2 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/11/18(日) 20:05:45.35 ID:JXGtn1mZ0

登場人物紹介

・( ^ω^)内藤ホライゾンまたはブーン
筋金入りのリアリスト。少々口が悪い

・('A`)ドクオ
夢見がちな童貞ロマンチスト。少々変態

・(´・ω・`) ショボーンまたはショボン
空気


その他大勢(ヘヘイ!)



3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/11/18(日) 20:07:59.00 ID:JXGtn1mZ0

平日。午前七時。
内藤ホライゾンの朝は妹から起こされることで始まる。

*(‘‘)*「お兄ちゃん! お兄ちゃん! 朝ですよ!」

( -ω-)「ん……」

*(‘‘)*「起きるですよお兄ちゃん! お兄ちゃんってば!」

( -ω-)「うるさいお……」

*(‘‘)*「むぅー! それならこうですよ! お兄ちゃんダーイブッ!!」

(;゚ω゚)「むぐっ!?」

*(‘‘)*「どうです! お兄ちゃんダイブの威力は?」

(#^ω^)「……重いから早くどけお」



5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/11/18(日) 20:10:33.16 ID:JXGtn1mZ0

*(‘‘)*「むぅー! ヘリカルは重くないですよ!」

(#^ω^)「いいから早くどけ! 邪魔だお!」

*(‘‘)*「起こしてあげたんだから感謝しろです! それじゃ下で待ってるですよ!」

(#^ω^)「うぜえ……」

妹がドタバタと階段を降りていく。

内藤はベッドからゆっくり立ち上がると、服を着替え始めた。

( ^ω^)「……昔っからうぜえお、アイツは」

( ^ω^)「言葉遣いも変だし……」

( ^ω^)「……知恵遅れ、か」



7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/11/18(日) 20:12:51.82 ID:JXGtn1mZ0

( ^ω^)「おはよう」

*(‘‘)*「おはよう! お兄ちゃん!」

J('ー`)し「ご飯早く食べちゃいなさい」

( ^ω^)「いただきます」

*(‘‘)*「お兄ちゃん! その玉子焼きはヘリカルが作ったんですよ!」

J('ー`)し「早起きして作ったんだよねえ」

*(‘‘)*「そうですよ! 早く食べるですよ!」

( ^ω^)モグモグ

( ^ω^)、 ペッ



8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/11/18(日) 20:15:11.46 ID:JXGtn1mZ0

*(‘‘)*「……」

( ^ω^)「まっじぃ、なんだこれ」

J(;'ー`)し「そ、そういえばヘリカルはもうすぐ大会ねえ」

( ^ω^)「え? まだ水泳やってるのかお?」

*(‘‘)*「もちろんですよ! 今度大会に出るですよ!」

J('ー`)し「ホライゾンがやってたから始めたのよね、ヘリカルは」

( ^ω^)「そうなのかお?」

*(////)*「む、むぅー……違うですよ! 好きで始めたですよ!」

J('ー`)し「あらら、赤くなっちゃって」

*(////)*「むぅー! お母さんのばかあ!」



9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/11/18(日) 20:17:42.67 ID:JXGtn1mZ0

J('ー`)し「ヘリカルはお兄ちゃん大好きだもんねえ?」

*(////)*「そ、そんなこと……」

J('ー`)し「そんなこと、なあに?」

*(////)*「む、むぅー……」

J('ー`)し「うふふ、ホライゾンもヘリカル好きよね?」

( ^ω^)「いや別に」

*(‘‘)*「……」

J(;'ー`)し「……」

( ^ω^)「リアルの妹なんてうざいだけだお」



14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/11/18(日) 20:21:54.70 ID:JXGtn1mZ0

( ^ω^)「そろそろ学校行くお」

*(‘‘)*「あっ! お兄ちゃん待つですよ!」

J('ー`)し(ヘリカルは強い子ね……)

( ^ω^)「うざいからついてくんなお」

J(;'ー`)し「……」

だが、結局ヘリカルは内藤にくっついて行った。



16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/11/18(日) 20:24:35.53 ID:JXGtn1mZ0

*(‘‘)*「そこで起死回生のチョークスラムですよ! 興奮したですよ!」

( ^ω^)「……」

*(‘‘)*「ヘリカルも有名にして欲しいですよ!」

( ^ω^)(やっぱりうぜえお……)

