(´・ω・`)紺色の記憶のようです

1 : 以下、無断転載禁止でVIPがお送りします :2016/04/29(金) 21:59:05.785 ID:C/dEuSO00NIKU
人付き合いは得意な方ではなかった。
不得意、というわけではないが話すのは好きではないのは確かだろう。
いつからこんな風になったかは覚えていない。
ただ、ひとつわかるのは僕と言う存在は周りから見るとコミュ障というやつに見えるだろうということ。
まあ別に、そんなことどうでもいいのだが。

本当に何時からだろうか、僕がこんな性格になったのは。
覚えてはいないがとりあえず中学校三年間、特に周りと関わることなく生きてきたのは確かだ。
周りからは真面目なやつと言われたがそうではない。
ただ周りの遊びに付き合う位なら勉強した方がマシとなんの目的もなく勉強をしていたからだ。

そのお陰か、高校受験は特に問題なく自分の行きたいところに入った。
母親は泣いて喜んだが僕にはなんの感動もなかった。
むしろまたどうせ、中学のときと変わらない、下らない三年間を過ごすのかと少しうんざりしてたくらいだ。

でも違った。
都心の中心にある、6階建のコンクリート製の校舎。
屋上から聞こえる人の声と水の音。
僕はここで、忘れられない青春を過ごすことになる。

2 : 以下、無断転載禁止でVIPがお送りします :2016/04/29(金) 21:59:54.473 ID:C/dEuSO00NIKU
.




(´・ω・`)紺色の記憶のようです




.

3 : 以下、無断転載禁止でVIPがお送りします :2016/04/29(金) 22:01:16.033 ID:C/dEuSO00NIKU
(´・ω・`)「......」


高校に入り、三日がたった。
相変わらず学校はホームルームばかりでなにも中身のない時間のみが過ぎていく。
この三日間で僕がやったことと言えば新しく高校入学祝に買って貰ったスマートフォンをいじったことくらいだ。

暇だ。
先生の話を無視し友達であろうやつと話をしていた隣の女子が注意される姿を眺めながらそう思った。


(´・ω・`)(......何しにここに来たんだろ)


高校とはなにをするところなんだ。
16歳の一年を無駄に浪費させる施設であることに間違いはないだろう。

4 : 以下、無断転載禁止でVIPがお送りします :2016/04/29(金) 22:02:38.419 ID:C/dEuSO00NIKU
現に現在進行形で僕の時間は削られている。
誰もやらないであろうクラス委員長の立候補をお願いする先生の声を聞きながら再びスマートフォンを開く。


(´・ω・`)(......ん?)


通知バーを見るとLINEにメッセージが届いていることに気付いた。
慣れた手つきで画面をスライドしLINEを開いてみる。


(´・ω・`)「......ああ、こいつか」


そこに現れたメッセージの送り主は数少ない僕の知り合いだった。
高校受験の塾に行っていたとき同じ塾に通っていた、そして何かと模試の成績を張り合っていたブーンとか言う男だ。

5 : 以下、無断転載禁止でVIPがお送りします :2016/04/29(金) 22:05:08.476 ID:C/dEuSO00NIKU
改めてスマートフォンに視線を落とす。
送られてきたメッセージは短くこう書いてあった。


『今日の水泳部の部活見学、一緒にいこうお』


(´・ω・`)「......水泳部、か」


僕は小さいときから部活ではないが習い事で水泳をやっていた。
別に才能なんてなかったしそこまで好きでもなかったが小さい頃からやっていたお陰か人よりはそこそこ泳げる。
中学の頃は小さな物だが大会にも出ていた位だ。
僕の数少ない、ほんの少し自慢できること。
まあだから、ほんと今までやって来たからという理由だけで高校でも続けようと思っていたところだった。


(´・ω・`)「......了解、と」


どうせ行くつもりだったのだ。
ここで断って一人で見に行ってもどうせ同じものを見に行くのだから会ってしまうことにはかわりない。
気まずい空気になるくらいなら一緒に行ってやろう。

6 : 以下、無断転載禁止でVIPがお送りします :2016/04/29(金) 22:07:30.356 ID:C/dEuSO00NIKU
そう考え、メッセージを送る。
すると誰かが沈黙に耐えられなくなったのか手を挙げたようでようやくホームルームが終わろうとしていた。


( ΦωΦ)「はいでは、今日のホームルームは終わりである。今日は部活動見学ができる部活がいくつかあるので気になる人はしっかり確認するよーに。では、さようなら」


(´・ω・`)「......んー!」


ようやく終わった。
座り続けて固まった肩をぐるぐる回し、伸びをする。
この解放感はなかなか気持ちいいものだ。
嫌なものから解放されたときのこの感じは嫌いじゃない。

7 : 以下、無断転載禁止でVIPがお送りします :2016/04/29(金) 22:09:13.990 ID:C/dEuSO00NIKU
(´・ω・`)「いくかぁ......はぁ」


