26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/31(月) 00:19:19.46 ID:HmFbSioB0
最終話「今日も彼らは生きていく」
あれから、十八年の時が過ぎた。
タバコをすうモナー。その目の前を、電車が走っている。
( ´∀`)「決められた線路の上を走る、か。
走れるだけ、幸せじゃねえか」
一人呟くモナー。
彼は刑事になっていた。東大を出たのに、キャリアを蹴った。これはすごい事である。
31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2007/12/31(月) 00:20:04.99 ID:HmFbSioB0
ξ゚听)ξ「モナー君」
( ´∀`)「ツン子……」
走りよってくる我が妻、ツン子。
ξ゚听)ξ「どうしたの? ぼーっとして」
( ´∀`)「いや、昔の事を思い出していたのさ」
不思議そうに見つめてくるツン子を他所に、モナーは線路を見続けた。
33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2007/12/31(月) 00:20:43.20 ID:HmFbSioB0
( ´∀`)「さあ、帰ろうか。ブン太郎がお腹をすかしているだろう」
ξ゚听)ξ「? そうね。じゃあ、帰りましょうか!」
線路の上を、電車が走る。
踏切が閉まれば、人は止まる。
だけど
踏切が開けば、また人は歩き出すんだ。
車は一時停止して、左右を見回す。そして、発進する。
――人生って、そんなもんじゃないのかな。
36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2007/12/31(月) 00:21:43.51 ID:HmFbSioB0
「おかーさーん! 大変だお!!」
「あらら、どうしたのブン太郎」
「ちんちんの先から変な汁が出たお!!」
「あら、それは大変」
「ブン太郎、ちょっとお父さんとお話するモナ」
「うん、わかった!」
ああ、俺もまた、線路の上を歩いているんだな。
そして、子供たちの為に、こうして線路を引いていく。
脱線してもいい。停車してもいい。
それでも前に、進んでくれや。
( ´∀`)「しゅっしゅっぽー」
―happy End―
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