と、道を歩いていたその時……

ξ;゚听)ξ「あっ!」

( ^ω^)「おっと」

ξ; )ξ「ふぎゃっ!」

横から急に女の子が飛び出してきたので、内藤はそれを避ける。

そのまま女の子は電信柱に激突した。



19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/11/18(日) 20:27:34.39 ID:JXGtn1mZ0

ξ;゚听)ξ「いたた……」

*(;‘‘)*「だ、大丈夫ですか!」

( ^ω^)「先行くお」

*(;‘‘)*「ちょ、お兄ちゃん待つですよ」

ヘリカルに呼び止められ、内藤は面倒そうに立ち止まった。

( ^ω^)「……大丈夫ですかお」

ξ ゚听)ξ「う、うん……あっ!」

( ^ω^)「?」

すると、女の子は慌てて立ち上がった。



20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/11/18(日) 20:30:34.00 ID:JXGtn1mZ0

ξ*゚听)ξ「ちょ、ちょっと! 今アタシのパンツ見たでしょ!」

( ^ω^)「いきなり何言ってんだお。頭おかしいのかお」

ξ ゚听)ξ「このスケベ!」

ぱっちーん。

女の子は初対面の内藤にビンタした。

ξ ゚听)ξ「ふん!」

*(;‘‘)*「お、お兄ちゃん大丈夫ですか?」

(#^ω^)(殺してえ……)

内藤は溢れる殺意を押し留めるのが精一杯だった。



23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/11/18(日) 20:33:30.65 ID:JXGtn1mZ0

女の子はぷりぷり怒りながら去っていった。

(#^ω^)「なんだお、あのメンヘラ……」

('A`)「おーい、何やってんだー?」

(´・ω・`) 「おはよう」

*(‘‘)*「あ、ドクオさんです」

内藤と同じ制服の二人組みがやって来る。

片方はどう考えても「彼女いない暦=年齢」にしか見えなかった。

(#^ω^)「……変な女にビンタされたんだお」

('A`)「え! なんだそれ、普通に羨ましいな」

(´・ω・`) 「いや、その反応はおかしいよドクオ」

( ^ω^)「あれ、ショボンいたのかお」

('A`)「あ、ホントだ。いるんなら声かけろよ」

(´・ω・`) ショボーン



24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/11/18(日) 20:36:21.78 ID:JXGtn1mZ0

学校に着いた。

(’e’)「転校生を紹介するぞ」

(´・ω・`) 「転校生だってさ、内藤」

('A`)「転校生だってよ内藤。可愛いといいよな」

( ^ω^)「ドクオ、まだ女かどうかわかんないお」

(´・ω・`) ショボボーン

ガラガラ。引き戸が開く。

ξ ゚听)ξ「こんにちは、ツンデレと言います。ツンって呼んで下さい」

('A`)「うひょー、可愛いなあ。パンツ何色かなあ」

( ^ω^)「……白と水色のストライプだお」

(´・ω・`)(なんで知ってるんだろ?)



28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/11/18(日) 20:39:24.23 ID:JXGtn1mZ0

ξ ゚听)ξ「あっ! アンタは朝の変態!」

( ^ω^)「……」

(’e’)「お、なんだ知り合いか? じゃあ席は内藤の隣でいいな」

ξ;゚听)ξ「ええーっ!?」

( ^ω^)「……」

(´・ω・`)(すごい迷惑だって思ってるんだろうなぁ)

('A`)(ずるいぞ内藤! お前だけ美少女から罵られるなんて!)



32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/11/18(日) 20:42:17.75 ID:JXGtn1mZ0

ξ ゚听)ξ「話しかけないでよね! いーっ、だ!」

( ^ω^)「……」

(´・ω・`)(んなことわかっとるわい、って思ってるんだろうなぁ)

(*'A`)「お、俺は朝も夜も変態だよ!」

(´・ω・`)「ドクオ必死乙」

キーンコーンカーン、パンッ、ぱらららら、ゴキリ、よいしょー。

そして、授業が始まった。



38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/11/18(日) 20:45:11.81 ID:JXGtn1mZ0