一年の教室は3階にありプールは屋上にある。
つまり、6階。
それだけで気が滅入る。
半ば周りが部活をやってるから僕もやらなくてはと思い、部活に入ろうとしているのだ。
全く乗り気じゃないところにこれは辛いものがある。


(´・ω・`)「はぁ」


ため息が止まらない。
もし本当にため息をする度に幸せが逃げるならもう僕は一生分の幸せを逃したのではないかと思うほどである。

でも、いかないと。
約束をしてしまった以上、ここでいかないのは不味い。
違うクラスとはいえ同学年のやつなんだ。
変に好感度を下げて噂されてクラスから浮いたりなんかしたら最悪だ。
ただでさえ約束された糞みたいな三年間を過ごすのにさらに糞まみれにされたらもう生きていけない。

8 : 以下、無断転載禁止でVIPがお送りします :2016/04/29(金) 22:11:24.230 ID:C/dEuSO00NIKU
(´・ω・`)「......」


重い足を動かして階段を上っていく。
途中、吹奏楽部やら軽音部の下手くそな演奏が微かに聞こえてくる。
ああ、でもいいな。
そんな風に感じてしまうのは何となくその音が楽しく、好きで演奏してるように感じられたからだろう。

羨ましい。
心のそこからそう思う。
何でそんなに皆、一生懸命になれるんだろう。
何でそんなに皆、好きなことを見つけられるんだろう。
僕は熱くなれたことなんて一度もないのに。


(´・ω・`)「......ん、ようやくついた」


階段を上りきるといつの間にか演奏は聞こえなくなっていた。
代わりに辺りは静寂に包まれ、僕の目の前に重そうな金属製の扉がドンと構えていた。

9 : 以下、無断転載禁止でVIPがお送りします :2016/04/29(金) 22:13:05.902 ID:C/dEuSO00NIKU
その扉についた小さな窓からプールを覗いてみる。
4月に入ったばかりのプール。
室内ではなく屋外のプールだ。
当然、この時期の活動なんて泳げないからそこまでのものではない。
まあ、そこそこにやれば軽く流せる程度のもの。
そう、思っていた。

刹那、厚い金属の壁を通り抜け、ビリビリとした振動が僕に伝わってきた。

それが人の声によるものだと僕は初め、全く気がつかなかった。
体が痺れている。
振動が身体中を震わせていた。
なんだ、これは。
訳がわからなかった。
窓から見えた光景は誰もが必死に汗をかき、必死に叫び、必死に練習をしていた。

10 : 以下、無断転載禁止でVIPがお送りします :2016/04/29(金) 22:14:52.755 ID:C/dEuSO00NIKU
(;´・ω・`)「え......なに、これ」


想い描いていた部活とは程遠い光景がそこには存在していた。
待ってほしい。
ここは、この高校は別に運動に力なんて入れてない。
むしろ進学校なのだ。
録な成績なんて残してないはずじゃないか。
なのに、なんで。


(´・ω・`)「あ」


その時、中に先に入っていたのかブーンと目があってしまった。
そしてこちらに気づくや否や近くにいた先輩であろう人を連れてこちらに近づいてくる。

11 : 以下、無断転載禁止でVIPがお送りします :2016/04/29(金) 22:16:48.159 ID:C/dEuSO00NIKU
おい、バカ。
やめろ、やめてくれ。
こんなの、こんなの聞いてない。


( ^ω^)「おっ!ようやく来たかお!」


(,,゚Д゚)「こいつがショボンか!話は聞いたぞ」


(;´・ω・`)「え?は?」


(,,゚Д゚)「めっちゃ泳げるらしいじゃねーか!期待してるぜっ!」


(;´・ω・`)そ「はいっ!?」


何がどうなってるのか分からない。
僕はこれから平和で何事もない、普通で普遍な三年間を過ごすはずだった。
なのにこれは。
一気に想い描いていた日常が崩れていくのを感じる。

このままでは駄目だ。
このままでは僕は死んでしまう。
こんな凄まじい環境には耐えることはできない。
逃げなければ。
早く。
一刻も早く。

12 : 以下、無断転載禁止でVIPがお送りします :2016/04/29(金) 22:17:33.938 ID:NVA0guG70NIKU
懐かしいかんじ

13 : 以下、無断転載禁止でVIPがお送りします :2016/04/29(金) 22:17:40.901 ID:eIOkKgv/dNIKU
しうん

14 : 以下、無断転載禁止でVIPがお送りします :2016/04/29(金) 22:18:25.032 ID:C/dEuSO00NIKU
(;´・ω・`)「あ、あああ、あの。その......」


( ^ω^)「ショボンっ!」


(;´・ω・`)「え?」


( ^ω^)つ「これから三年間!ライバル同士、頑張るお!」


(;´・ω・`)「う」


いつライバルになったんだ。
そんなこと知らない。
そもそもブーンの方が泳ぎ断然速い。
僕は塾同じで大会でたまに会う程度の存在。
ライバルというには程遠い存在である。
だというのにこれでは。
変な期待を背負うことになってしまうではないか。

それに、この流れは駄目だ。
ふと先輩の方を見てみる。
まっすくな目でこっちを見てる。
期待の新人を見つめる目だ。
ああ、駄目だ。
心臓が痛む。


( ´・ω・)つ「......うん」


しかし断れる勇気なんて、持ってはいなかった。

15 : 以下、無断転載禁止でVIPがお送りします :2016/04/29(金) 22:19:39.211 ID:ABQI6wmU0NIKU
期待

16 : 以下、無断転載禁止でVIPがお送りします :2016/04/29(金) 22:20:38.100 ID:C/dEuSO00NIKU
.........
......
...


