19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/31(月) 00:15:32.67 ID:HmFbSioB0


第三話「腐った社会」


(´・ω・`)「俺はリストラされた……っ!
      妻も子供も逃げていったさ! 俺は家族も職も未来も失った!
      こんな国に未来なんてねぇんだよ! だから、お前ら生きててもいい事なんて無いんだ!
      だったら、苦しまずに殺してやるよ!!」

( ´∀`)「おっさん」

(´・ω・`)「……」

( ´∀`)「あんた、間違ってるよ」

(´・ω・`)「子供のお前に、何がわかる」

モナーは、両手をあげたまま語ります。



23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/31(月) 00:16:24.18 ID:HmFbSioB0


( ´∀`)「そりゃ、世の中には理不尽な事もあるし、死にたくなるような不幸だって訪れる。
      けどさ、だからって、その現実から逃げていいモナか?」

(´・ω・`)「逃げて、何が悪い!」

( ´∀`)「あんたはレールの上すら走れないモナか?
      脱線して、勝手に事故を起こして、整備士のせいだとわめくモナか?」


モナーは、瞬時に回し蹴りを放った。

(´・ω・`)「ぐわっ!」

( ´∀`)「生きる覚悟もねえ奴には、死ぬ権利なんてねえんだよ!!
      精一杯生きた奴が初めて、死ってもんを迎えられるんだ!!
      輪廻転生、極楽浄土! そこに行き着く資格は、お前には無いモナ!」



24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/31(月) 00:17:29.33 ID:HmFbSioB0


おっさんの目から、涙がこぼれた。

(´・ω・`)「俺はやり直せるだろうか」

手錠をかけられたおっさんが、モナーに向かって言う。

( ´∀`)「あんた次第だろ」

おっさんは泣いた。
パトカーに乗せられ、去っていく親父。

( ,,゚Д゚)「親父ー!!!」


叫ぶギコの肩に、モナーはそっと手を置いた。


( ´∀`)「きっと、戻ってくるさ。信じてやれよ、親父さんの事」


夕日が、沈んだ。


第三話 了



25 名前:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/31(月) 00:18:16.43 ID:HmFbSioB0

第三話は以上です。
次回が最終回になります。休憩を挟み、投下したいと思います。
最後の質問タイムになります。何かあればどうぞ



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