一時間目は英語の授業です。

ハハ ロ -ロ)ハ「わたしが訓練教官のハロー先任軍曹である」

ハハ ロ -ロ)ハ「話しかけられたとき以外は口を開くな」

ハハ ロ -ロ)ハ「口でクソたれる前と後に“サー”と言え」

ハハ ロ -ロ)ハ「分かったか、ウジ虫ども!」

( ^ω^)「Sir,Yes Sir!」

ハハ ロ -ロ)ハ「ふざけるな! 大声だせ! タマ落としたか! 」

(´・ω・`)「Sir,Yes Sir!」

(*'A`)ハァハァ



40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/11/18(日) 20:48:25.75 ID:JXGtn1mZ0

二時間目は国語です。

/ ,' 3「内藤、教科書を読んでくれ」

( ^ω^)「はい」

( ^ω^)「明美は股間に自らの手を伸ばし、茂みの奥のクレバスに優しく触れる」

( ^ω^)「その途端、体中を快楽の蟲が這いずり回った」

(´・ω・`) 「あっ、ダメ……」

( ^ω^)「悩ましげな声と共に、呼吸が荒くなっていく」

( ^ω^)「そして、その指の動きもより激しくなっていった」

(´・ω・`) 「あん……ああん……」

(*'A`)「ワッフルワッフル」



46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/11/18(日) 20:51:28.71 ID:JXGtn1mZ0

三時間目は社会です。

<ヽ`∀´>「というわけで、熊本城は韓国人が作ったニダ」

( ^ω^)「先生、それは捏造ですお」

<#ヽ`∀´>「そんなことないニダ! 加藤清正も敗退してるニダ!」

(´・ω・`) 「先生、そもそも教科書が日本語じゃないんですけど」

<ヽ`∀´>「ん? こらショボン、いるんならちゃんと出席で返事するニダ」

(´・ω・`) ショボボボーン

(*'A`)「従軍慰安婦……ハァハァ……ウッ」



52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/11/18(日) 20:54:35.30 ID:JXGtn1mZ0

休み時間。

内藤達は屋上で昼食を食べていた。

(*'A`)「ツンちゃんかあ……可愛いよなあ」

(´・ω・`) 「そうだね、ちょっと気が強そうだけど」

( ^ω^)「金髪だし、きっとあいつもレディースだお」

(´・ω・`) 「え? 内藤、あいつ“も”って?」

( ^ω^)「クラスの女は不良ばかりだお。赤い髪とか青い髪とか……」

('A`)「そうか? 俺は何とも思わないけどな」

( ^ω^)「ドクオはエロゲばっかりやってるからだお。ゲーム脳だお」

(´・ω・`) 「……そういや僕らって髪の毛あるのかな」

( ^ω^)「え?」

('A`)「え?」



59 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/11/18(日) 20:57:49.44 ID:JXGtn1mZ0

その時、突然屋上へ誰かが飛び出してきた。

炎 ゚Д゚从⌒「ここかぁっ!!」

現れたのは真っ赤な髪の女の子だった。

女の子は何かを探すかのように周りを見渡す。

(´・ω・`)「あれって素直ヒートさんじゃないの?」

('A`)「何してんだろな」

(^ω^ )「二人とも何してんだお。目を合わせちゃダメだお」

炎 ゚Д゚从⌒「見つけたぞぉぉぉぉぉぉ!! 内藤ぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」

(^ω^;)「うわ……」



62 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/11/18(日) 21:00:47.12 ID:JXGtn1mZ0

炎 ゚Д゚从⌒「内藤っ!! 今日もお前のためにお弁当を作ったんだ!!」

(^ω^ )「……」

炎 //Д//从⌒「じっ、自信はないけどっ!! あ、愛情がこもってるぞぉぉぉぉぉぉ!!」

(^ω^ )「……」

炎 ゚Д゚从⌒「内藤ぉぉぉぉ!! コッチヲミロオオオオオオオ!!」

(^ω^ )「……」

(´・ω・`)「完全にスルーだね」



66 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/11/18(日) 21:03:28.87 ID:JXGtn1mZ0

キーンコーンカーン、パンパンスパンスパン。

(´・ω・`)「あっ、もう教室に戻らないと」

炎 ゚Д゚从⌒「くっ! 内藤ぉぉぉぉ!! 次こそ食べてもらうぞぉぉぉぉぉぉ!!」

(^ω^ )「……」

(*'A`)「あ、あの、俺が代わりに食べましょうか?」

炎 ゚Д゚从⌒「え、誰? マジキモイんですけど」

('A`)ドクーン

(´・ω・`)(いい気味だね)