(;´ ω)(......無理。死ぬ。吐く)


部活に入ってから一週間。
すでに体が限界に達てしていた。
初めて体験する部活という体制は過酷という他なかった。

まず、謎のしきたりが多い。
これがなかなかに辛い。
何事も声を出す。
それも大声。
人前に出るのが得意なタイプではない自分にはこれが結構きつい。
しかも他の部活の人たちから見ると滑稽に見えるのかクスクスと笑っているのが分かってしまう。
これがさらに辛さを加速させていた。

次に上下関係。
実力ではなく年功序列が基本の部活では一年は一番下。
何事も一番下なのだ。
何事か気にくわないことがあれば怒られる。
まあ注意程度の小さなものだがそれでも怒りは蓄積されていく。

17 : 以下、無断転載禁止でVIPがお送りします :2016/04/29(金) 22:21:18.579 ID:eIOkKgv/dNIKU
紺色は水着かな

18 : 以下、無断転載禁止でVIPがお送りします :2016/04/29(金) 22:22:43.927 ID:C/dEuSO00NIKU
そして最後に。
一番辛いのが。


(#,,゚Д゚)「おっしゃ!今日はプールを外部で借りることが出来た!なのでプールまで走っていくぞ!」


(;´・ω・`)(いや、なんでだよ......歩いてもいけるだろ)


練習が、普通に辛い。
習い事で週に2回程度しかやってなかった僕に毎日放課後に練習を行うのはキツすぎた。
さらに行っている練習が筋トレ等がメインなのが辛い。
泳ぎなら習っていたからまだしも筋トレなどやったことなかったのだ。


(;´・ω・`)(......こんなんじゃ泳げねぇよ、バカじゃねぇの)


身体中の筋肉が悲鳴をあげている。
なのにこれからプールに向かって走ってさらに泳ぐという。
そんなことしてどうなるんだ。
間違いなく沈むだけだろう。

19 : 以下、無断転載禁止でVIPがお送りします :2016/04/29(金) 22:22:52.486 ID:xU4P9uEtaNIKU
水の色ちゃうん

20 : 以下、無断転載禁止でVIPがお送りします :2016/04/29(金) 22:23:55.823 ID:hQskVJcraNIKU
支援支援

21 : 以下、無断転載禁止でVIPがお送りします :2016/04/29(金) 22:24:47.285 ID:C/dEuSO00NIKU
(#,,゚Д゚)「おっしゃいくぞ!」


「「「「「おおぉおおっ!!」」」」」


(;´・ω・`)「......おー」


空気が震えるほどの大声。
馬鹿みたいだ。
いや、馬鹿なんだろう。
こんな辛い練習を毎日して、意味もなく大声を出して。
何がそんなにさせるのだろうか。
考える。
でも、分からない。
ただ頭に浮かぶのは辛いという感情だけ。


(;´・ω・`)「はぁ」


(; ^ω^)「おっお、辛そうだおね」


(;´・ω・`)「お前もな」


(; ´ω`)「うん、マジで辛いお。死ぬ。マジ馬鹿だお」


(;´・ω・`)


(; ´ω`)「マジやだお......サボりたいお」

22 : 以下、無断転載禁止でVIPがお送りします :2016/04/29(金) 22:25:47.307 ID:eIOkKgv/dNIKU
ダウナーショボン久々にみるわ

23 : 以下、無断転載禁止でVIPがお送りします :2016/04/29(金) 22:26:48.800 ID:C/dEuSO00NIKU
一週間前のあの元気はどこにいったのか。
汗だくで顔が死にそうなさになっている。
誘った張本人がくたばってどうするんだ。


(´・ω・`)「ほら、行くぞ」


(; ´ω`)「えー?」


(´・ω・`)「怒られるぞ」


(; ´ω`)「あー」


ノロノロと二人で走り出す。
その早さはもはや歩いてるのとほとんど変わらない。
このままでは不味いと少しペースを上げる。
だが、僕がペースを上げてもブーンのペースは上がらない。


(; ´ω`)「焦りすぎだお......ゆっくりいくお」


それどころかペースを落とす始末。
ついには歩き始めてしまった。
それにつられ僕も足を止め、時間を確認する。
針は時間がギリギリなことを教えてくれていた。

24 : 以下、無断転載禁止でVIPがお送りします :2016/04/29(金) 22:28:09.190 ID:eIOkKgv/dNIKU
二人とも水にはよく浮きそうだ

