ICO+Gのようです
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- 1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2013/01/03(木) 16:02:22.49 ID:yK6RFZTJ0
- 朝露に濡れた草木が茂る道を、馬が通っていきます。
初めと三番目の馬には大人一人ずつ、二番目の馬には少年と大人が一人ずつ。
大人たちは仮面を付けており、表情が見えませんでしたが、
少年――珍しいことに髭の生えた――は少し落ち着かない顔をしていました。
不安そうな原因は、少年の股下だけが三角木馬になっていたからだけではないようです。
彼の腕は前で縛られ、自由が利かなくなっていたからです。
- 3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2013/01/03(木) 16:03:41.34 ID:yK6RFZTJ0
- 馬が森の外れまでやってきました。
そこは切り立った崖で、遥か下には海が見えました。
離れた場所には古い大きなお城が。
彼らはそこから、崖を下れる細い道を行きます。
ようやく崖から海辺に突き出した桟橋に到着する頃、少年は一度イッていました。
振動ンッキモチイイッ。
- 5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2013/01/03(木) 16:04:43.00 ID:yK6RFZTJ0
- 潮風とカルキ臭のする中、彼らは小舟に乗り、海へと漕ぎ出ます。
目指すはお城の下にある、洞窟状になった船着き場です。
少年は股間がべっとりしているので、なんだか気恥ずかしい気がして、
周りの大人にはその様子を悟られまいと前かがみになっていました。
大人たちは、「またコイツ、イッたのかな」と思いました。
やがて、船は目的地に到着します。
- 6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2013/01/03(木) 16:06:16.82 ID:yK6RFZTJ0
- 「剣を」
船着き場から少し洞窟の奥へ行くと、大人の一人が鞘から剣を取り出しました。
剣がまばゆい光を放ち、洞窟の中を照らすと、壁際の像が音を立てて横に滑り、退きました。
すると、中央にレバーのついた円形の小部屋が現れたのです。
どうやら、剣の光は一種の鍵のようでした。
少年は光を受けて驚き、小さくおならをしました。
実も少し出ました。
- 7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2013/01/03(木) 16:08:18.79 ID:yK6RFZTJ0
- 円形の部屋に全員が入ると、大人の一人がレバーを引きました。
するとどうでしょう、部屋の床が上昇を始めたではありませんか。
少年はますます不安そうな顔になります。
いよいよもって、彼の運命がそこに差し迫っていたからです。
少年たちの住む村では、子供なのに髭の生えた男の子はこの大きなお城に連れて行かれるしきたりがありました。
そこに行って、帰ってきた男の子はいませんでした。
少年も、そうなってしまうのだ、と自分の行く末を考えずにはいられませんでした。
- 8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2013/01/03(木) 16:09:24.95 ID:yK6RFZTJ0
- 部屋の床が上昇するペースを緩めました。
どうやら目的の部屋に到着したようでした。
大人の一人が先ほどと同じように光る剣を鞘から取り出すと、
壁の一部が同じように輝き、道が開けました。
そこは、大きな大きな広間でした。
少年は肛門周りの事情を忘れて、息を飲みました。
広間はひどく冷たい感じがしたのです。
- 9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2013/01/03(木) 16:10:13.24 ID:yK6RFZTJ0
- 壁にはたくさんの穴が開いており、それぞれに大きな石造りの卵のようなものが並んでいます。
そのうちのひとつが、少年たちが近付くと、音を立ててせり出てきました。
石造りの大きな卵は、殻を半分に開けて、何かを待っているようでした。
例えば、髭の生えた男の子を、です。
大人の一人がそれを指さし、少年に中に入るよう言いました。
- 11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2013/01/03(木) 16:11:09.47 ID:yK6RFZTJ0
- 「我らを恨むな」
卵には腕を挟むための穴と、外の様子が少しだけ伺えるのぞき窓がありました。
のぞき窓の向こうで、大人たちが去っていきます。
少年は、遠くに足音を聞いていましたが、次第にそれも聞こえなくなりました。
静かに、時間が過ぎていきました。
少年はアナル周辺が痒くてたまりませんでした。
さっき出た実が乾き始めていたのです。
痒くて、とにかく痒くて、少年は身震いしました。
あまりの痒さに貧乏ゆすりが止まりませんでした。
- 12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2013/01/03(木) 16:12:29.64 ID:yK6RFZTJ0
- がたがたがた。
がたがたがた。
がたがたがた。
少年は腕がつかえないので、あらゆる方向に身を捩ることで
尻の肉を上下左右へ動かし、かゆみを軽減しようとしますが、叶いません。
