。
考えられるならそれぐらいだが、別に長時間座っていたわけでもないし、低血圧なわけでもない。
なら、どうして、本当にどうして。



53 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/12(土) 15:30:39.41 ID:mvkFJZFb0

/ ゚、。;/「まさか……」

水霊男爵の呪い?

いや、そんな非現実的なことが……。

/ ゚、。;/「……ふぅ、ふぅ」

いけない。また息が荒くなってきた。
本格的に体調がおかしい。
また、気絶する前に先輩に、連絡を。

/ ゚、。;/「……、これ、あ、そうか」

携帯を取り出して気付いた。ここ、圏外だ。

/ ゚、。;/「はは、まずいじゃん私」

なんか、発作とかもってたっけか。
自分に聞いても返事はもらえない。当然だ、そんなもん知らない。
自分の体だからって全部知ってるわけじゃない。



54 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/12(土) 15:32:57.02 ID:mvkFJZFb0

/ ゚、。;/「ふぅふぅ、ふぅ……」

息が荒くなる。
胸を掻き毟り、その場で崩れるようにしてうずくまる。
汗が再びじんわりと滲み出した。

/ 、 ;; /「ふぅ……ふぅ、はぁ」

熱い。

/ 、 ;;/「………っ!」

ズキン、と針を刺すように痛んだのは頭のほうだ。
脈打つようにして、ズキン、ズキンと一定のリズムで頭痛が始まる。

比例して熱が増し、とても耐えられなくなった。
視界が霞み始めた。
両手がぶるぶると震え、自分の体じゃないみたいだ。

また、意識が、消え、そ――



55 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/12(土) 15:34:15.16 ID:mvkFJZFb0

  (=゚ω゚)ノ「あれほど、ヒールを履いちゃだめって言ったのに」

  / ゚、。 /「……すいません」

  (=゚ω゚)ノ「身長……」

  / ゚、。 /「ごめんなさい」


  (=゚ω゚)ノ「バスケやってたってほんと?」

  / ゚、。 /「……ええ。誰から聞いたんですか?」

  (´・ω・`)「すまない……」

  / ゚、。 /「ボス……」

  (=゚ω゚)ノ「何その格好いい呼び方!!まねしたい!まねしたい!」



58 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/12(土) 15:36:22.79 ID:mvkFJZFb0

  / ゚、。 /「アタタタタタ!」

  (=゚ω゚)ノ「時々イオって北斗の拳ネタにするよね」

  / ゚、。 /「見てたんですか……」

  (=゚ω゚)ノ「一人でテンションあがるタイプか……」

  / ゚、。 /「……バスケで足を痛めたとき、行った整形外科に置いてあったんですよ」

  (=゚ω゚)ノ「アタタタタタタタタタタタタタ!!!!」

  / ゚、。 /「…………」

  (=゚ω゚)ノ「アタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタ!!!!!」



59 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/12(土) 15:38:07.52 ID:mvkFJZFb0

/ 、 /「…………」

/ ゚、 /「…………」

/ ゚、。 /「…………」

目が覚めた。
ゆっくりとまぶたを開いて、体が起き上がるのを待つ。

/ ゚、。 /「…………」

熱からの解放だった。
異常に体が軽い。ただ目が覚めただけではなく、今までの殻を脱ぎ捨て、脱皮したようだった。

/ ゚、。 /(超神水を飲んだ悟空ってこんな気分かしら)

またも張り付いた髪を、でこから引き剥がし、わずかに残ったお茶を喉の奥に流し込んだ。

続く謎の発熱。
加えて眩暈。手先の震え。
一体自分の体に何が起こっているのだろう。

張り付いたシャツを掴んで、ニ三度空気をいれるため引っ張った。
埃臭い風がシャツを抜けていく。
ブラジャーのところがかゆい。



60 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/12(土) 15:39:54.07 ID:mvkFJZFb0

/ ゚、。 /「うご、けるよな……」

先ほどのような震えはない。
右手をぐっぱぐっぱとニ三度握っては開き、その動きを確かめる。

転がっていた懐中電灯を握りなおした。

二回におよぶ謎の意識不明。
それもここに、このあからさまに特別な場所に近づいてから。
否応にも、頭の中に、水霊男爵、その言葉が浮かび上がる。

/ ゚、。;/「徘徊……。まさか近くにいるのか?」

反射的に懐中電灯を入り口に向けた。

だがそこにあるのは固い扉だけ。
そのまま弾かれるようにして、上下左右あらゆるところを照らしてみる。
怯えた結果の行為だが、ようやく部屋の全体像を見ることが叶った。

天井まで高さのある本棚が両隣の壁を埋めている。
社長室御用達の豪勢なデスクが扉の正面にでん、と置かれ、
その背後から若干の夜が覗えた。

左の本棚の一画に全身を丸々映す鏡が置いてある。
右の同じ位置には隣に続く、扉がある。
多分、寝室だろう。
本棚の一画をくり抜き、割と小さな壺が一つ。装飾品だろう。



61 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/12(土) 15:43:03.86 ID:mvkFJZFb0

/ ゚、。 /(ここが男爵の部屋か……?)