25 : 以下、無断転載禁止でVIPがお送りします :2016/04/29(金) 22:28:51.957 ID:C/dEuSO00NIKU
心臓の鼓動が早くなるのを感じる。
走ったせいなのもあるがそれ以上に焦っていた。
だがそんな僕の焦りなんか知らないと言うようにブーンは嫌そうな顔をするだけであった。


(; ´ω`)「あーもういいお。遅刻していくお」


(;´・ω・`)「はい?」


(; ´ω`)「ほら先いってていいお」


(;´・ω・`)「......」


しっしっと手であしらわれる。
確かにここにいても意味はない。
まだ走れば間に合う。
そう考え、再び僕は走り出した。
でも、なぜか。
頭の中が、胸の奥がモヤモヤする。
だがそれがなんなのかは、このとき考える暇なんてなかった。

26 : 以下、無断転載禁止でVIPがお送りします :2016/04/29(金) 22:30:03.453 ID:eIOkKgv/dNIKU
恋…か

27 : 以下、無断転載禁止でVIPがお送りします :2016/04/29(金) 22:30:18.343 ID:1a24JAAH0NIKU
支援

28 : 以下、無断転載禁止でVIPがお送りします :2016/04/29(金) 22:30:38.265 ID:C/dEuSO00NIKU
(,,゚Д゚)「ということで今日のスイムの練習は借りれたコース数の関係上一年は上から見ててくれ!」


(;´・ω・`)(......走ってきた意味ねぇ)


プールに辿り着いた僕に告げられたのは今日は見学のみだということ。
なんのためにこんなに走ったのか分からない。
ただまあ、疲れていたし練習をしたいわけでもなかったから練習しなくていいのはありがたいけど。
そう考えるとよかったのかもしれない。


( ^ω^)「あーようやくついた」


(,,゚Д゚)「ん、遅いぞ」


(; ^ω^)「す、すみません」


(,,゚Д゚)「ったく、ほら早く着替えてこい」


(´・ω・`)「え?」

29 : 以下、無断転載禁止でVIPがお送りします :2016/04/29(金) 22:32:32.266 ID:C/dEuSO00NIKU
(,,゚Д゚)「ん、どうした?」


(´・ω・`)「一年は練習がなしなのでは?」


(,,゚Д゚)「ああ、まぁな。けどこいつとかそこそこ泳ぐの早いやつらは早いうちから練習に混ぜようって話になってな」


(´・ω・`)「......そう、なんですか」


(; ^ω^)「うへぇ、マジかお」


(,,゚Д゚)「そら行くぞ」


( ^ω^)「はーい」


ブーンが先輩に連れられていく。
でも僕は放置された。
理由は簡単。
あいつが早くて僕が遅いから。
あいつに僕が負けているから。

30 : 以下、無断転載禁止でVIPがお送りします :2016/04/29(金) 22:32:43.771 ID:xU4P9uEtaNIKU
あーこれはいかんわ

31 : 以下、無断転載禁止でVIPがお送りします :2016/04/29(金) 22:33:16.646 ID:NVA0guG70NIKU
(´;ω;`)

32 : 以下、無断転載禁止でVIPがお送りします :2016/04/29(金) 22:33:29.160 ID:1a24JAAH0NIKU
これはいかんな

33 : 以下、無断転載禁止でVIPがお送りします :2016/04/29(金) 22:34:06.428 ID:eIOkKgv/dNIKU
燃えよショボン

34 : 以下、無断転載禁止でVIPがお送りします :2016/04/29(金) 22:34:29.694 ID:C/dEuSO00NIKU
またなんか、胸の奥がモヤモヤしてくる。
とても、不快な感覚。
嫌な感じがする。
なんなんだろうか、この、気持ちは。


「ショボン君......だよね?」


(´・ω・`)「え?あ、はい」


(-_-)「あ、よかった。ほら、一年はこっちで見学だって」


(´・ω・`)「あ、ありがとうございます」


(;-_-)「やめてよ、僕も一年だし」


(;´・ω・`)「え?あ、ごめん」


(-_-)「......同じ一年のヒッキー。よろしく」


(´・ω・`)「あ、うん。よろしく」

35 : 以下、無断転載禁止でVIPがお送りします :2016/04/29(金) 22:36:11.682 ID:eIOkKgv/dNIKU
陰キャあつまってきた

36 : 以下、無断転載禁止でVIPがお送りします :2016/04/29(金) 22:36:43.347 ID:C/dEuSO00NIKU
(-_-)「それで見学だけどここでするんだってさ」


