17 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 投稿日: 2008/04/26(土) 14:16:05.09 ID:cvMxCUfc0
ξ;゚听)ξ「ブーン! お願い……死なないで!」
病室の中、呼吸器をつけて横たわる男と、それに泣きつく女がいた。
男の方は、先ほど車に轢かれて重体になった会社員である。
その妻がこの女だ。
ξ;凵G)ξ「嫌……嫌ぁぁぁぁ!」
心電図の数値が低くなっていく。
最期の時が迫ろうとしていた、その時だった。
「女の泣き顔は、好きじゃあないな」
ξ;゚听)ξ「え?」
(´・ω・`)「まあ……嬉し涙なら別だがな」
第2話「ハードボイルドは病院では携帯をOFFにする」
18 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 投稿日: 2008/04/26(土) 14:19:54.36 ID:cvMxCUfc0
ξ゚听)ξ「ハードボイルドさん!」
(´・ω・`)「やあ。ハードボイルドだよ」
ハードボイルドな男は、ベッドで眠る男に近づいていった。
心臓に手を当てて、難しそうな顔をする。
(´・ω・`)「これはまずいな……心臓が凄いトクントクンしてる」
ξ;゚听)ξ「助かるんですか!?」
(´・ω・`)「助けるんだよ」
ハードボイルドは両手を上げると、呪文を唱え始めた。
(´・ω・`)「はあああああ!!!」
説明しよう。ハードボイルドは空気中に分散しているハードボイルドエネルギーを自在に操れるのだ。
集めたハードボイルドエネルギーを使って、治癒や攻撃魔法が使えたりするとかしないとか。
20 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 投稿日: 2008/04/26(土) 14:24:28.24 ID:cvMxCUfc0
(´・ω・`)「ハードボイルド心臓マッサァァァジ!」
説明しよう。
ハードボイルド心臓マッサージとは、ハードボイルドパワーを手の平から放出させ、人を元気にさせるのだ。
その効果は凄まじく、月曜日の朝でも満員電車が苦にならない。
( ゚ω゚)「う……」
ξ;゚听)ξ「ブーン!」
( ^ω^)「ツン……ここは何処だお?」
ξ;凵G)ξ「ブーン……」
男の胸に飛び込み、さめざめと泣く女。男は訳がわからず、困惑している。
女が振り返ると、既にハードボイルドの姿は無かった。
窓際に置かれた花瓶が、柔らかな風に吹かれ揺れているだけだった。
完
第3話
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