埃の被った机を撫でた。
指先が白くなり、机の上では除雪されたようになる。

/ ゚、。 /「……ん?」

何も無い机の上、一つの凸凹が出来ていた。
気になって手をやると、長方形の形でそれは机の上から離れた。

/ ゚、。 /(写真立て?)

右手の親指で張り付いた埃を無理やり拭った。
ちょうど、胸の位置だったらしい。背景や、門を見ると昔の水霊洋館か。

私はそのまま指を上に移動させた。

埃を拭い落とし、徐々に人が現れる。
スクラッチの気分で落としていく。

/ ゚、。;/(これが…男爵……?)



62 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/12(土) 15:46:27.94 ID:mvkFJZFb0

髭面の、厳格そうな男だった。
きりっと、その固い意志を確かに燃やす両の目でこちらを睨んでくる。

ミ,,゚Д゚彡

水霊男爵。
悲運の主人公。

これがその人なのか。

厳つい。出来れば義父にはしたくないタイプの顔だ。

/ ゚、。 /(……ん?)

固い埃が指先で剥がれた。
劣化したペンキのようにぱきりと剥がれて彼の姿を現した。

/ ゚、。 /(……もう、一人?)

男爵の隣、ずいぶん低い位置で人の腰が見えた。
徐々に剥がして、その姿をあらわにしてやろうとする。

コリ、コリ、と指先を押し当てる。

次々に現れた胴体を見て、声を失った。

/ ゚、。;/(なっ……)



63 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/12(土) 15:49:10.10 ID:mvkFJZFb0

動揺が熱になって指先から脳まで一気に駆け上がった。
弾かれるようにして写真立てを放り投げる。
カタン、と乾いた音がして、埃をまとって机の上で固まった。

/ ゚、。;/(い、今、今の……)

今の顔は、今の顔は。
見たことがある、というか、まるで。

/ ゚、。;/「う、嘘だ……」

嘘だ、嘘だ。
とそれからまるで毒素が放たれているように後ろに下がっていく。
ドン、と背中に本棚がついたのを契機に、体がカッと熱くなった。

嘘だ、と思いたかった。
そこに映っていた人物を見て、私が見たものが何なのかを。

/ ゚、。;/(嘘だ……)



66 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/12(土) 15:51:16.81 ID:mvkFJZFb0






突如、それは来た。







67 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/12(土) 15:53:22.78 ID:mvkFJZFb0

若干の吐き気を伴いながら視界はゆがんだ。

ぐるん、とひどい車酔いのように世界は揺れた。
嘘だ、嘘だ、と繰り返しているうちに、机の上に置かれたそれが邪悪な何かに見えた。
この世に存在しているだけでも罪であるように、そこにあること全てが最悪に繋がるような。

壊してしまえ。

凶暴な感情が自分の中で渦巻いた。
単純な破壊の欲望が、ぐるぐると自分の中で膨らんでいく。

私は、すぐそこにあった壺を手に取った。
これを、あれにぶつけて、そうして、壊す。無いものにしてしまう。
そうして忘れてしまおう、全部、今のことも。見たことも。

壺を胸の前で抱いた。
壺の冷たくて、埃のもろもろとした感触が手の平の熱とともに溶けていく。



102 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/12(土) 20:59:52.29 ID:mvkFJZFb0

/ ゚、。;/「はぁ……はぁ……」

熱くなり続ける体に喝を入れる。

/ 、 ; /「ふぅ……ふぅ!」

えい!と思って壺を構えた時、嫌な感触がした。

/ ゚、。;/「え?」

ぬるり、としたその感触に背筋が凍った。
一体どこにその感触がする行為があったというのだ。

私は恐る恐る右手の平を見てみる。
窓の明かり、転がった懐中電灯。
わずかな光量で見にくかったが、それは確かに、私の思っていたものだった。



103 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/12(土) 21:03:39.91 ID:mvkFJZFb0