- 14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2013/01/03(木) 16:13:54.11 ID:yK6RFZTJ0
- がたがたがた。
がたがたがた。
がたがたがた。
貧乏ゆすりが半端じゃない勢いになった頃、石造りの卵は振動で激しく揺れ動いていました。
そして、最後の渾身の貧乏ゆすりが卵を揺らした時でした。
がたんっ。
なんと卵が穴を飛び出し、床に激突、中身を放り出したのです。
中身とは、もちろん、少年でした。
- 15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2013/01/03(木) 16:15:04.99 ID:yK6RFZTJ0
- 少年は完全に漏らしました。
ズボンのお尻が完全にもっこりするほど出ていました。
広間の真ん中で脱糞。
これは少年にとってなかなかいい刺激になったようです。うらやましい。
未知の興奮に、自分の置かれた状況を忘れていた少年でしたが、
しばらくして「何やってんだ俺」と冷静になると、自由を手に入れたことに気付きました。
- 16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2013/01/03(木) 16:16:07.83 ID:yK6RFZTJ0
- 広間は相変わらず、冷たくよそよそしい場所でした。
少年は少しの間、茫然としていました。
生贄の自分が、自由の身になってしまった。
少年は唐突に得た自由に戸惑いました。
そしてとりあえず、ズボンとパンツを脱いで被害の確認をしました。
ひどい状況でした。
とにかく、少年はそれらを洗うため、まずは水場を探すことを決意したのでした。
これは、そんな脱糞少年と、不思議な少女のお話。
- 17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2013/01/03(木) 16:16:39.28 ID:yK6RFZTJ0
- (,,゚Д゚)<オッポ!
ICO+Gのようです
.
- 18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2013/01/03(木) 16:17:49.30 ID:yK6RFZTJ0
- 少年はギコといいました。
ギコは髭の生えている男の子で、普通の子供よりも丈夫でした。
特に下半身は発育著しく、既に毛はボーボー、アレはフランクフルトでした。
なので、ある程度の高さから落ちても大丈夫でした。
(,,゚Д゚)+
他にも、ギコは力持ちでもありました。
壺や大きな石も持つことができました。
また、村の女の子に強引に迫ってキスをすることもできました。
でも、大人のおしおきが怖くてやったことはありませんでした。
(,,´゚Д゚)
さすがに犯罪と悪戯の区別くらいはつきました。
- 19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2013/01/03(木) 16:18:44.20 ID:yK6RFZTJ0
- 今ギコは、広間からなんとか脱出し、天井の高い広間に移動していました。
目の前には通路が見えていたのですが、石造で道がふさがれていました。
早くズボンとパンツを洗いたいギコは、周囲を見回しました。
ギコが見回すと、アレがぶるんぶるんと揺れました。
(,,゚Д゚) !
どうやらこの部屋は、上へと上がることができるようでした。
壁際の梯子を登ると、道は螺旋階段へと続いていました。
螺旋階段を上がると、随分高いところまで登ることができました。
すると、大きな檻が宙吊りになっているのが視界に入りました。
- 21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2013/01/03(木) 16:19:34.71 ID:yK6RFZTJ0
- 檻の中には、儚げな少女が座り込んでいました。
(*゚ー゚)
白いワンピースを着た少女で、どうやらギコには気付いていないようでした。
(,,゚Д゚)
風が吹く度にワンピースが少しめくれ、太腿が露わになったり、ならなかったりしました。
(,,゚Д゚)
ギコはそれをじっとみつめました。
下半身は裸のままでしたので、下心が反映されているのがバレバレでした。
- 23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2013/01/03(木) 16:20:17.85 ID:yK6RFZTJ0
- ギコは尋ねました。
(,,゚Д゚)「君は誰? どうしてここにいるの?」
少女はこちらに気付いたようですが、特に何かを言うことはありませんでした。
ギコが言います。
(,,゚Д゚)「今そこから降ろしてあげるよ」
※字幕の関係上言葉が優しいですが、実際の言語はかなり珍妙なものでした。
- 24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2013/01/03(木) 16:21:47.28 ID:yK6RFZTJ0
- 螺旋階段を登りきると、レバーがありました。
意味ありげにレバーがあるということで、ギコはそれを引きました。
すると、宙吊りの檻の鎖が引き出され、檻は広間の最下層まで下りていきました。
その時のスピードたるや、凄まじいものでした。
ギコは思いました。
中のあの女の子大丈夫かな、と。
(; - )
まるで大丈夫じゃなさそうでした。
- 25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2013/01/03(木) 16:23:02.58 ID:yK6RFZTJ0
- ギコが最下層まで下りると、檻は地面からギコ三人分ほどの高さで止まっていました。