(´・ω・`)「あ、ありがと」


(-_-)「ん」


プールの中を覗いてみる。
そこでは先輩たちと数人の一年が混じって練習を行っていた。
皆、早い。
僕に力の差を見せつけるかのように力強く泳いでいる。


(-_-)「凄いよなぁ」


(´・ω・`)「え?」


(-_-)「ほら、あの三人。ドクオくんとモララーくんとブーンくん。僕達と同じ一年なんだよ」


(´・ω・`)「ああ......」


(-_-)「憧れるよなぁ」


(´・ω・`)「......」


憧れ。
その言葉に先ほどのブーンを思い出す。
あれを、憧れるのか?
また、胸の奥がモヤモヤする。
ああ嫌だ。
何が嫌なのか分からないけど。
とにかくなんか、嫌だった。

37 : 以下、無断転載禁止でVIPがお送りします :2016/04/29(金) 22:36:52.566 ID:1a24JAAH0NIKU
こっからどうなるのか

38 : 以下、無断転載禁止でVIPがお送りします :2016/04/29(金) 22:37:12.474 ID:QE3JVsLu0NIKU
三点リーダくらいちゃんとしたらどうなの

39 : 以下、無断転載禁止でVIPがお送りします :2016/04/29(金) 22:37:33.588 ID:C7DCqDjA0NIKU
しえん

40 : 以下、無断転載禁止でVIPがお送りします :2016/04/29(金) 22:38:50.860 ID:eIOkKgv/dNIKU
周りを見下してるから

41 : 以下、無断転載禁止でVIPがお送りします :2016/04/29(金) 22:39:10.697 ID:C/dEuSO00NIKU
練習が終わり、ブーンが戻ってくると僕の方にやって来た。
疲れはてているのか表情が練習前よりさらにうんざりとしたものになっていた。


(; ´ω`)「あーもうしんどい。馬鹿かお、死にそう」


(´・ω・`)「お疲れ」


(; ´ω`)「うん......あー、やになっちゃうお」


(´・ω・`)「そんなに辛かったの?」


(; ´ω`)「そりゃもう、あー、やめてぇ」


いかにうんざりしてるのかをただ延々と話続けてくる。
聞いてるこちらがうんざりしそうだ。
でもそれに気づかないのかまだブーンの愚痴は続く。
辞めたい、辞めたい、辞めたい。
口を開けばすぐにこの言葉が飛び出してくる。
誘ってきたのはそちらの癖に。


(; ´ω`)「あーやめてぇ」


またブーンが言う。
気がつくと胸の奥のモヤモヤが今までにないくらい膨れていた。
そしてさらに今も膨れていく。

ああ、そうか。
やっとわかった。
これは、苛立ちだ。

42 : 以下、無断転載禁止でVIPがお送りします :2016/04/29(金) 22:40:16.005 ID:1a24JAAH0NIKU
ブーンみたいなのは実際かまってちゃんなんだよなぁ

43 : 以下、無断転載禁止でVIPがお送りします :2016/04/29(金) 22:41:29.164 ID:C/dEuSO00NIKU
.........
......
...


ゴールデンウィークが終わると、我が部活はプール開きをするらしい。
アホか。
暑くなり始めたとはいえまだ水に入るには寒い。
正気の沙汰じゃない。

そして今日はゴールデンウィーク最終日。
憂鬱だ。
明日から屋外で泳ぐとか正気の沙汰ではない。


(´・ω・`)「それでなんで僕達こんなところに集められたんだろ」ヒソヒソ


(-_-)「さぁ?」ヒソヒソ


今日、僕達はプールの監視室内にあるほとんどものの入ってないガラスケースの前に集められた。
狭い部屋に集められたから練習と言うわけではなさそうだがなにをするかさっぱり分からない。


(,,゚Д゚)「一年全員集まったか?」


(-_-)「あ、はい!」


(,,゚Д゚)「よし、じゃあ始めるか」

44 : 以下、無断転載禁止でVIPがお送りします :2016/04/29(金) 22:42:46.202 ID:eIOkKgv/dNIKU
密室…水泳部員…何も起こらないはずがなく…

45 : 以下、無断転載禁止でVIPがお送りします :2016/04/29(金) 22:43:22.195 ID:C/dEuSO00NIKU
何を始めるのだろうか。
そう考えていると先輩は目の前にあったガラスケースを指差した。


(,,゚Д゚)「今日集まってもらったのは、これを見て欲しかったからだ」


数枚の賞状しか入ってないガラスケース。
ほぼ何もないといっていいこのケースを見せたかったというのか。
訳が分からない。


(,,゚Д゚)「このケースは我々水泳部が何らかの実績を残したときに賞状とかを入れておくものなんだが」


(,,-Д-)「見ての通りほとんどない。弱小の我々には今のところ実績が皆無だ。悔しいことにな」


(,,゚Д゚)「だが、それもこれまでの話。君たちの代はかなり強い。歴代最強だ」


(,,゚Д゚)「これからの頑張り次第ではこのガラスケースを埋め尽くすほどの実績を残すことも可能だと俺は思ってる」


(,,゚Д゚)「一年生の諸君!これからの君たちの活躍を期待してる!このガラスケースに名前を残せるよう努力してほしい!以上!では解散!」


「「「「はいっ!」」」」


元気のいい返事が部屋に響く。
最近ではもう大きな声を出すことになれてきてしまっていた。
慣れとは恐ろしいものだ。

46 : 以下、無断転載禁止でVIPがお送りします :2016/04/29(金) 22:45:37.390 ID:C/dEuSO00NIKU
だが、いいのは返事だけ。