/ ゚、。;/「血!?」

馬鹿な。
手でも切ったのか。
慌てて右手を裏、表、裏、表、と見てみるももはや真っ黒である。
ぬるぬるとした血の感触だけが乾くことも無くそこにあり続ける。

/ ゚、。;/「ど、どこから」

ざわり。
今度は左手に嫌な感触。
左手というよりも、左肘の肉を撫でるようにして、筆の先で弄ばれるような感触がする。

/ ゚、。;/「な、に……?」

おそるおそる視線だけを落とした。
先ほどから続くわけの分からない現象に軽いパニックを起こしている。
そのせいか足が全く動こうとしなかった。



105 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/12(土) 21:07:21.04 ID:mvkFJZFb0

視線を落としたその先。
そこにあったもの。暗くてよくは分からないが、私は確かにそれを見たことがある。
というか、いつも見ていたものだ。もちろん壺なんかではなく。

そして、この、血。
先ほどからポタリ、ポタリ、と漏れ続けるこの液体はもはや私の上半身を真っ黒に染め続ける。
どこからあふれ出したものか。分かっているはずだ。ダイオード。

重みを増し続ける。これ。
手を離してしまえば、私はそれを見てしまうことになる。



106 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/12(土) 21:09:48.37 ID:mvkFJZFb0

まるで離せば爆発する爆弾を抱えているようだ。
最悪の気分で、今を立っている。

/ 、 ;/「はぁ、はぁ、なんで……」

恐怖で胃が狭くなっていく。
溢れ出した熱を拭うこともかなわない。

汗が血とともに絨毯に落ちては溶けていく。

/ 、 ;/「動け、動け……」

動いてくれ。



109 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/12(土) 21:14:15.92 ID:mvkFJZFb0






悪の 一歩
        だった。




110 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/12(土) 21:17:12.00 ID:mvkFJZFb0

コツン






と靴の
先で蹴った懐中電灯が、上手いこと、部屋全体
                        を照らした。

のお

いで、私は、目の先にあるう  鏡  で自身の全体像を見ること

                                 になる。



112 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/12(土) 21:19:36.53 ID:mvkFJZFb0

そこに映るは、いつもの私で反きいいいsdlm、」。

胸に抱えた、@おいとおおいしいいhとおおひおと人の首。
愛しい、先輩の首。
あふれ出し、た、血、tのとおおの、流               れ

/ 、 ;/「う、うわあ、あああああああ」

思わず、漏れた、声。

上半身を赤く染め、虚ろな表情の先輩。の首。首。首。



116 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/12(土) 21:22:34.08 ID:mvkFJZFb0

首だ
けを、胸に抱いている、

               な
               た

はだ

れ       ?



118 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/12(土) 21:24:55.94 ID:mvkFJZFb0

先輩の首を持って、嗤っているお前は誰だ。
というか、先輩は何故、生首になって私に抱かれている。

生ぬるい血が溢れ出し、私を赤く染めている。
虚ろな視線で、先輩は、、
、、
首だけのせ ん 輩 は、私を



122 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/12(土) 21:28:22.60 ID:mvkFJZFb0




















   見る。



124 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/12(土) 21:31:57.19 ID:mvkFJZFb0

私は先輩を だいて いる んだ
私がせんぱいをdい
ているのか                  ?

/ 、 ;/「は、ははははは」

なんだ、先輩の首は、わたしが、抱いているんじゃないか。
簡単なことだ。
愛しい人の首は、ここ、



ある。



128 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/12(土) 21:33:55.31 ID:mvkFJZFb0



/ 、 /「あはははははははははははははははは」




129 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/12(土) 21:40:14.07 ID:mvkFJZFb0

あはははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははは
ははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははは
ははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははは
ははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははは
ははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははは
ははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははは
ははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははは
ははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははは
ははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははは
ははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははは



131 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/12(土) 21:42:57.56 ID:mvkFJZFb0

あはははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははは
ははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははは
ははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははは
ははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははは
ははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははは
ははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははは
ははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははは
ははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははは
ははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははは
ははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははは
ははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははは
ははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははは
ははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははは
ははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははは
ははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははは
ははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははは
ははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははは
ははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははは
ははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははは
ははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははは
ははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははは
ははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははは
ははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははは
ははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははは
ははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははは



133 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/12(土) 21:50:33.03 ID:mvkFJZFb0

先輩の首を持って


嗤っている





あなたはだあれ



134 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/12(土) 21:52:17.39 ID:mvkFJZFb0




二日目 深夜 水霊洋館内 おわり




戻る

inserted by FC2 system