75 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 投稿日: 2008/05/25(日) 00:58:30.66 ID:avHcsINTO

ノハ;;)「監督ぅ!お願いです、私にもヒロインをやらせて下さい!!」

ξ#゚听)ξ「五月蝿い!黙れ!演技しろ!」


SHOT4:素直ヒートノパ听)


壁|゚ -゚)「あれは……ヒートとツン。
     確かヒートは今『ブーンは混浴風呂に全(性)力を捧げるようです』に出演中だったな。
     監督はツンだったのか」

ノハ;;)「チャンスを下さい!一度だけ……一度だけで良いから私にミセリちゃんの……
    ヒロイン役を演じさせて下さい!!」

ξ#゚听)ξ「バカ言ってんじゃないわよ!!
      熱血キャラのあんたが、おしとやかで控え目な番頭の娘役が勤まるわけないでしょう!?」



77 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 投稿日: 2008/05/25(日) 01:00:55.42 ID:avHcsINTO

壁|゚ -゚)「(確かヒートは全裸になりたがる熱血変態女の役を担当していたな)」

ノハつ;)「でも……でも……」

ξ゚听)ξ=3「ま、正直に言うと、あんたの気持ちは分からなくも無いわ。
       だけど、誰が見ても番頭の娘役はミセリが適任なのよ」

ノパ听)「グスン……」

ξ゚听)ξ「ミセリは女性AAとしては決してメジャーと言える存在じゃないわ。
     せいぜい女性キャラが多数出てくる時に起用されるぐらい」

ξ゚听)ξ「でも、今回の小説が支持されればマイナーイメージを払拭できるかもしれない……
     この作品に彼女は賭けているのよ。あの子の頑張り様は貴女もよく知っているでしょう?」



81 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 投稿日: 2008/05/25(日) 01:03:52.92 ID:avHcsINTO

ノパ听)「ミセリちゃん……」

――――――
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―――――――――――――

{ ^Ω^}「先生、おめでとうございます。手術は成功です」

( ☆∀☆)「ふふ、ブラックジャックのアニメを見ておいたのは正解でしたね♪」



(´・ω・`#)´・ω・`#)´・ω・`#)
「「「『正解でしたね♪』じゃねーよ!!!なんで殖えてんだよ!!!お前ら俺の身体に何したんだよ!!!」」」

{ ^Ω^}「まさかヨガファイア法でこのような副産物が出るとは露にも思いませんでしたお」

( ☆∀☆)「HA HA HA。まあ良いじゃないですかショボンさん、仕事が通常の3倍のスピードで熟せますよ?」

(´・ω・`#)´・ω・`#)´・ω・`#)
「「「身長は通常の三分の一になっちまったけどな!!!」」」


―――――――――――――
――――――――――
―――――――



83 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 投稿日: 2008/05/25(日) 01:07:55.35 ID:avHcsINTO

ξ゚听)ξ「とりあえず、今日はもう休みなさい。
     役柄については一応私から作者に問い合わせてみるけど、期待はしないでね?」

ノパ听)「……はい」

ξ゚听)ξ「大変で辛いのはよく分かるわ。『素直ヒート』は貴女の地の性格とは真逆の存在……
      特徴的な口調故に慢性的な喉の痛みに悩まれてる事も知っている。
     トローチをいつも持ち歩いているのもね」

ノパ听)「……」
つ◎と

ξ゚听)ξ「私達AAに運命なんて物があるかは分からないけど、
     もう貴女は『素直ヒート』である事が定められてしまった。これは事実なの」

ξ゚听)ξ「酷な事を言うようだけど、それを受け止めて頑張るしか無いわ。
     この世界で生きていきたいのなら、ね」

ノパ听)「……はい」



84 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 投稿日: 2008/05/25(日) 01:09:09.73 ID:avHcsINTO

ξ゚听)ξ「じゃ、今日はここまで。残りは後日撮りましょう」

ノパ听)「……お疲れ様でした」
ガチャ…バタン

ノパ听)「………」

ノパ听)「………」

ノハ;凵G)「う……ウウ……」


ザーンコークナニートノテーゼ

マードベーカラ、ヤガテトビタツ

ホートバーシル、メタボノハラデ

ショーオ-ネーンヨ、シュウショクシーロ


川 ゚ -゚)】「はい、もしもし」
  ピッ



85 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 投稿日: 2008/05/25(日) 01:10:16.61 ID:avHcsINTO

ノハ;;)Σ「あ、クー先輩……!!」

川 ゚ -゚)=3「ヒート。全く、全部聞かせて貰ったぞ」

ノハつ听)「………」

川 ゚ -゚)「お前、まだ悩んでいたのか」

ノパ听)「やっぱり……私、合ってないんです。今の熱血キャラは……」

川 ゚ -゚)「以前相談に乗った時にある程度の解決策は見つかったじゃないか。
     確か、『マッドな愛を語り叫ぶ素直ヒート』だったか」

ノパ听)「あの後、モナーさんに指導を続けて貰っていたんですけど、
    なんか……その、方向性が変わってきちゃって……」



88 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 投稿日: 2008/05/25(日) 01:12:34.50 ID:avHcsINTO

川 ゚ -゚)「方向性?」

ノパ听)「最初は無理矢理『愛している』と言わせる為に暴力を振るう素直ヒート、
    って感じで稽古をつけてもらっていたんです。でも――――」

※※※※※※※※※※※※※※


ノハ#゚听)『オラァアアアアア!この豚が!
     家畜が!何様のつもりだ!ァアン?』ガッシボカ!