(´・ω・`)(......僕には無関係だな)


正直にそう感じていた。
ここに名前を残すと言うことは大会上位に入れと言うこと。
努力でどうにかなるものではない。
才能とかそういう世界の話だ。
毎日の練習で死にそうになっていて努力しようという気力もない僕には、別世界の話といってもいいかもしれない。


(-_-)「名前かぁ」


(´・ω・`)「どうしたの?」


(-_-)「いや......無理だろうなぁって」


(´・ω・`)「......うん」

47 : 以下、無断転載禁止でVIPがお送りします :2016/04/29(金) 22:46:19.925 ID:eIOkKgv/dNIKU
ヒッキーがんがれ

48 : 以下、無断転載禁止でVIPがお送りします :2016/04/29(金) 22:48:23.350 ID:C/dEuSO00NIKU
(-_-)「あーあ、速いやつらが羨ましいぜ」


(´・ω・`)「だねぇ」


ちょっと泳いでたぐらいじゃ届かないその世界。
才能の壁に隔てられた遠い、果てしなく遠い世界。
そんな世界にたてる人間ではないことは分かってる。
諦めている。

でも。
そんな世界を夢見てしまうのは何故なんだろうか。

49 : 以下、無断転載禁止でVIPがお送りします :2016/04/29(金) 22:50:20.898 ID:C/dEuSO00NIKU
ゴールデンウィークも終わりプール開きが行われた。
入られたばかりの水は綺麗で、そして冷たい。
さらに悪天候も相まって体を震え上がらせる。
筋肉がガチガチに固まってるのが分かる。
なのに、練習は続いていく。
馬鹿としかもう、言いようがない。


(;´・ω・`)(死ぬ......死ぬ......)


正直にいうと練習は辛くない。
むしろ楽である。
理由は簡単で今僕が練習してるのは先輩たちとは別に新入部員用の練習であるからだ。
一年をひとつのコースに集めて練習してることから一年コースとか呼ばれてる。
そんな一年コースのメニューは本当に初心者のやつでも泳げるようにすることを考えて作られているため泳ぎの経験がある僕には楽すぎた。

50 : 以下、無断転載禁止でVIPがお送りします :2016/04/29(金) 22:53:23.753 ID:C/dEuSO00NIKU
だがそれが逆に辛い。
体を動かさないから寒くてしょうがないのだ。
体の熱をどんどん奪われていくのを感じる。


(;´・ω・`)(死ぬっ......マジで死ぬっ)


だけど練習は終わらない。
ちらりと時計の針を見ると部活が終わるまでまだ一時間以上ある時間を指していた。
もう絶望しかない。
泣きそうな気持ちになっていると悲鳴のような掛け声がプールに木霊する。
ふと周りを見渡してみると皆、顔が死んでいた。

ああ、やっぱり正気の沙汰ではない。
改めてそう感じていた。

51 : 以下、無断転載禁止でVIPがお送りします :2016/04/29(金) 22:55:48.487 ID:C/dEuSO00NIKU
練習が終わり、更衣室にあるシャワーに駆け込む。
蛇口を捻ると程よく温かいお湯が体を包み込む。
プールの水に冷やされ固まりきった筋肉が解れていくのがよく分かる。
やっと暖まってきたのか体の震えも止まる。
辛かった。
いや練習自体は楽だったわけだけど。
それを考えても今までで一番辛かった。


(*´-ω-`)「ふぃい......」


だからだろうか。
シャワーがとても気持ちよく感じる。
お湯の有り難みを全身で感じられる。
もうここから動きたくない。

52 : 以下、無断転載禁止でVIPがお送りします :2016/04/29(金) 22:57:55.787 ID:C/dEuSO00NIKU
(; ´ω`)「あーさっむいおー!」


暖まりはじめてから少しするとブーンがシャワー室に駆け込んできた。
僕と同じように体を震わせながらシャワー室に飛び込んでくる。
顔をよく見ると唇が青くなっておりいつも以上に顔が死んでいた。


(´・ω・`)「大丈夫?」


(; ´ω`)「んな訳ないお。死ぬ、マジで死ぬ。もー無理」


(´・ω・`)「へぇ」


(; ´ω`)「てかお前もこっちのコースこいお。ずりーお、楽して」


(´・ω・`)「......」


(; ´ω`)「あー辞めてぇ」


(´・ω・`)「......僕、出るわ。お疲れ」


(; ´ω`)「ん。お疲れ」

53 : 以下、無断転載禁止でVIPがお送りします :2016/04/29(金) 22:58:56.427 ID:eIOkKgv/dNIKU
プール後のシャワーはほんまにしぬほどきもちいい

54 : 以下、無断転載禁止でVIPがお送りします :2016/04/29(金) 22:59:12.795 ID:rVbvOSBE0NIKU
こればかりはブーンには分からないんだよな