68 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/11/18(日) 21:06:06.25 ID:JXGtn1mZ0

そして、放課後。

三人は帰り道を歩いていた。

('A`)「なんで内藤ばっかりモテるんだよ……」

( ^ω^)「キティにまとわりつかれても嬉しくないお」

('A`)「あーあ、俺んところにばったり痴女が現れねえかなあ」

(´・ω・`)「いくらなんでもそれはないよドクオ」

( ^ω^)「あれ、ショボンいたのかお」

('A`)「あ、ホントだ。先に帰ったんじゃなかったのか」

(´・ω・`)ショボボボボボーン



69 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/11/18(日) 21:08:56.76 ID:JXGtn1mZ0

しばらく歩き、三人は分かれ道に差し掛かった。

('A`)「じゃあな」

(´・ω・`)「また明日ね」

( ^ω^)「ばいばいだお」

二人に挨拶を済ませ、またてくてくと内藤は歩き出した。

すると、そこへ電信柱の影からすっと誰かが現れる。

川 ゚ -゚)「やあ、内藤」

( ^ω^)「……えっと、素直クールさんかお?」

川 ゚ -゚)「そうだ。憶えていてくれて嬉しい」

( ^ω^)「はあ……何の用ですかお」

川 ゚ -゚)「内藤、お前が好きだ。抱いてくれ」



73 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/11/18(日) 21:11:50.08 ID:JXGtn1mZ0

( ^ω^)「……」

川 ゚ -゚)「さあ」

( ^ω^)「……」

( ^ω^)ピッポッパ

( ^ω^)プルルルル

( ^ω^)「あ、もしもしドクオかお」

( ^ω^)「痴女が現れたお」



77 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/11/18(日) 21:14:32.06 ID:JXGtn1mZ0

すると、突然眩しい光が瞬き、その中からドクオが現れた。

('A`)「コール!!!!」

( ^ω^)「どっから出てくんだお」

('A`)「うるさい! そんなことよりエロスだ!」

( ^ω^)「痴女だったらそこだお」

川 ゚ -゚)「……」

(*'A`)「うひょー! これまたデラべっぴん!」

(*'A`)「お、おぜうさんのお名前は……?」

川 ゚ -゚)「……友人からはクーと呼ばれているが」

(*'A`)「おひー! お名前もグッド! グッドグッダーグッデスト!」

(*'A`)「それになんでしょうか! その男らしい言葉遣い!」

(*'A`)「またしてもグッド! 俺のポケットモンスターがエヴォリューション! アメリカ的な意味で!」

(*'A`)「このポケモンはほんとにげんきがいいぞ!」



81 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/11/18(日) 21:17:29.78 ID:JXGtn1mZ0

(*'A`)「さ、さあ! 俺にさらけ出してごらんよ、君の全てを……!」

川 ゚ -゚)「内藤、なんなんだこの変態は」

( ^ω^)「知らないお。たった今から無関係だお」

川 ゚ -゚)「……内藤、すまないがまた今度にさせてもらう」

そう言って、クーは足早に去っていった。

(;'A`)「あ、あれ!? 帰っちゃうの!? ど、どこで選択肢間違えたんだ!?」

(´・ω・`)「多分強制イベントだと思うよ」

( ^ω^)「あれ、ショボンいたのかお」

('A`)「いきなり出てくんなよ、気持ち悪ぃな」

(´・ω・`)ションボロボーン



83 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/11/18(日) 21:20:18.92 ID:JXGtn1mZ0

('A`)「はあ……帰るか」

「待ちな!!」

三人は突然聞こえてきた声の方へと振り返る。

すると、そこには違う制服を着た男が立っていた。

('A`)「お、お前は……!?」
  _  
( ゚∀゚)「……ようやく会えたなドクオ」

('A`)「……に、兄さん!」
  _  
( ゚∀゚)「いや、違いますけど」



86 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/11/18(日) 21:22:51.13 ID:JXGtn1mZ0

( ^ω^)「なんだお、知り合いかお」

('A`)「いや、初対面だが」
  _  
( ゚∀゚)「ふっ……お前は知らなくても俺は知ってるぜ」
  _  
( ゚∀゚)「ドクオ! お前が俺と同じ、現代に残る魔法使いだってことをなあ!!」

( ^ω^)「いきなり現れてこいつは何言ってんだお」

(;;'A`)「ななな、何のことややらららら」

( ^ω^)「お前も明らかに動揺してんじゃねーお」



91 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/11/18(日) 21:26:11.17 ID:JXGtn1mZ0

(;'A`)「……もう隠し切れないな、内藤」

(´・ω・`)(あれ、僕は?)