( *´∀`)『お許し下さい!お許し下さい!』

ノハ#゚听)『許して欲しいなら、私に何か言う事があるだろう!?
     さあ、言ってみろ!お前は私に何をして欲しいんだ!?』ベキッ!バキ!


( *´∀`)『もっと殴って下さいぃ!!』


ノハ#゚听)『ちげeeeeeeeeeeeeeeeeeee!!!』


※※※※※※※※※※※※※※


ノパ听)「なんかもう主旨を履き違えてるような気がして」

川 ゚ -゚)「あの人はもともとそっちの気が強いからな。
     ぶっちゃけそうなる事は目に見えていた」



90 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 投稿日: 2008/05/25(日) 01:13:58.69 ID:avHcsINTO

ノパ听)「私、もう国に帰ろうかなって思うんです」

川 ゚ -゚)「帰ってどうする。この仕事に人生を賭けるんじゃなかったのか」

ノパ听)「今の仕事は好きです……でも……でも……」

ノハ;凵G)「やっぱり今の立ち位置は嫌なんです!
    単純全開で使い捨てや脇役キャラで居続けるのは……!!」

ノハ;凵G)「先輩、これってワガママですか?私だってお姫様とか謎の美女役とかがやりたい!!
    綾波レイみたいな役がやりたい!私は……私はどうしたら……」



名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 投稿日: 2008/05/25(日) 01:14:59.85 ID:avHcsINTO

川 ゚ -゚)「落ち着け。とりあえず泣きながら編み物をするのは止めろ」

ノハ;凵G)「つ、辛い時や悲しい時にこれをやると心が落ち着くんですよぅ」アミアミ

川 ゚ -゚)「いつも年末になるとマフラーを皆に配っているよな。
     だが、生地の柄に梵字を採用するのはどうかと思うぞ。
     この前、あれで円陣組んだら変な奴が召喚されて――――」

川 ゚ -゚)「っと。話がズレたな。とりあえず私が言いたいのは
     今のお前だって十分人々から愛されている、ということだ」



95 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 投稿日: 2008/05/25(日) 01:16:12.15 ID:avHcsINTO

ノハつ听)「私が……愛されてる?」

川 ゚ -゚)「うむ。ほら、耳を澄ませば聞こえてくる筈だ」


川 ゚ -゚)9m「『素直ヒートはとっても魅力的で、可愛くて
      殺したくなるぐらいの愛されAAだ』とな(以下、同意レスの嵐)」



96 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 投稿日: 2008/05/25(日) 01:18:22.60 ID:XvTc+1Z00
同意

97 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 投稿日: 2008/05/25(日) 01:18:40.18 ID:XbQ65RyF0

同意

99 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 投稿日: 2008/05/25(日) 01:21:43.30 ID:G9u2D3mu0
同意

100 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 投稿日: 2008/05/25(日) 01:22:06.85 ID:jI5aMhbx0
別にそうでもない



101 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 投稿日: 2008/05/25(日) 01:22:54.24 ID:avHcsINTO

ノハ*゚听)「みんな……」

川 ゚ -゚)「ほぉら見ろ。こんな時間帯にも関わらず、皆お前の応援をしてくれているじゃないか」

ノハ* ー )「はい……」

川 ゚ -゚)「いいか?この世界に万能なんてモノは無い。人だろうが物だろうがな」

川 ゚ -゚)「奥手で伏し目勝ちな素直ヒート。
     確かに新しい魅力が開拓できるかもしれない。だが、今の君にそれができるか?
     『熱くて素直な女の子』という本来与えられた役柄ですら極めきれていない君が」

ノパ听)「!!」



102 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 投稿日: 2008/05/25(日) 01:24:13.41 ID:avHcsINTO

川 ゚ -゚)「周りを見渡してみろ。セリフ一つで『素直ヒート』だとわかるようなキャラが他にいるか?
     『熱血な女の子』というテンプレートを持ったキャラが他にいるか?」

ノパ听)「……」

川 ゚ -゚)「確かにオールラウンドは良い、各作品に対して柔軟に対応ができる。
     だが、それを目指す前に今、自分の持ち得ている本質を極限にまで高めてみようとは思わないか?」

ノパ听)「自分の本質を……極限に……」

川 ゚ -゚)「『素直ヒート』は『素直ヒート』以外に演じる事はできない。
     だが、裏を反せばそれは『素直ヒート』を他に演じられる者はいないということになる」



103 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 投稿日: 2008/05/25(日) 01:25:37.27 ID:avHcsINTO

川 ゚ -゚)「だから、もう一度自分というモノを見つめ直してみたらどうだろう。
     今の君は―――――!!」

川 ゚ -゚)「自分に与えられた本質を……」

川; - )「直視して……いないんじゃ……ないか?」

ノパ听)「……」

ノハ*゚听)「そっか……私、ただ単に逃げてただけなんだ。自分の役柄に不満ばかりを持って、
     それを発展させようとか考えずに転向する事ばかり考えてた……」

川; - )「……」

ノハ*゚听)「素直ヒートを進化させた超素直ヒート……先輩、私頑張ってみます!
     皆からもっともっと愛される『熱血で素直な女の子』になれるように!」

川; - )「うん。そうしてみるのが1番だろう……」



104 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 投稿日: 2008/05/25(日) 01:26:41.81 ID:avHcsINTO

ノハ*゚听)「私、ツン監督に会ってきます!今の役を続けさせて下さいって!!」

川; - )「ああ、ツンもきっと喜ぶ」

ノハ*゚听)「先輩アドバイスありがとうございました!じゃあ、私行ってきますね!!」

川; - )「うん……行ってらっしゃい」



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