どうやら少女は衝撃で気絶しているようでした。
今なら悪戯しても大丈夫なんじゃないか。
そう、ギコは思いました。
急ぎ見回すと、螺旋階段へと続く梯子とは逆側の壁際に、
その部屋の少し高い場所へ登れる梯子があるのが分かりました。
息を切らせながらそれに飛びつき、檻を見下ろせるところまで移動したギコは、
一も二もなく、檻の上へと飛び乗りました。
すると――
がきん、ぐぎぎぎぎ、ばきん。
檻を吊っていた鎖が切れたではありませんか。
- 26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2013/01/03(木) 16:24:39.12 ID:yK6RFZTJ0
- 当然、檻と檻に乗っていたギコ、少女は落ち、床に叩きつけられます。
ギコは衝撃でやっぱり脱糞しました。
脱糞ドキドキ夢工房。
ギコは何故かそんな言葉を考えました。
ギコが正気に戻るまでしばらくかかりました。
その間、少女は壊れた檻から脱出し、ギコを不思議そうに見つめます。
_,
(;゚ -゚)
前言撤回、怪訝そうに見つめます。
さすがに初対面の人間の脱糞趣味には理解がなかったようです。
- 30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2013/01/03(木) 16:25:34.42 ID:yK6RFZTJ0
- その時――
ぐびぼぼぼぼぼる、と奇妙な音と共に影から何者かが現れました。
何者か。
それは黒く、もやもやとしたものが集まった「ナニか」でもありました。
それは、
彡⌒ミ
( ´_ゝ`)
黒い「ハゲ」でした。
- 31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2013/01/03(木) 16:26:58.38 ID:yK6RFZTJ0
- (;゚ -゚) !
ハゲは即座に少女の腰回りを掴むと、自分が出現した辺りの闇へとさらっていこうとします。
少女は小さな悲鳴をあげました。
その声でギコは目覚め、黒いハゲが少女に悪戯しようとしている(ギコにはそう見えました)のを確認しました。
(;;゚Д゚) !
ギコはとにかく少女を助けようと、走り出しました。
足にぶつかった棒切れの一本を手にし、下半身を丸出しに駆けたのです。
黒いハゲは何か声を上げるでもなく、静かに少女を闇に引きずり込み始めました。
- 33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2013/01/03(木) 16:27:56.69 ID:yK6RFZTJ0
- これはいけない。
ギコは思いました。
ハゲに連れ去られてしまっては、さっきの下心を発散させることができなくなってしまう。
えらい利己心の塊は、ある種の勇気をギコに与えました。
エセ正義感に燃えたギコは、棒切れで自分の尻の割れ目を拭いました。
スティック of UNKO。
即席の武器で、ギコはハゲに殴りかかります。
彡⌒ミ
(;;´_ゝ`)
心なしかハゲは焦ったように、身をかわしました。
- 36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2013/01/03(木) 16:29:07.72 ID:yK6RFZTJ0
- いける、ギコはそう思い、攻撃を続けます。
ぶんぶんと振り回される棒切れからUNKOが飛び散ります。
その様子はまさに世紀末。
世界の終りのような戦いでした。
(,,゚Д゚)つ―━●
彡⌒ミ
(;;´_ゝ`)
結果的に、ハゲはUNKOにより、空気中へと霧散していきました。
ギコの勝利でした。ギコのUNKOの勝利だったのです。
- 37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2013/01/03(木) 16:30:05.36 ID:yK6RFZTJ0
- (;*゚ー゚)
少女の方はなんと、闇の中に現れた穴に引きずり込まれる寸前でした。
ギコがそれに気付き、駆けていきます。
(,,゚Д゚)つ <オッポ!
ギコが手を伸ばし、助け出そうとしました。
少女はその手に不浄物質が付いていないのを確認すると、ようやく助けられました。
(,,゚Д゚)「さっきのは一体なんなの?」
(;*゚ー゚) ?
どうやら少女には言葉が通じないようでした。
- 39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2013/01/03(木) 16:32:05.10 ID:yK6RFZTJ0
- ギコは、少女もどこか遠くから生贄として連れてこられたのだと思い、脱出を提案します。
(,,゚Д゚)「ここにいたら危ないよ。一緒にここを出よう」
さっきみたいにハゲに捕まったら、きっと髪の毛をねたまれて、
死ぬほど髪を引っ張られるか、カツラの材料にされてしまうと思ったのです。
ギコはUNKOのついた棒を持ち、空いた方の手で少女の手を握りました。
そして、「この手を離さない。魂ごと君を離してしまいそうだから」と思いました。
とりあえずそれっぽいキャッチコピーを垂れ流して、ギコは一人悦に浸りました。
少女はにやついたギコを見て、ああ、こいつアホなんだな、という顔をしました。
- 42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2013/01/03(木) 16:33:38.63 ID:yK6RFZTJ0
- 第一話 出会いとハゲ おわり
第二話 パンツとハゲ まで、僕は君の手を離さない。
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