(;'A`)「今まで隠していたが……実は俺、三十路なんだ!!」

(;'A`)「三十歳まで童貞を守り続けると……人は魔法使いになれるんだよ!!」

( ^ω^)「どんだけ留年してんだお」

( ^ω^)「え、じゃあアイツも童貞の三十路なのかお?」
  _  
( ゚∀゚)「さよう」

( ^ω^)「恥じろよ」



94 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/11/18(日) 21:29:07.29 ID:JXGtn1mZ0

('A`)「貴様……何者だ!」
  _  
( ゚∀゚)「そうだな……ジョルジュ長岡、とでも呼んでもらおうか」

('A`)「なにぃ……偽名なのか」
  _  
( ゚∀゚)「いや、本名です」

( ^ω^)「何がしたいんだお」

ドクオとジョルジュは向かい合うと、そのまま相手との距離を計る。

その間には異様な緊張感が漂っていた。

('A`)「ラステル、マスキル、マギステル……」
  _  
( ゚∀゚)「行くよ、レイジングハート!」

●<オーライ、マイマスター



97 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/11/18(日) 21:32:50.89 ID:JXGtn1mZ0

('A`)「くらえ! エターナルフォースブリザード!!」
  _  
( ゚∀゚)「させるか! インフィニティサンダーバリアント!!」

詠唱の後、巨大な氷柱と落雷が衝突する。

その場に凄まじい衝撃が巻き起こった。

( ^ω^)「なにこの厨二病」

(´・ω・`)「早く逃げた方がいいんじゃないかなあ」

内藤とショボンは適当な電信柱の影からその様子を覗いていた。

その間、内藤は何度か写メを撮っている。

('A`)「ささやき えいしょう いのり ねんじろ!」
  _  
( ゚∀゚)「ふっかつのじゅもんがちがいます」

ドッグオン! パルルルル! メギャーン! イラブ! ノモ!

辺りにはけたたましい轟音が響いた。



100 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/11/18(日) 21:37:13.53 ID:JXGtn1mZ0

('A`)「ノコノコ見てから無限増殖余裕でした」
  _                           ('A`)「漁師のおっさんが屁をこいた。モリッ」
( ゚∀゚)「そーいうゲームじゃねーからこれ!!」       _                      
                             ( ゚∀゚)「実が出てるぞ」
                                              ズゴック! グラブロ!
    ポステム! ポステム!                              
                   ふにょ〜ん        ('A`)「しまった! 術の使い過ぎで勃起不全に!」
  _                              _
  ( ゚∀゚)「すいません、道を聞きたいんですが」        ( ゚∀゚)「インポでインポッシブル!」
  ('A`)「ぶきやぼうぐはちゃんとそうびしないといみがないぜ」

     _                    ボルッ!メルボルン!
   ( ゚∀゚)「かっとべマグナム!!」
   ('A`)「はい、ゼッケン四十二番コースアウト」
                               すぽっ ちゅーちゅー
  バルバルバルバル!!
                               _
         ギャオン! ギャオン!          ( ゚∀゚)「ふっふっふ、俺の名はブラックジョルジュ」
                             ('A`)「じゃあ僕は警察官だ!」

('A`)「悪いけど千円貸してくんない?」
  _                            川'A`)「大きくなったな息子よ……」
( ゚∀゚)「あーゴメン、今マルクしか持ってねえや」        _
                              ( ゚∀゚)「と、父さん!?」

                                        ずんぐり!むっくり!