55 : 二階堂 ◆up0uojTooY:2016/04/29(金) 23:01:07.267 ID:k8Y93hRzrNIKU
良いね

56 : 以下、無断転載禁止でVIPがお送りします :2016/04/29(金) 23:01:50.355 ID:C/dEuSO00NIKU
ぶつくさと言いながらブーンはシャワーを浴び始める。
それから逃げるように僕はシャワー室から外に出た。
そして先ほどのブーンの言葉を思い出していた。


(´・ω・`)「楽、ね」


楽なんかじゃない。
現に先程まで死んでいたのだ。
辛かった。
僕だって辞めたくなった。


(#´・ω・)「くそっ」


ああ、なんか嫌だ。
なんか、とてつもなく嫌だ。

57 : 以下、無断転載禁止でVIPがお送りします :2016/04/29(金) 23:03:08.582 ID:eIOkKgv/dNIKU
覚醒の兆し

58 : 以下、無断転載禁止でVIPがお送りします :2016/04/29(金) 23:04:48.220 ID:C/dEuSO00NIKU
.........
......
...


プールの練習が始まって一ヶ月弱。
少しは暖かくなってきたかなと思い始めた頃に、僕も先輩たちのコースに入れられることが決定した。
皆からはおめでとうとか言われたけどめでたくない。
むしろ死刑宣告のようにすら聞こえる。


( ^ω^)「よーやくお前もこっち側かお」


(´・ω・`)「うるせぇ」


( ^ω^)「いやマジでキツイぞ?こっち側」


(´・ω・`)「だろうね」


( ´ω`)「お互い頑張ろうお......はぁ」


(´・ω・`)「ん」


話をする間にもどんどんとテンションの下がっていくブーン。
その様子を見てるこっちまでテンションが下がりそうだ。
ただでさえ上級生の練習なんて付いていけないのにこんなところで気分を害されるのは勘弁したい。

59 : 以下、無断転載禁止でVIPがお送りします :2016/04/29(金) 23:07:08.338 ID:C/dEuSO00NIKU
(´・ω・`)「......ところでさ」


( ^ω^)「お?」


(´・ω・`)「ドクオ君とモララー君は?」


( ^ω^)「あーあいつらは特別コース」


(´・ω・`)「なにそれ?」


( ^ω^)「あいつら水泳部で今一二番目に速いから」


(;´・ω・`)「マジかよ、そんなにすごいやつだったのか」

60 : 以下、無断転載禁止でVIPがお送りします :2016/04/29(金) 23:09:20.425 ID:C/dEuSO00NIKU
( ^ω^)「お、関東は行けるってさ」


(;´・ω・`)「うへぇ、めっちゃ速いじゃんそれ」


( ´ω`)「お、そのせいで俺たち歴代最強って言われてるみたいだお......あいつら以外速くないのに」


(;´・ω・`)「ああ、それで......」


期待してると言われた意味がようやくわかった。
あれは僕達に向けてじゃなくて二人に向けたものだったのだ。
あれは本当に、遠い世界の話だったんだ。


(;´・ω・`)「やる気失せるなぁ」


( ^ω^)「まぁとりあえず、今日を生き残るお」


(´・ω・`)「......だね」


先輩たちの僕達を呼ぶ声が聞こえる。
それは死神の声にも聞こえる。
その声は、これから地獄が始まることを意味していた。

61 : 以下、無断転載禁止でVIPがお送りします :2016/04/29(金) 23:11:46.618 ID:C/dEuSO00NIKU
(;´ ω )「うぶ......おえっ!」


先輩たちと練習を始めてどのくらいが経っただろうか。
未だに練習では周回遅れ、一度もやりとげたことなどない。
そして今日も、その辛さにトイレに駆け込み吐いている。
惨めだ。
惨めすぎて涙が出てくる。

これでもずっと、泳いできたはずだった。
好きじゃなかったけど、それでもやってきた、自分の人生のなかでかなりを費やしてきたことだった。
唯一自分が誇れることだった。
それなのにまるで駄目。
駄目すぎる。


(;´ ω )「うう......ぐっ......うぇ......」


吐き出す。
昼に食べたもの。
それを出しきったら胃液を。
なにもでなくても吐き出そうとする。

62 : 以下、無断転載禁止でVIPがお送りします :2016/04/29(金) 23:15:56.326 ID:C/dEuSO00NIKU
苦しい。
胸の奥が苦しい。
でも、吐き出せない。
なんだこれは。
ただひたすらに全てを吐き出す。
それでも、楽になれない。
苦しさが増していく。


(;´ ω)「ふ......ぐっ......」


理由は、本当はわかってる。
でも、認めたくない。
認めたら自分のしてきたことが本当に意味がなくなってしまうから。
僕が積み重ねてきたものを否定してしまうから。


(;´ ω)「なんっ......で......」


昔から分かってたはずなのに。
自分なんかより上はたくさんいると。
自分なんか特別でも何でもないと。
自分で、そういってきたのに。
なのになんで。

涙が、止まらないんだ。

63 : 以下、無断転載禁止でVIPがお送りします :2016/04/29(金) 23:16:56.684 ID:eIOkKgv/dNIKU
挑戦しないやつに負ける悔しさなんかわからんわな

64 : 以下、無断転載禁止でVIPがお送りします :2016/04/29(金) 23:19:01.504 ID:C/dEuSO00NIKU
トイレの個室の外から、大きな声が聞こえる。
そのなかに、一年コースのやつらの声も聞こえる。
初心者だっているそのコースから、元気な声が聞こえるのだ。
僕はこんなになってしまっているのに。
その事実にまた僕は涙が出てくる。

情けなさすぎて。
みっともなさ過ぎて。
弱すぎて。
糞過ぎて。


(´ ω )


ああ、僕。
カッコ悪い。

65 : 以下、無断転載禁止でVIPがお送りします :2016/04/29(金) 23:22:08.975 ID:C/dEuSO00NIKU
次の日。
僕は先輩に一通のメールを送った。
内容は至ってシンプルなもので体調不良で部活を休むと言う内容のものである。


(´・ω・`)「はぁ」


勿論、体調なんて悪くない。
ただのサボりだ。
ついに耐えられなくなって、逃げたのだ。
辞めるのではなく一時的な逃げ。
その場しのぎでしかない。
そしてそれで、何が変わるわけでもない。
それでも、逃げたのだ。


(´・ω・`)「どうしよ」


今僕は、高校から少し離れたところにいる。
理由は簡単。
クラスメートに会わないため。
サボっているのがバレないようにするため。

66 : 以下、無断転載禁止でVIPがお送りします :2016/04/29(金) 23:24:40.659 ID:C/dEuSO00NIKU
そんなに嫌なら辞めればいいのにと、自分ですら思う。
でも、それはできない。
辞めるといってなにか言われるのが怖い。
そして僕のゴミのような小さなプライドがそれを許さない。
呆れるほどに屑なのだ、僕は。


(´・ω・`)「......」


時計を見る。
まだまだ部活中の時間。
こんな時間に家に帰ったら親にバレてしまう。
そう考えた僕は悪戯をした小学生のようにこそこそと辺りを歩く。
慌ただしく歩く人々の流れを逆流するように、縮こまりながら歩く。
道行く人は多分僕のことが大層惨めに見えたに違いない。

67 : 以下、無断転載禁止でVIPがお送りします :2016/04/29(金) 23:27:17.783 ID:C/dEuSO00NIKU
どこかゲーセンでも入ろうか。
それともファーストフード店か。
フラフラと歩き続ける。
どこに向かうわけでもなくフラフラと。
気づけばどこの店にはいることもなくただただ歩いていた。

いくつかの店に入ろうと足を向けてはいた。
だがその度にまだ皆が練習中なのを思い出してしまい、入るのを躊躇ってしまった。
そして気づけば一時間近くも何もせずただただ歩いていた。
でもまだ、部活の時間中。
帰るにはまだ、早い。


(´・ω・`)「はぁ......」


逃げてきたはずなのに。
辛くないはずなのに。
この一分一秒。
ひたすらに苦痛だった。

68 : 以下、無断転載禁止でVIPがお送りします :2016/04/29(金) 23:29:22.797 ID:C/dEuSO00NIKU
.........
......
...


(,,゚Д゚)「......ん?お、ショボン」


(´・ω・`)「あ、ど、どうも」


(,,゚Д゚)「もう体調はいいのか?」


(´・ω・`)「あ......はい」


(,,゚Д゚)「お、そりゃよかった!ま、まだ水つめてぇから無理すんなよ?」


(´・ω・`)「あ......っす」


胸の奥が苦しい。
やめてください、そんなにまっすぐな言葉を僕に向けるのは。
その優しさが辛い。

69 : 以下、無断転載禁止でVIPがお送りします :2016/04/29(金) 23:30:08.436 ID:+LW9q8ur0NIKU
まってた

70 : 以下、無断転載禁止でVIPがお送りします :2016/04/29(金) 23:31:49.153 ID:C/dEuSO00NIKU
ああ、サボらなければよかった。
今更すぎる後悔。
分かっていたはずなのに。


(,,゚Д゚)「さ、頑張ろうぜ!」


(´・ω・`)「......っす」


ああ、頑張ろう。
せめて今日だけでも。
死ぬ気で頑張らなくては。

71 : 以下、無断転載禁止でVIPがお送りします :2016/04/29(金) 23:32:27.282 ID:eIOkKgv/dNIKU
>>69
このBotなんなん

72 : 以下、無断転載禁止でVIPがお送りします :2016/04/29(金) 23:33:39.018 ID:C/dEuSO00NIKU
今日はおしまい
次いつかは分かんない

73 : 以下、無断転載禁止でVIPがお送りします :2016/04/29(金) 23:35:45.772 ID:C7DCqDjA0NIKU


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