そうして、二人の間でまさにこち亀に匹敵するほどの長い戦いが繰り広げられた。

しかし、それでも決着は着かなかったのである。



102 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/11/18(日) 21:40:26.00 ID:JXGtn1mZ0

('A`)「くっ! こうなったらあの技を使うしかない!」

('A`)「おい、ちょっと小島よしおのモノマネやってみろよ」
  _  
( ゚∀゚)「お安い御用だ。そんなの関係ねぇ! そんなの関係ねぇ! はい!」


    _  ∩
  ( ゚∀゚)彡 おっぱい!おっぱい!
  (  ⊂彡
   |   | 
   し ⌒J


  _  
(;゚∀゚)「なにっ!?」

('A`)「くっくっく、どうした? ちゃんとやれよ」
  _  
(;゚∀゚)「言われるまでもない! そんなの関係ねぇ! そんなの関係ねぇ! はい!」


    _  ∩
  ( ゚∀゚)彡 おっぱい!おっぱい!
  (  ⊂彡
   |   | 
   し ⌒J



105 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/11/18(日) 21:42:59.97 ID:JXGtn1mZ0

  _  
(;゚∀゚)「だ、だめだ! どうしても“おっぱ”って聞くとおっぱいのことしか考えられない!」

('A`)「はっはっは! ざまあないな!」
  _  
(;゚∀゚)「くっ……俺の負けだ……」

ジョルジュはその場に膝を付いた。

この瞬間、真のモテない王が決定したのである。

('A`)「お前は強かった……しかし、ある決定的な要素が欠けていたんだ」
  _  
(;゚∀゚)「そ、それはなんだ!?」

('A`)「教えてやろう。それは……」



108 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/11/18(日) 21:45:44.64 ID:JXGtn1mZ0

    〜原始時代〜

( ^ω^)「カゲヤマヒロノブ(おいすー)」

('A`)「カゲヤマヒロノブ(あ、ぽこたんインしたお)」

( ^ω^)「ハチャメチャガオシヨセテクル(こんなの拾ったお)」

('A`)「ナイテルバアイジャナイ(なんだこれ? 黒い石?)」

( ^ω^)「ワクワクヲヒャクバイニシテ(うおっ! これすげー葉っぱとか切れるお!)」

('A`)「パーティーノシュヤクニナロウ(あれ、これ武器に使えるんじゃね?)」

( ^ω^)「ノウテンフィーバー(お前天才じゃね?)」

こうして、太古の人々は黒曜石を道具として用いたのである。



110 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/11/18(日) 21:48:23.16 ID:JXGtn1mZ0

    〜再び原始時代〜

( ^ω^)「エンドウマサアキ(おいすー)」

('A`)「エンドウマサアキ(あ、ぽこたんインしたお)」

( ^ω^)「アツイカゼガ(何してんだお?)」

('A`)「センシニハヨクニアウ(暇だから木の棒で板こすってんだよ)」

( ^ω^)「イタミヲカクシテ(殺風景だから葉っぱ乗せるお)」

('A`)「タチアガレ(あれ、なんか光ってね?)」

( ^ω^)「アイスルモノヲマモルタメ(あ、ごめん屁こいたお)」

('A`)「キズツクコトモアルダロウ(うわっ! なにこれ熱っ! 熱っ!)」

こうして、太古の人々は火の存在を知ったのである。



112 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/11/18(日) 21:51:14.74 ID:JXGtn1mZ0

('A`)「……と、いうわけだ」
  _  
( ゚∀゚)「ふ、それじゃあ勝てないわけだぜ」

( ^ω^)「わけわかんねえお」

後に伝説として語られる二人の戦いは終わった。

再び世界に平和が戻ったのである。

( ^ω^)「……」

(´・ω・`)「あの、僕もう帰っていいかな」

( ^ω^)「あれ、ショボンまだいたのかお」

('A`)「とっくに帰ってたと思ってたぜ」
  _  
( ゚∀゚)「てか、いたっけ?」

(´・ω・`)ボンショボー



114 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/11/18(日) 21:53:39.29 ID:JXGtn1mZ0

そうして、四人はそれぞれの帰路に着いた。

( ^ω^)「……今日は散々だお……ん?」

その時内藤が見たものは、夕日に浮かぶ五つのシルエットだった。

ξ ゚听)ξ「パンツ見た責任取りなさいよね!」

炎 ゚Д゚从⌒「内藤ぉぉぉぉ!! 一緒に帰るぞぉぉぉぉぉぉ!!」

川 ゚ -゚)「先ほどの返事を聞かせてもらおう」

*(‘‘)*「お兄ちゃん! 早く帰るですよ!」

J('ー`)し「息子を想ってオナニーする母親を許してちょうだい!」

( ^ω^)「……」

( ^ω^)「世の中狂ってんだお! 狂ってんだお!」

内藤の目から一粒の涙が零れ落ちた。



                            おわれ

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